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高嶺の花の美少女が好きなのはどーやら、イケメンのエースピッチャーではなくて、球拾い要因の俺だった様です。


「そっか...好きなひとってだれ?」


本当は俺はユーマだけど。

今はユーヤになりきっているから

何でもできそうな気がした。


こんな思い切った質問でさえ、できた。


「し、実はね、あなたの弟のユーマくん...」


「え」


「待ってよ、あいつのどこが好きなんだよ?」


「野球部でずっとボール拾いをやっているのに

腐らずに、黙々とボールを拾ってる姿が、なんかいいな、って」


俺はレギュラーになれない野球部の補欠で

スコア付けや球拾い要員。

片や、ユーヤは一年生ながらエースピッチャーだった。惚れるなら、惚れるならよ、

ぜってー、ユーヤなのに。


俺は力が抜けた。


膝ががくっとなった。


ここへきて。マヒロの奴が下駄箱の陰から出てきて、


「良かったじゃん!!ユーマ!」


俺の顔にハンカチを当ててきて、ゴシゴシやってみせた。


「ごめーん、ユーコ。

騙すよーなことして!こいつね、

告白する勇気がないから、イケメンの兄貴にしてくれってお願いされちゃってさぁ!」


「実はぁ、ユーヤじゃなくて、こいつはユーマ!

ほら、この通り!左目の下の黒子とあんまり

高いとは言えない鼻!これで、どっからどーみてもユーマだよ」


マヒロはそれからこんな捨てセリフを満足げに吐いて俺らの前からいなくなった。


「カップル誕生だよ!」










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