【蝶口血泉】
ハクビシン→白→美白→染み→鼻血
起動条件―属性保有、生物の肉体構造を把握していること。
【蝶口血泉】
鼻よ、鼻よ、鼻よ。
邪悪を阻む茂みの先、
頂に穿たれた二つの門、
約束された解放の地へと、
受難の民を導きたまえ。
〇魔術・魔法の種類
・血属性、攻撃型。
〇詩における規則性
・鼻三連。
・比喩。
〇言葉の記号性
・「蝶口」は、蝶口蓋動脈。
・「邪悪を阻む茂み」は、鼻毛。
・「頂に穿たれた二つの門」は、鼻孔。
・「約束された解放の地」は、体外。
・「受難の民」は、血液。
〇解釈及び解説
・血流を操作し、鼻から血を出させる魔法。
・血を直接操作して鼻血を流させることもできるが、魔法として確立することで使用魔力量も少なくなる。
・対象が人間以外でも可能。ただし、対象の肉体構造は把握しておく必要がある。
・魔法名は、四字熟語風にしてみたけれどイマイチかもしれない。
・一行目は、鼻三つ。シトナイちゃんは関係ない。一瞬浮かんだけれど、関係ない。
・二行目は、比喩。邪悪は塵とか埃とか、あと細菌類。鼻毛の機能から連想。
・三行目は、鼻の穴。元は二行目にあった。「門」はちょっと違うかもしれないとも思ったけれど、侵入を阻むものとしては役割は似てるかなって。
・四行目は、体外のこと。「楽園」が候補として一度上がったけれど、ちょっと違うので書き換えた。
・五行目は、ゴーレム先生の宝具詠唱が頭に浮かんだ。血液が、体内の同じところをぐるぐると回り続けていて、それが迷える子羊みたいに思ったので。
・蝶口蓋動脈は鼻の奥にあり、ここから出血している場合は止血がとても困難らしい。ちなみに鼻の奥から出血する主な原因は、腫瘍、頭蓋底骨折、外傷など。
・「キーゼルバッハ部位」という名称も初めて知った。字面は恰好良かったのだけど、この部位からの出血はポタポタとした雫のような感じらしく、今回の魔法とは異なる部分があったので、魔法名にはしなかった。
・ちなみに、「鼻行類」は南太平洋に存在するハイアイアイ群島で、独自の進化を遂げた哺乳類。画像検索する場合は気分が悪くなるかもしれないので、自己責任でお願いします。




