【風の言玉】
雷→でんでん太鼓→音→音玉
起動条件ー風属性の適性と魔力の性質変化を行なえること。
【風の言玉】
込めるは言霊。
一切の欠けなく、
満たされる器よ。
狭間に立ち塞がる、
幾千の壁を越えて、
彼の者の元へ届け。
〇魔術・魔法の種類
・風属性、伝達型。
〇詩における規則性
・三行構成。
・文字数統一。
・増える文字数。
〇言葉の記号性
・「言玉」は、言葉の玉。
・「満たされる器」は、言葉で満たされているという意味。
・「幾千の壁」は、距離。
〇解釈及び解説
・離れた場所へ声を届ける魔法。
・風属性で作った玉に声を込めて、それを伝えたい者のところへ届ける。
・「玉には伝える相手の魔力を覚えさせる必要がある」、もしくは、「同質の魔力は引き寄せられるという『魔力の引き寄せの法則』が働く」という設定はどうだろうか。
・前に【覚醒拡声】という魔法の詠唱を書いたけれど、あれは無属性だった。「声」という音に魔力を込めて、音の増幅を図ったからだ。けど、今回は風属性で声を届けるという用法なので、属性が異なる。というか、【覚醒拡声】は言葉遊びの面が強かったので、あまり深い設定を考えていない。
・「無属性でもできるのでは?」と思わなくもない。
・手紙みたいな魔法だけれど、使い方によっては攻撃に使えないこともない。大きな音を込めて鼓膜を破裂させるとか……。というか、もとはそういう方向性で詠唱を書こうとしていた。
・玉よりも鳥の方が良いかもしれない。
・今回の詠唱はあまり比喩要素がない。ので、魔法名で遊んだ。
・一行目は、構成一。「言霊」と書くと厳かな感じがするけれど、要は声という音と想い。
・二行目は、構成二の一。玉なので欠けがない。
・三行目は、構成二の二。玉とはつまり、器である。
・四行目は、構成三の一。「立ち塞がる」によって、何だか巨大なもののようだと思わせたかった。まぁ、「距離」は巨大ではないのだけども。
・五行目は、構成三の二。「幾千の壁」も四行目と同様の意図があった。こっちは「距離」というよりも「障害」のように感じるかもしれない。
・六行目は、構成三の三。ちょっと強引にまとめた感がある。文字数で縛らない方が良かったかもしれない。あと、「の」が多いので言いにくい。
・ただの玉ではなく、無駄に金色に染めようかとも考えていた。その場合、魔法名は
【ゴールデン・ボール】。あえての英語、あえてのカタカナ。
・または、某悟空さんの元気玉みたいなものにしようかとも思った。周囲の魔力を集めて相手にぶつける攻撃魔法である。でも、魔法名が【元気玉】だと何だかアレだ。攻撃としては申し分ないけど。




