【赤き瞳】
剥奪→盗み→脛に傷→弱点
起動条件―対象に関するある程度の知識と遭遇経験。
【赤き瞳】
書庫に通じる路を行き、
傷と痛みと死の瞳に遭う。
滴る血、巡る機縁、
赤光灯りて、標を示せ。
〇魔術・魔法の種類
・無属性、認識型。
〇詩における規則性
・名詞重ね。
〇言葉の記号性
・「書庫」は、記憶の保管庫。
・「路」は、回路。
・「死の瞳」は、死に対する恐怖。
・「滴る血」は、自らの血。
・「機縁」は、きっかけ。
・「標」は、弱点。
〇解釈及び解説
・対象の肉体的な弱点の可視化を行なう魔法。
・弱点が赤く光って見えるようになる。他者に行使することも可能。その場合、他者の魔力に合わせる、魔力同調の技術が必要。
・全く見たことのない対象については発動しないが、過去に遭遇した生物と類似する部分が多い場合は、それを基にして発動する。
・新人教育や知識の教授によく使用される。
・個人の知識や体験が基礎となっているので、勘違いなどによって間違った情報を得てしまう場合がある。
・魔法名は武骨な感じにした。ちょっと直接的すぎるかもしれない。
・一~二行目は、情報と魔力的な回路をつなぐ感じ。
・二行目の「死の瞳」の部分で、おどろおどろしい瞳を出現させるように演出するのはどうだろう。閉じていた瞳がバッと開く感じ?
・三行目は、かなりの雰囲気言葉。つまり、それっぽい言葉を連ねてみたということ。「奇縁」は不思議な縁の意があったので、「機縁」を採用。
・四行目は指示文。そのまんま。「赤光」の読みがちょっとしっくりきていない。「終につながる」というふうに、「標」の前に何か挿入するべきか迷う。
・今回の詠唱文は最初に四行目から書きだした。
・赤い瞳といえば、某一方通行さん。いや、今回と全く関係ないのですけども。ベクトル操作って凶悪ですよね。彼の弱点は、おそらく打ち止めちゃん。




