【狭間を彷徨う狂気の手】
ジラー◯→シーラカンス→生きた化石→カーズ→勝てばよかろうなのだぁ!→勝利への異常な執着→粘着質→吸盤→触手
起動条件―属性保有、狂気をその身に宿していること。
【狭間を彷徨う狂気の手】
ぬらぬらぬらり、滑らかに。
余さず零さず一握り。
瞳の裏側、くらくらり。
一頻り雨、降り止まぬ赤、
最後に映るは悍ましき手。
触らぬ邪神に祟りなし。
触れれば最期、死を待つムシケラ。
矮小矮小、もひとつ矮小。
覗く闇夜に溺れる時間です。
〇魔術・魔法の種類
・深淵属性、概念型。
〇詩における規則性
・リズム。
・比喩。
・滲みだす狂気。
〇言葉の記号性
・「瞳の裏側」は、狂気に感染して目が裏返っている様。
・「雨」は、憂鬱。
・「赤」は、血。
・「悍ましき手」は、触手。
・「ムシケラ」は、魔法の効果対象。
・「覗く闇夜」は、触手の主の放つ狂気。
〇解釈及び解説
・深淵に潜む主の触手を顕現させる魔法。しかし、そんな存在はいない。
いないはずのものを呼び出すのであれば、すでにあなたは狂気に囚われてる。
・魔法名は、少し長め。読みはお好みで。
・一行目は、触手の表現。
・二行目は、触手にからめとられるさま。
・三行目は、状態異常。
・四行目は、心身の出血。
・五行目は、死を待つ者の目に最後に映るもの。
・六行目は、ことわざを侵食した邪神。
・七行目は、「ムシケラ」の単語が思い浮かんだので盛り込んだ。
・八行目は、ムシケラのイメージを引き摺っている。三つ重ねたことに深い意味はない。
・九行目は、とうとうやってきてしまった魔法の発動。「です」はデスなのです。
・今回は詠唱が長め。片仮名も使ってみた。詠唱の形がかっちりしておらず、ふにゃふにゃの不定形を意識した(希ガス)。
・その割には、口に出した時のリズムを良くするために言葉を選んだ。
・とと様と某水着剣豪の姿がちらついた。あちらさんも中二入っているから、相性は案外悪くないのかもしれない。
・滝の近くで使うと、比較的精神状態が正常になる(かもしれない)。
いつのまにか累計PVが10万を超えていました。
ありがとうございます。症状の悪化にはお気を付けください。




