遊戯
グロ注意。(これはグロでいいよね)
第90話 遊戯
領主の声に大勢の兵が現れる。
「この者らはお尋ね者です。捕らえなさい」
領主の手には4人の似顔絵の付いた手配書。
「私達何時の間にお尋ね者になったんですかね」
「いや、知らないけど」
つい答えが欲しいわけではないが呟くとそういう返事。
「ですよね」
期待してなかったので答えなくても良かったんですよ。そう告げると、わざわざ答えてくれた香真は悪かったなと不服そうに答える。
「お前ら…修留を…」
答えるのも辛そうに紅諒が声を出す。
「無理に答えないでください!! 今回復を!!」
花蕾は回復させる術を紡ごうとするが、人神の一部はその手の術に長けてはいるが魔人族は身体が丈夫な種族のためその手の術はあまり得意ではない。
「いい……自分でやる」
それよりも修留を。そう言われて修留の方を見ると修留は兵に囲まれている。
「修留!!」
修留が強いのは知っている。だが、いつもの修留と違うので対応できないと判断して助け出そうとする。
にたあぁぁぁぁぁぁぁぁ
不気味な笑い方。
それを見たとき背筋が凍り付くかと思えた。
いや、実際。凍り付いた。
兵の一人の身体を貫通する腕。
何が起きたのか分からないその兵は自分の身に起きた事を悟り、悲鳴をあげようとしたのだが、
「――ああ、残念」
ショック死に近い形で絶命する。
「もっと楽しんで壊せばよかった」
自身に付着した血を肉塊を舐める仕草。
ぞくっ
魔人族は血肉を喰らう者がいる。でも、修留は翼人であって魔人ではない。
「修留……」
そこに浮かんでいるのは愉悦。
普段の修留から結びつかない姿。
修留はぺろぺろと舐め終えると、次の獲物に向かって行く。
兵の一人を捕らえ、その腕を捻って千切っていく。
「ぎゃあああああああああああああああ!!」
悲鳴が上がる。
悲鳴をBGMにして、まず腕から滴り落ちる血を美味しそうに飲む。
「――辞めて下さい」
見たくない。
「止めて下さい!!」
こんな修留なんて見たくなかった。
修留の動きを封じるために壁に触れ、壁を変形させて動きを封じようとする。が、
「ふうん。こんなの」
四散する壁。
「足止めにもならなかったね」
つまんない。
ひょいっ
ちぎった腕が顔の擦れ擦れに飛んできて、壁よりも脆い筈なのに壁を凹ませて腕が潰れた形でまるで絵の具の様に壁を紅く染める。
「当んなかったか。残ね~ん」
心底残念そうに告げて、もう興味を失せたとばかりに次の兵に視線をやって、
「ねえねえ」
兵の一人が逃げようとするのを片足で逃げ道を塞ぎ、
「次は貴方が遊んでくれる?」
そっと、優しげに兵の指に触れ、
ぼきっ
その指を一本。また一本とへし折っていく。
「修留…」
悲鳴が響く。
「これくらいで喚くなんて弱いな」
にこにこと笑っていたぶる。
その姿に目を逸らしたくなった。
闇修留の動きはいつ止まるかな。




