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闇夜を照らす暁  作者: 高月水都
蜃気楼
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光の正体

紅諒の上司さんの登場

  第95話  光の正体

 そこに一つのチェス盤がある。

 ガラスでできたそれは、持ち主に持ち主の見たい光景を映し出す霊具である。

「間に合ったか」

 安堵するのはチェス盤の光景が、かつて世界が崩壊し掛けたときと酷似していたから。

「良かった…」

 人神の最高位――華王の名を持つその人物は安堵の溜め息を漏らす。


「……」

 今は華王――彼女しかいない。

 だから、

「――まだ彷徨っていたのか。青藍」

 呼び掛ける。


 ふわっ


 空気が動く。

 淡い光が現れて、人の形になる。

――久しぶり。伯母上

 やや童顔な青年。気弱そうなイメージがありそうな押しが弱そうな感じ。


 華王――聖照院せいしょういんの甥っ子であった。

 そう、だった。


「あの養い子が心配で天界に行けなかったのか?」

 この青年はすでに亡くなっている。

――それもあるけど、妻も気になってね

 弱弱しく笑う。

 それとは対照的に彼の養い子と妻は生きている。


                           ・・・

――妻には会えなかったけど、あの子には会えた。…まだ、わし等の死に囚われてる

 悲しげに切なげに告げる声。

「…………当然だろ」

 あの子が、修留が闇に染まったのは家族として慕っていたヒト達が同じ家族だったヒトに殺されたから。

 その時の悲しみが怒りが動揺が…憎しみがあの子を闇に染め上げた。

「混沌の民か……原始の生き残りが今され原始に戻ろうとするなんてな」

 忌々しい。

――わしはこうやって死んでいるから手を出せない。だからこそ冷静だが、あの子は未だに自分だけが生き残り、ああやって家族だった者の成れの果てを見る。……許せないだろうな

 一番憎んでいる対象は自分自身かもしれない。

「さあな。それは当人しか分からないものだ」

 憶測で物を言う物ではない。

「それよりもさっさと輪廻の輪に入れ。本当ならお前が次の《華王》になるんだからな」

 聖照院の言葉に苦笑する気配。

――まだ。しないよ

 わしはやる事がある。

 その言葉を最後に消えていく気配。

「…………死んでいるんだから、生者に押し付けて楽にしておけばいいのに」

 あいつは生前と変わらない。

「………まあ、仕方ないか」

 瑠鈴――今は果鈴と名乗っている存在。

 

 混沌の民と言う得体の知れない存在を作り出して増やしている。

「………紅諒に押し付けた仕事がこいつらのせいで解決が遅れそうだ」

 自分の対に想いを馳せる。

「……奴が死ぬ前に解決しろよ」

 動く事が許されない立場だから悪態を吐くしか出来なかった。


って事で、青藍さんの正体は修留のお義父さんでした。

紅諒「娘さんを下さい」

青藍「えっ? 娘を下僕呼びする人にあげない」

修留「……僕に親なんて居たの?」

青藍「Σ(゜д゜lll)ガーン」

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