【人造の胎児】
命→生命体→疑似的な?→ゴーレム
【人造の胎児】
土塊、岩石、鋼の鎧。
自立する胎児は、我が言葉を受け入れる。
追従し、全ての害悪からこの身を守護せよ。
偽死の理を内包する者よ、此の身の前に生まれ落ちよ。
〇魔術・魔法の種類
・土属性、疑似生命創造型。
〇詩における規則性
・名詞を三つ続ける。
・一行目は身体構成文、二行目と三行目は命令記述文、四行目は出現位置指定文。
〇言葉の記号性
・「胎児」は、ヘブライ語を参考。ゴーレムはヘブライ語で「胎児」を意味するらしい。
・「害悪」は、術者、詠唱者にとっての悪と考えることができる。意訳が可能。
・「偽死の理」は、有名な額文字のこと。一文字消すと崩れ去ってしまうアレ。
〇解釈及び解説
・いわゆる、クリエイト・ゴーレム。
・ゴーレムを生命体と呼べるかどうかは意見が分かれるかもしれない。
・泥によって作られるゴーレムもいるらしいけれど、詠唱に上手く組み込めなかった。
・最初の一文で、元となる材料を書いている。「鋼の鎧」だけは、肉体強度の指定。
・二行目と三行目は反逆されるのを防ぐため。命令通りに動くようにするためのもの。
・四行目の「生まれ落ちよ」は、「生まれ堕ちよ」にしても良い。個人的には「落」の方が好み。「堕」は、天使とか悪魔に似合うと思う。
書き忘れていたけれど、『黄昏色の詠使い』シリーズの詠唱も好きです。
それと、某死神漫画の話ですが、総隊長のアレよりも「黒棺」の方が好きかも知れません。