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バタフライ・エフェクト

作者: Swallow

やっと終わった定期テs・・・

そこは荒野。

そこにあるのは一輪の花。

そこにいるのは一匹の蝶。

その蝶は飛びたつ。

何かを思ってどこかに向かって。

きっと生きるために飛びたった。


蝶が飛びたち種がバラまかれた。

その種は風に乗り遠い所まで飛ばされていき、また遠い所から別の種が風に乗って飛ばされてきた。


長い永い月日が流れ芽が芽吹き育ち花を咲かせ種を残し次第に辺り一面が緑で覆われていく。


緑が増えそれに伴い数を潜めていた動物達も次第に増えていく。

食物連鎖というやつか。


生き物の数が増え敵も増えそれぞれが生きる術を会得していく。

厳しい環境に適応するように進化した生き物。

外敵から身を守れるように進化した生き物。

それに伴い如何にして他の生き物を捉えられるかに特化した生き物も出てきた。


そしていつからか思考し物を使い適応力に溢れる生き物が誕生する。

それは必要に身を守り必要に狩り必要に生きた。


知恵のついたその生き物は集団で生活しやがてルールが出来文明が発達した。

使用していた物も利便性に富み便利になっていく。


しかし如何に知恵のある生き物であろうとその生き物は他の生き物たちと変わらず争わず平和な道を妥協することは出来なかった。

お互いにお互いの益を求め便利になった物を使い相手を屈服させるようになる。


便利な物は相手を倒すことに特化するようになり今までとは違う色んな形に変わる。

やがてその生き物は強力な一発を手に入れた。

それはボタンを一つ押すだけで狙った地域を全焼させることも簡単な酷く強力な一発だった。


そしてその一発は放たれた。

しかしその一発を得られたのはその生き物だけではなかっただろう。

その一発は二発となり三発となりどんどん数を増し増した分だけ飛び交った。


多くの動植物がその私利私欲の争いに巻き込まれ数を急激に減らしていった。

そして数が減ったのは張本人たる知恵ある生き物も変わらなかった。


知恵のある生き物は最期にこう思った。

どこから間違っていたのかと。

どこが間違っていたのかと。



そして残るは広い荒野と一輪の花と花を目指しどこからか飛んできた一匹の蜂だった。


何かが変わればその後も変わる。

果たしてそれは現実(シン)理想()か。


人は行けなかった世界に夢を馳せる。

たぶんただそれだけのこと。

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