【ただ一つの根を得る者】
拡声→ヴォイス→ヴォ→ボ→ボボボーボ→毛→髪の毛→毛根復活
【ただ一つの根を得る者】
汝は失いし者。
汝は囚われし者。
汝は輝きし者。
そこに誇りは無く、
そこに大志は無く、
そこに希望は無い。
ならば汝、
求めよ、ただ一つの根を。
犠牲を対価として、
求めよ、ただ一つの根を。
〇魔術・魔法の種類
・闇魔法、代償型。
〇詩における規則性
・形式文を挿入する(「汝は」「そこに」)。
〇言葉の記号性
・「失いし者」は、前半に「毛根を」と付く。
・「囚われし者」は、前半に「毛がある者が上位者であるという固定概念」と付く。
・「輝きし者」は、前半に「毛が無くて」と付く。
・「誇り」は、毛根を持つ者としての。
・「大志」は、何かをやり遂げる前に持つべきもの。
・「希望」は、生えるはずだという可能性。
・「犠牲」は、いけにえ。
〇解釈及び解説
・死滅した毛根を復活させる魔法。用途が非常に限られる。
・魔法名の形式は、FATEのアレみたい。ほら、【約束されたしょ※~☆彡▼
・復活させると言っても、代償を必要とする。
・代償は、魔法効果の対象以外の、毛根の生命力。
・頭部の毛根を復活させたい場合は、それ以外の毛根を代償にする必要がある。その結果、眉毛やまつげ、すね毛などの毛が死滅する恐れがある。
・ALL(対象以外の全てを失うか) or NOTHING(何の結果も得られないか)
・「恐ろしい魔法を生み出してしまった」
「しかし、素直に育毛剤に頼る方が良いのでは?」
「異世界にそんなエリクサーが存在するのか?」
「確かに…」
・『この魔法は、教会の判断により、禁術指定されました。
使用が確認された場合、【彷徨える亡者】が拘束にやって来ます』
ネタです。
しかし、油断してはいけません。毛根死滅の恐怖は、平等に訪れます。
鏡の前に立ち、そっと前髪を上げてごらんなさい。
ほら、前髪が、心なしか後退しているような…。




