【万物静動】
雷→そういえば体の制御も微弱な電気信号がどうとか…→極めれば、人より早く動ける?→まるで時間の流れがそこだけ違うみたいに→時間拡張
【万物静動】
遠き彼方の鐘が鳴る。
降りゆく白の緩慢さで。
進む針に、しばしの暇を。
ただ今だけは、瞬きよ止め。
間延びする声、遠ざかる足音。
律動刻む歯車は、幻惑に溺れた。
〇魔術・魔法の種類
・時属性、拡張型。
〇詩における規則性
・歌うように。
・文字数が徐々に増える。
〇言葉の記号性
・「鐘」は、時を告げるもの。
・「降りゆく白」は、雪。
・「進む針」は、時を刻むもの。
・「間延びする声、遠ざかる足音」は、生物が生み出す無生物。
・「律動刻む歯車」は、時の歯車。時計が一番近い印象を持つ。
・「幻惑」は、魔法的な惑わし。
〇解釈及び解説
・身体能力を引き上げるのではなく、個人の時間の流れを引き延ばすという魔法。
・魔法名は、「万物が静かに動くように、個人の時間もゆっくりと流れる」という解釈。
・使用者によっては、一分が一時間にもなる場合がある。これを応用し、精神を壊す方法も考えられる。参考は、某死神漫画のザエルアポロさん。
・拡張型は、空間属性にもある。
・「楽しい時間は過ぎるのが早い」に似ている。あれは、意図せずそうなってしまうもので、今回の魔法は、意図的に「過ぎるのが遅く」なる。
・四行目の「瞬き」は、まばたきの方が言いやすいかな、と思って。
・五行目は四行目に「瞬き」が出て、人の要素が生まれたので付け加えてみた(本当は四行目までで良いかなと思っていた)。
・六行目は感覚で書いた。「幻惑に溺れた」は、「魔法的な惑わしによって、時の歯車が律動を狂わせた」というような解釈。
・段々と文字数が増えていくことにより、詠唱に費やす時間も増えていき、それが、「時間の流れを引き延ばす」意につながる(と考えた)。