表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/70

第7話 レベルアップ・金貨・街。ポーションづくりは儲かるみたいだ

なんと。徹夜で作ってしまった。

小回復ポーションが30本。


猫看板娘が集めてきた薬草が20束だから、こんなにできるはずがない。

まだ10束残っているから、同じだけ作れる。


依頼は15本だけなんだけど。


ついつい作りすぎてしまうんだよな。


15本は別のとこで売らなきゃ。


ついでと言ってはなんだけど、ポーションスキルがレベルアップして2になった。

たくさんポーションを作るとポーションスキルがレベルアップするらしい。


レベルが上がったら、ポーションづくりの時間が短縮された。

もしかしたら、新しいポーションができるようになったのかもしれないけど、

素材がないからわからない。

他にもレベルアップ効果があるかもしれないけど、まだわからないな。



☆  ☆  ☆


「ポーションを用意できたぞ」

「おー、もうできたのか?」


冒険者の3人とじぃさま医者と猫獣人が部屋に来た。

ここだと狭いから、冒険者たちの部屋に移動して話をすることに。


「全部で15本」

「「「「「おおー」」」」」


床にズラリと並べたポーションを見て、みんなで盛り上がっている。


「これで、あいつに勝てるわね」

「もちろんだ。今度は勝つさ」

「そうだにゃー。いけいけー」


じぃさま医者も盛り上がっている。


「これがあれば、助かる病人も増えるだろう」


1本で銀貨3枚。

15本で金貨4枚と銀貨5枚。


すごいな。原価は銀貨1枚。

実際はもっと多く一晩で作れるし。


冒険者たちはポーションを手に入れたことで、グレイト・ベアを倒す作戦会議を始めた。

じぃさん医師は、患者が待っていると帰っていった。


当座の資金が手に入ったし、ポーションで稼げると分かったし。

楽しくなってきたぞ。


「これからどうするのかにゃー」

「そうだな。街へ行ってみようと思う」

「この宿場町にしばらくいてくれないのかにゃ」

「いや、今日発とうと思う。いろいろと世話になったな」

「また、この街道を通るなら、寄ってくれにゃ」

「ああ。約束しよう」


全く知らない異世界に来て、知り合いが増えていくのはうれしいことだ。


しかし、もっと多くのことを体験したい。

そのためには、小さな宿場町より大きな街がいいな。


ポーションスキルをもっと使いたい。

新しいポーションを作ってみたい。


街にいけば、ポーションの素材も手に入るはずだ。

街へ行くとするか。


街への移動方法を確認してみた。

街へは街道をいけば馬車で3日。

馬車なら歩かなくていいのは助かるな。


これから向かう街は、街道を西に進んで行き止まりにある街。

そこでは、どんな出会いがあるのか。

今から楽しみだ。


☆  ☆  ☆


今、俺は街に向かう馬車の中にいる。

もう3日目だから、今日の夕方には街に着くはずだ。


馬車の中では特にやることがない。

この時期は馬車の客が少ないと見えて、ずっとひとりだった。


話す相手もいないから、ポーションスキルを調べることに時間を費やした。


それで分かったこと。

ポーションスキル2になったことで、生成できるポーションの種類が増えた。


スキル1のときに、作れたポーションは3種類しかなかった。

水と微回復と小回復。


しかし、あと3つあることはわかっている。

四角だけ表示されるのだ。


薬草に触れると、目の前に現れるスクリーンに『小回復ポーション』と四角枠付きで表示される。

他に5つの四角枠が表示される。

そのうちの2つにはグレーで『ポーション(水)』と『微回復ポーション』と表示されている。

残りの3つの四角枠には何も表示されていない。

あとスキル1で作れるポーションは3種類あるということだろう。


さらにちょっと離れて8つの四角枠があり、やはり何も表示されていない。

たぶん、これがスキル2で作れるポーションで全部で8つあるのだろう。


今、作れるのは小回復ポーション。

薬草を使って作って、全部で45本になった。

これを一本銀貨3枚で売れれば、金貨13枚になる。

当分足りるな。


他のポーションも作ってみたいけど、素材が何かまだわからない。

もっと多くの素材を用意してチェックしないとダメだな。

街に着いたら、薬師が使う素材を買ってみてチェックしてみよう。


あとは、どんなポーションがあるのか、調べてみることだな。

もっと多くのポーションを作れるようになりたいな。


そんなことを考えていると、街に着いたらしい。


いよいよ、街に入ります。

チートなポーション師。


街でどんな騒ぎを引き起こすのか。

楽しみです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ