【第三眼・死開の儀】
水の足→タコ→墨→汁→標→墓標→アンデッド化
起動条件―儀式を行えるだけの適性と膨大な魔力。
【第三眼・死開の儀】
暗き棺の主が誘う。
戸惑には嘲笑を、絶望には微笑を。
戻るには遠く、足跡も無く、もはや光は消え失せた。
揺り籠の黄昏、大地の呻き、囁くような死の輪唱。
円環の外を歩む者よ、常闇に沈む第三の眼を開け。
赤き死炎をその眼に灯せ。
〇魔術・魔法の種類
土、闇・儀式型。
〇詩における規則性
・同じ母音の連続。
・増減する読点。
・比喩三連。
〇言葉の記号性
・「第三眼」及び「死開」は、アンデッドの理。
・「暗き棺」は、アンデッドの象徴。
・「足跡」は、生きた証。
・「光」は、生命の灯火。
・「揺り籠の黄昏」は、人生の終わり。
・「大地の呻き」は、生命賛歌の反転。
・「死の輪唱」は、アンデッドへの転化。
・「円環」は、生死のサイクル。
・「第三の目」は、アンデッドとしての生。
・「赤き死炎」は、アンデッドの特徴。眼の色。
〇解釈及び解説
・闇の魔力を纏わせた土で棺を作り、その中に対象を取り込むことでアンデッドへと存在変質させる魔法。
・対象の魔法抵抗力や生命力が強いと、魔法が弾かれる。
・儀式魔法と言えば、大掛かりな感じがある。
・某遊戯の王のカードには儀式魔法がたくさんあった気がする。カオスソルジャーとか呼び出してみたい。
・属性に土を盛り込んだのは、ちょっと強引だったかもしれない。盛り込むなら盛り込むで、詩の中に土属性を連想させる言葉をもう少し増やすべきだった。
・魔法名は、二部構成。前に書いた【火の輪幻想≪跳躍する炎猫≫】と似たような感じ。
・そのうち、「第一」、「第二」とか出てくるのかも。なお、緑タイツの着用は必要なし。
・一行目は、死を司る存在を出すことで詠唱の強度を補強する。アンデッドと土葬のセットがイメージとして浮かんできたので、「棺」を使ってみた。
・二行目は、「暗き棺の主」の様子。これからアンデッドへとなる者が嘆くさまを楽しんでおられる。
・三行目は、後戻りできない様子。
・四行目は、アンデッドへと転化する様子を比喩三連で。「蘇る亡者」という言葉を使おうとしていたが、直接的すぎたのでやめた。あと、他の魔法詠唱を見返していたら、「揺り籠」を多用していた。別の表現が良いのかもしれない。
・五行目と六行目は、命令文。「眼」ばかり使っているので、言い方を変えた方が面白い鴨。ぐわっぐわっ。
・魔法行使の際には冥界の番人の許可が必要とか、設定として盛り込める要素が色々ありそう。そういえば、ムヒョロジのムヒョが強力な魔法律を行使する時に、召喚する相手の許可を取りに行ってた。「アーロニーロアリリエリ」みたいな言葉、面白かったなぁ。法則性がよく分からなかったけど。




