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魔術・魔法詠唱詩集  作者: 半信半疑
49/64

【肉染みの宴】

料理は愛情→愛憎→憎しみ→肉染み→宴

起動条件ー想像力。

【肉染みの宴】


 獅子王の行進、

 雌雄の朝鳴き、

 驢馬ろばの階段、

 天地歩む亀、

 林の中の妖精象、

 飛び跳ねる有袋類、

 幻想のアクアリウム、

 二十六の皮肉、

 縦笛の郭公かっこう

 横笛の鳥籠、

 下手糞なピアノ弾き、

 複雑怪奇な化石の歌、

 瀕死の白鳥、

 ついとなるは螺旋の渦。





〇魔術・魔法の種類

・闇属性、幻惑型。



〇詩における規則性

・比喩。



〇言葉の記号性

・「肉染み」は、滴。

・「雌雄」は、鶏。

・「階段」は、音階。

・「天地」は、天国と地獄。

・「飛び跳ねる有袋類」は、カンガルー。

・「二十六」は、小節数。

・「縦笛」は、クラリネット。

・「横笛」は、フルート。

・「歌」は、いくつかのフランス民謡。

・「瀕死の白鳥」は、バレエ。

・「螺旋の渦」は、カーテンコール。



〇解釈及び解説

・奇妙な幻覚を見せ、人々の目を楽しませる魔法。

・空飛ぶ豚のお腹から、人の頭ほどの滴(肉染み)が落ちる。滴は対象の頭をすっぽりと覆い、幻覚を見せるという演出。幻覚が終わると、滴は破裂する。滴は幻覚を見せる媒体であるだけで、対象の呼吸を妨げるものではない。……L.C.L溶液?

・【隠者の庭園】は、精神操作の要素が強かった。けれどもこちらは、悪魔でも……あくまでも楽しませることを主としている。

・魔法名は、カミーユ・サン=サーンスの『動物の謝肉祭』を少しだけ意識。

・一行目は、第1曲「序奏と獅子王の行進曲」。詠唱はそのまんま。

・二行目は、第2曲「雌鶏と雄鶏」。「朝鳴き」が重要。

・三行目は、第3曲「騾馬」。階段との言葉の相性はあまりよろしくない。

・四行目は、第4曲「亀」。「鈍間」という言葉を付けようかと思ったけれど省いた。

・五行目は、第5曲「象」。ダン◯とは似て非なる空想。

・六行目は、第6曲「カンガルー」。分かりやすい比喩だと(勝手に)思ってる。

・七行目は、第7曲「水族館」。「水族館」だと捻りがなかったので、英語にした。

・八行目は、第8曲「耳の長い登場人物」。意味ありげなタイトルの「登場人物」には、明かされていない謎がある。

・九行目は、第9曲「森の奥のカッコウ」。楽器。

・十行目は、第10曲「大きな鳥籠」。楽器。

・十一行目は、第11曲「ピアニスト」。わざと下手糞に弾くことから。いや、下手というか練習しているような感じ。とある動画を見たら、すごい格好でピアノを弾いていた。かなり自由。

・十二行目は、第12曲「化石」。曲名からして比喩。

・十三行目は、第13曲「白鳥」。「瀕死」という言葉は、似合わないかもしれない。

・十四行目は、第14曲「終曲」。華やか。最後なので、この行だけ体言止めの文章にした。

・以下、サイドストーリーで思いついたもの。

→某魔法使いの大道芸人集団が生み出した魔法。滴が顔を覆っても息ができるという魔法の見世物は、観客を喜ばせ、面白い体験ができるという噂を呼び、人々の注目を集めた。お手軽に魔法に触れられるエンターテイメント(【火の輪幻想≪跳躍する炎猫えんびょう≫】を参考にした)。

・カミーユ・サン=サーンスの『動物の謝肉祭』は面白い曲。おススメ。

・関係ないけれど、型月の『Carnival Phantasm カーニバルファンタズム』も面白いアニメなのでオヌヌメ。ファンタズムーン。


 読みは、そのまま読むと「ニクシミ」の音が「憎しみ」と被るので、「ジューシー・ドロップ・カーニヴァル」と読んでください。

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