【美味願望】
音玉→あめ玉→あめ色の玉ねぎ→加熱→鉄板の上→料理は愛情
起動条件ー美味しいものを食べさせたいという強い想い。
【美味願望】
おいしくなぁれ、おいしくなぁれ、
ほっぺ落ちるまで、おいしくなぁれ。
切って千切って挟んで潰して、
焼いて冷やして揚げて蒸して。
おいしくなぁれ、おいしくなぁれ、
ほっぺ落ちるまで、おいしくなぁれ。
〇魔術・魔法の種類
・無属性、概念型。
〇詩における規則性
・リピート。ABA形式。
〇言葉の記号性
・「願望」は、願いや望み。
・「おいしくなぁれ」は、呼びかけ。
〇解釈及び解説
・詠唱を捧げることで、料理を強制的に美味しくする魔法。
・美味しい料理を作りたいという切なる願いが、現実を超越する。ので、型は概念型。
・記号性は比喩が少なかったので、二つだけ。
・「おれの名を呼ぶな!」に感化された。←オヌヌメ作品。
・「萌え萌えキュン!」も魔法の呪文に分類されるのかもしれない。
・メイドさんは魔法使いだった……?
・病んでるようにも感じる詠唱。
・ただ美味しい料理を望むなら普通の魔法だけれど、「ほっぺ落ちるまで」を実際に実現させようとすると……恐ろしい魔法になる。
・魔法名は、「祈願」ではなく「願望」にした。「祈願」だと神や仏の存在に祈ることになるので。ルビは、ノリで。「ホープ」を付けようかとも思ったけれど、一語の方が格好がつくかな、と。ちなみに「hope」は可能性がある願望で、「wish」は可能性が低い(あるいは不可能な願望)。
・一行目は、繰り返し。メイドさんの声で再生された方は末期症状です。
・二行目は、「ほっぺ落ちるまで」を足した。リズムを良くするために、助詞の「が」を抜いた。
・三行目と四行目は、調理方法。「切って」と「千切って」が同じモノのように思えるかもしれない。が、似て非なるものである。
・五~六行目は、一~二行目と同じなので、特に言うことはない。念押しの意味で、繰り返してみただけ。
・見た目が酷すぎる上に、味も酷すぎる料理を強制的に美味しくすることができるので、新しい拷問ができそう。例えるなら、カレー味の◯◯◯を食べさせるような、そんな感じ。




