【暴風領域】
火の輪→円→丸い→転がる→回転→竜巻
起動条件―風に対峙する恐怖を理解していること。
【暴風領域】
何時か何処かで蝶が舞う。
巡り巡って風が吹く。
旋回する大気、剥き出しの剣。
飛ぶ術を持たない盗人よ、
地に落ち、跪け。
暴れ狂う風は、全てを侵す無形の刃。
〇魔術・魔法の種類
・風属性、環境型。
〇詩における規則性
・比喩表現。
〇言葉の記号性
・「領域」は、一定の範囲。
・「蝶」は、魔法の起点。
・「旋回する大気」は、竜巻。
・「剥き出しの剣」は、竜巻の脅威。
・「盗人」は、魔法の対象。主に敵。
・「無形の刃」は、攻撃性。
〇解釈及び解説
・竜巻を生み出し、対象の行動を抑制する魔法。
・環境型としているけれど、敵を上空に吹き飛ばしたり攻撃魔法を混ぜ込んだりと、汎用性が高い。
・竜巻の規模や方向は、行使者による制御が可能。
・行使者を起点にして何かを覆うことで、結界のように扱うこともできる。
→盗賊を近寄らせないために、村の周囲を覆う、など。
※ただし、実行の際には要求される魔力量が多くなることを頭に入れておかなければならない。
・一、二行目は起動文。ちょっとだけバタフライエフェクトを意識している。この魔法は意図的に行なうのだから、あまり関係は無いのだけれども。
・三、六行目は比喩に費やした。剣と刃で若干被ってると思わなくもない。あと、どうでもいいけれど「剥き出し」という単語でイヌ◯だしを思い出した(本当にどうでもいいが、あれは面白い漫画だった)。
・四、五行目は、ひねりが足りなかったかもしれない。特に、五行目の「地に落ち、跪け」なんか、直接的すぎて面白味が無い。もう少し、カッコ良い表現がいいかも。
・詠唱を読み返してみて、やっぱり環境型という感じが薄い。攻撃型っぽく感じる。【永久氷土】の方がよっぽどそれらしい。




