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ボーイッシュな幼馴染がイケメンの兄貴の前で俺の好きな女をバラしやがった

俺も、ユーヤも高嶺の花の美少女、

林ユーコもクラスが違う。


そんな訳で。


教室に行けば、姿が見られるってことはなくて。たまたま運良く廊下で鉢合わせしたり、

帰り際、下駄箱のとこで顔が見れたりしたときはとんでもなく、ラッキーだと思って日々生活していた。


それにしても。


ユーヤと好きな人が同じとは気まずい。

そして、完全に分が悪かった。


「おまえは?お前は誰が好きなんだ?」


「あー、えっと...」


まさか、俺も林ユーコだよ、とはズバリ言えずに、はぐらかしてしまった。


「今んとこはいないかな...」


「そっかあ。そういえばさ、お前と

マヒロだけど、お似合いだと思うんだよなぁ」


「え、マヒロ?」


マヒロと言うのは俺とユーヤの幼馴染。

ボーイッシュな女子で、一年生ながら空手部の女主将でめちゃくちゃ活発。


「うん。マヒロのヤツ、サバサバしててさ、

女子っぽくなくて、付き合ったらきっと気楽だと思うんだよね」


そんな会話をしてたら、

噂をすればなんとやら、で。


マヒロが現れた。


ドーン!と俺の背中を押して。


「ちょ、なになに!?マヒロって、聞こえたけど私の悪口!?」


ショートカット女。

男みたいな顔立ちとスタイルだけど、笑うと八重歯が覗いて何気に可愛い。


でも、こいつに俺は恋愛感情は

特にいだいてなかった。



「悪口とかちげーよ!ユーマのやつに、マヒロはサバサバした女で、付き合ったら他のねちっこい女子と違っていいと思うぜ、みたいなことを話してた」


「そんでもって、ユーマとお前、

お似合いのカップルになれるんじゃないか?とまで話してた」


「ふーん」


マヒロは少し疑心暗鬼を目に含み、

俺の顔をジロジロ見た。


そして、ユーヤの前でこんな余計なことを言ったんだ。


「うちら、カレカノにはなれないよ。

だってね、ユーマの奴、学年一の茶髪美少女で

高嶺の花の、あの、林ユーコのことが

大好きなのよ!」


よりによってこのタイミングで、

ユーヤの前で!

俺の好きな女をバラしやがった、マヒロのやつ!


このとき。

ユーヤの眉が、ぴくんと動いたのを俺は見逃さなかった。








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