【腐臭なる実】
・桃太郎→桃→果物→甘い→たまに臭いやつがある→腐臭
・起動条件―若さへの憎悪を知る。
【腐臭なる実】
忘れ去られた
完熟果実。
その身を腐らせ、
漂う腐臭。
輝き失い、
残るは腐敗。
濁る憎悪よ、
弾けて消えろ。
〇魔術・魔法の種類
・土属性、行動阻害型。
〇詩における規則性
・一定の文字数。
・詠うように。
〇言葉の記号性
・「腐臭」は、腐った「臭い」。「匂い」にあらず。
・「完熟果実」は、食べごろの果実。つまり、それを過ぎると……。
・「輝き」は、美味しさ。栄光。
・「濁る憎悪」は、募っていく果実の憎しみ。若干の擬人化を感じさせる。
〇解釈及び解説
・見た目は美味しそうだが、中身に腐臭を詰め込んだ風船のような果実を生み出す。
・相手にぶつけて破裂させることで、士気を下げる効果を得る。
・【豊穣の息吹】に合わせて土属性としたけれど、木属性の方が合っているかもしれない。
・型についても、行動阻害よりは攻撃支援の方が良いような…。
・魔法名は、間違っても人名のように唱えてはいけない。「腐臭」で区切らず、「腐臭なる」で一語。
・「果実」は、人に例えることもできる(三行目あたりから、擬人化のにおいが漂う)。
できるが、深くは掘り下げまい。藪蛇にしかならないのは目に見えている。
・どうにも、詠唱の最後を「消える」で締めようとする傾向にある。
・サイドストーリーで、「若さに嫉妬した女性を身内に抱える男性が、新しく開発した魔法」というのを思いついた。
・男性は、その女性に正気に戻ってほしかったのかもしれない。
・その後、二人がどうなったかは私も知らない。




