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魔術・魔法詠唱詩集  作者: 半信半疑
20/64

【ただ一つの根を得る者】

拡声→ヴォイス→ヴォ→ボ→ボボボーボ→毛→髪の毛→毛根復活

【ただ一つの根を得る者】


 汝は失いし者。

 汝は囚われし者。

 汝は輝きし者。 

 そこに誇りは無く、

 そこに大志は無く、

 そこに希望は無い。

 ならば汝、

 求めよ、ただ一つの根を。

 犠牲を対価として、

 求めよ、ただ一つの根を。





〇魔術・魔法の種類

・闇魔法、代償型。



〇詩における規則性

・形式文を挿入する(「汝は」「そこに」)。



〇言葉の記号性

・「失いし者」は、前半に「毛根を」と付く。

・「囚われし者」は、前半に「毛がある者が上位者であるという固定概念」と付く。

・「輝きし者」は、前半に「毛が無くて」と付く。

・「誇り」は、毛根を持つ者としての。

・「大志」は、何かをやり遂げる前に持つべきもの。

・「希望」は、生えるはずだという可能性。

・「犠牲」は、いけにえ。



〇解釈及び解説

・死滅した毛根を復活させる魔法。用途が非常に限られる。

・魔法名の形式は、FATEのアレみたい。ほら、【約束されたしょ※~☆彡▼

・復活させると言っても、代償を必要とする。

・代償は、魔法効果の対象以外の、毛根の生命力。

・頭部の毛根を復活させたい場合は、それ以外の毛根を代償にする必要がある。その結果、眉毛やまつげ、すね毛などの毛が死滅する恐れがある。

・ALL(対象以外の全てを失うか) or NOTHING(何の結果も得られないか)

・「恐ろしい魔法を生み出してしまった」

 「しかし、素直に育毛剤に頼る方が良いのでは?」

 「異世界にそんなエリクサーが存在するのか?」

 「確かに…」

・『この魔法は、教会の判断により、禁術指定されました。

  使用が確認された場合、【彷徨える亡者】が拘束にやって来ます』


 ネタです。





 しかし、油断してはいけません。毛根死滅の恐怖は、平等に訪れます。

 鏡の前に立ち、そっと前髪を上げてごらんなさい。

 ほら、前髪が、心なしか後退しているような…。

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