【魂喰らいの否龍】
竜巻→龍→タツノオトシゴ→落とし子→生まれ落ちる魂→魂を喰らう龍
起動条件―生の賛歌と龍への畏れ。
【魂喰らいの否龍】
野晒しの骸、灰塗れの眼窩。
波間に零れる赤い宝珠。
留められた憎悪、堕ちていく蟲毒。
清廉を汚す腐敗した汚泥。
極点の龍よ、
冥府につながる奈落を開き、
愉悦に溺れる理外者を喰らえ。
〇魔術・魔法の種類
・闇属性、精神攻撃型。
〇詩における規則性
・多重比喩表現、2121。
・行動指定文。
〇言葉の記号性
・「否龍」は、存在を否定する龍。
・「野晒しの骸」は、命を失った体。
・「灰塗れの眼窩」は、燃やされた意思。
・「波間」は、泡沫の現実。
・「赤い宝珠」は、魂。
・「堕ちていく蟲毒」は、汚れていく世界。
・「清廉」は、清廉潔白。
・「腐敗した汚泥」は、人道に反する咎人。
・「極点」は、物事の極端に位置するもの。
・「奈落」は、口。
・「理外者」は、理から外れた者。
〇解釈及び解説
・真っ黒な龍が現れ、対象の精神を喰らうという魔法。肉体に影響を及ぼすものではなく、精神を噛み殺す。後に残されるのは、魂の抜け殻。
・魔法名は、「魂喰龍」の三文字にしても良かったけれど、縮めない方がカッコよさがあったので。ちなみに、「否龍」は、最初「龍」だけだった。漢字のつり合いを取りたかったのかもしれない。「魂喰」の二文字、「否龍」の二文字で。
・関係ないけれど、TCGではドラゴンが出てくると売れるらしい。カッコいいものね、ドラゴン。「古龍」とか、字面も響きもカッコいいよね。某狩猟遊戯にも出てくるもの。
・「りゅう」と言えば、最近話題の某アニメのあのシーンの詠唱。あれ、エレメンタル要素はどこにあったのだろう。
・属性は闇。でも、龍属性とかにしても良いかもしれない。死属性というのも捨てがたい。
・規則性の語呂が良いなと思ったり。多重比喩表現2121って、何だかそれだけで魔法名っぽい。2121は、一行目から四行目における比喩の数。
・今回の詠唱は比喩が多いので、記号性の説明量も多い。上手く説明できていない部分もある。そういう時は、深く考えずに感じてください。 <考えるな、感じろ!
・一行目から四行目までは比喩のオンパレード。視点が徐々に内側に寄るように書いた。四行目はちょっと違うけれども。
・一行目と三行目、二行目と四行目は似たような書き方をしている。別表現にしていたなら、もう少し短い詠唱になった。
・五行目から七行目までは行動指定文の形。「~よ、~しろ」みたいな。
・七行目の「愉悦」は、別の表現が良いかもしれない。ちょっとしっくり来ていない。
・ところで、「愉悦」といえば誰を思い出しますか? 私はギルさん。Fateはそんなに詳しくないのですけれども…。 <他人の不幸は密の味
・というか、これは、魔法の範疇に収まるものではない気がする。大いなる大自然の意思とか、冥府の番人みたいな立ち位置。某物語のバランサー(個の意識あり)みたいなもの? らっきょ風に言うと、カウンターガーディアン?
前書きの起動条件は、自分でもちょっと、何を書いているのか分かっていない。
<人間賛歌は勇気の賛歌!




