【永久氷土】
炎の監獄→熱いわぁ…→涼しい所へ行きたい→面倒だから作ろう→氷の大地を
【永久氷土】
閉ざされた大地、
白に染まる凍土。
黒を侵す白銀は、
濡れた瞳の
時を止める。
何者も
動くこと叶わず、
一時も
安寧を得られず、
全ては
氷土の彼方へと
消える。
〇魔術・魔法の種類
・氷属性、環境型。
〇詩における規則性
・文字数の一部統一。
→777553737373(なお句読点を除く)
・否定文を重ねる。
〇言葉の記号性
・「黒」は闇。白との対比。
・「白銀」は雪。
・「濡れた瞳」は、生きているものの象徴。涙ではない。
〇解釈及び解説
・氷結系最強の…とは言えないけれど、環境を自分にとって有利に整えることができる。
・火の勢いを弱めることができるし、水は氷る。ただし、火の勢いによっては、魔法を解除させられることもある。
・「永」と「氷」って似てるよね。後半は「凍土」でも良かったけれど、捻りなくそのまま使うのは味気なかったので。
・読みは「えいきゅうひょうど」。英語読みはお好みで。
・最初の一行は、直球表現。二行目は「雪」を「白」としている部分だけ比喩。三行目の「黒を侵す白銀」も同様。
・四行目と五行目は一行にまとめても良かったけれど、文字数が同じだったからあえて二行に分けてみた。
・「濡れた瞳」は、どこから来たのか分からない。詩を考えている時に、一瞬だけ、凍える人間の瞳が見えた気がしたので、書いてみた。あまり合ってないかもしれない。個人的には気に入っているけれど。
・六行目から十二行目までは、生きるには厳しい極寒の世界を表現したつもり。
・最後の「消える」は、別の言葉でもいいかもしれない。前の詠唱【渦炎災】の最後、「天に消える」と被っているので、余計にそう思う。
いつの間にかブックマークの数が増えていて驚きました。
満足させられるのかは不明ですが、お暇でしたら
今後も暇つぶしに見に来てください。