進路相談
ついに、ついにこの日がやってきた。そう、それは
進路相談!!
どっはぁー。もう、嫌だ〜。トボトボとリビングへ降りる途中、鼻をくすぐる匂いが!
駆け出して、お母さんに問う。
「お母さん、この匂い、この匂いは!」
大きな声で言う私を見て、お母さんが、びっくりしている!ま、そりゃそうか。
「この匂いの正体は… ジャ~ン!フルーツサンドイッチ〜」
ノリノリで答えてくれる。
その時、口周りをクリームでいっぱいになった雪が、「お母さん、ボリューム落として」
と注意した。
ごめん、とお母さんが言った。
とにかく、いっただきまーす!っむ!うんま〜い!幸せすぎる!
こんなことを思っていたら、完食してしまった…
「行ってきまーす!」
「いってらしゃい。」
と、見送ってくれた。
ガラリ。前の人が終わった。次は、私だ!
「雪子さん、どうぞ」
まるで、病院の待合室から呼ばれるみたいだ…うぅ…緊張する…
「雪子さんは、将来何になりたい?」
「はい!弁護士になりたいです!」
先生が口をあの形にして目を見開いている。沈黙が続く。
「し、小説家ではなく?」
と先生が言った。
「はい!」
そこで、進路相談は終わった。帰ーえろ!
ガチャ!
「お母さん、私、弁護士になる!」
お母さんは、目を見開いていた。
そして、
「良いわよ、自分が歩みたいと思った方向に歩みなさい。」
その言葉に感動して、涙が出てきそう。
「よし!そうなったら辞書買わなくちゃね!」
「うん!ありがとう!」
ガチャ
「お母さん〜ただいま〜」
雪が帰ってきた。
「お母さん、私、弁護士になりたいの。」
「え、えぇ〜!」
びっくり!夢が同じだなんで!
「どうしよう。困った…」
と、お母さんが、ブツブツ一人で、言っている。
一段落ついたのか、私達を読んだ。
「ふたりとも。自分の道は自分で、歩みなさい。お母さんは、応援しているわ!」
「「ありがとう」」
二人で言った。
お母さん!ありがとう!期待にこたえて見せる!




