始まり (後編)
「よし、あらかた終わったかな」
雅人は脚立から飛び降りる
あれだけ散らばっていた本はすでに元の位置にもどっており
3人でやったので結構早く終わったのである
「本当にありがとうございます先輩方」
ペコペコと頭を下げながらいう後輩
「そんなに感謝しなくてもちょうど暇だったしいいよ」
横目でジロリと孝司を睨みながらいってやるがコイツには効果がなかった
「そうそう、困った時はお互い様だって・・・ってそれ何持ってるんだい忍ちゃん?」
孝司がそう聞くので彼女の方を見てみると
その手にはケースと黒色の腕時計を持っていた。
「え?これですか?さっき本を片付けている時見つけたんですよ。それになんだかケースを開かないようにする為に腕時計で固定しているようですね・・・んっと」
腕時計を外すのに少し戸惑っていた
「景山さんちょっと貸してみて」
腕時計とケースを渡してもらうと確かに少し硬かったけど何とか外れた
とりあえず時計は景山さんに預けてケース開けてみると、
JOKERの絵が描かれたカードがある
その後何枚かペラペラッと捲ってみる
「中身は・・・トランプ・・・みたいだな」
「本当だな、誰か遊びに来たやつが置き忘れてたのかもな」
とケースの中にカードを戻すと1番上のJOKERの絵がさっきと
微妙に(微妙)違う気がする・・・気のせいだろうか
そう考えていると
孝司は俺からトランプの入ったケースをヒョイっととって
「忍ちゃんこれもらってもいいかな?落し物を拾った1割報酬って事で」
「ダメですよ!」
といって孝司からケースを奪いながら少し怒ったような感じで
「落し物は落し物です。持ち主が出るまで私が預かっておきますから。
それとこれだと1割ではなく5割になっちゃいますから気をつけてください」
「いやぁ忍ちゃんにまいったなぁ」
笑って応える孝司
すると昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ったようだ
「おっと予鈴か、じゃあまたね景山さん」
「はい、また昼寝でもしに来て下さいね」
(はは・・・バレてたか)
孝司も挨拶をかわして図書室をあとにした
先輩達を見送った後、トランプと腕時計を机の上に置いてある
『忘れ物』と書いた箱に入れようとすると
ケースを手が滑って落としてしまい、ケースの中身がバラけてしまう
慌てて拾い直しケースに戻して箱に置きなおした
表と裏がグチャグチャになってしまったけど、さすがに時間があまりないので
私は放課後に後回しすることにして
急いで図書室を出て鍵を閉めてその場を離れていった
ピピッピピッ、ピピッピピッ
ピピッピピッ、ピピッピピッ
どこかで電子アラームの音が鳴っている
もしも、今去っていった忍の『耳が聞こえてたなら』気づいていただろう。
図書室からその音が鳴っていることに
そして更にもう少し時間があれば『ある存在』に気づいただろう。
机の隙間に入り込んでしまった、
今は何も『描かれて』いない1枚のカードの存在に・・・
今回も読んでくださった方ありがとうございます
感想もくださった方もありがとうでした
作者としては嬉しい限りです
実はですねこの話は昨日にできてたんですが
文字がおかしな所とか何回か書き直してます(笑
ストーリーも大体できてるんですが
今回の1枚のカードみたいに抜け落ちているところ
とかでてくるかもしれませんw
文才とか考えてまた挫折しないように頑張ります
さてさて今後もよろしくお願いします〜




