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魔術・魔法詠唱詩集  作者: 半信半疑
39/64

【時集めの灰眼卿】

神隠し→カオナシ→顔剥ぎソフィー→剥奪

起動条件―属性に対する適性、想像の具現化。

【時集めの灰眼卿はいがんきょう


 灰で染まった二つのまなこ

 麗しき日々の残響はなく、

 深き溝の暗闇に

 その身をひたした青い血は、

 黄昏の下に立ちつくし、

 癒えぬ忘却に苛まれ、

 宝物庫にある黄金を求めた。

 来たれ、豊かな時を欲する者よ。

 愚かなその眼を幸福で満たせ。





〇魔術・魔法の種類

・時空属性、創造型。



〇詩における規則性

・一文を長くする。連続性。

・定型文「来たれ、~者よ」。



〇言葉の記号性

・「灰で染まった二つの眼」は、過去を悔いている者。

・「麗しき日々の残響」は、過去の美しい思い出。

・「深き溝の暗闇」は、耐えきれないほどの精神的及び肉体的な苦痛。

・「青い血」は、高貴な血筋。

・「黄昏」は、記憶にある顔が判別できなくなっていることの比喩。

・「癒えぬ忘却」は、戻らない記憶。

・「宝物庫」は、他者の記憶領域。

・「黄金」は、記憶。

・「幸福」は、幸せな記憶。



〇解釈及び解説

・主観的な幸福に関する思い出、それに費やした時間を奪う魔法。『灰眼卿』は時を奪うだけでなく、奪った時を留めておく役割を担う。

・対象が苦痛であると感じた時間は、奪うことができない。

・全体に流れていた時間ではなく、個人に流れていた時間に干渉する。一定の知性を持つ存在からしか、奪えない?

・創造型としたのは、元々存在している者を呼び出すのではなく、想像の存在に形を与えるため。

・魔法名は、行為プラス二つ名のような感じ。

・一行目の『二つの眼』で、人のような姿を連想させたかった。

・二行目は、「すでにない」の意。「最初からない」の意にあらず。

・三~六行目は、暗い過去を匂わせる部分。

・六行目は、戻ってほしいのに欠落している。小さな幸せは、あまりに儚くて忘れてしまった。

・七行目は、『宝物庫』がちょっと合っていない感じがする。

・ムヒョロジの『顔剥ぎソフィー』はかわいい顔を剥いでいったけれど、こちらは美しい記憶、時間を人から剥ぐ。剥ぐ? 

・修復は可能だけれど、そのためには彼を倒さなければならない。

※勝手に『彼』のイメージにしている。

・空の境界の『忘却録音』は、本人が忘れていた記憶を奪うものだったね。<よくってよ!


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