いじめ。ダメ絶対
ちょくちょく止まってしまいますが続きです。
第81話 いじめ。ダメ絶対
びくびくしている子供。
「お前らを…」
涙目になりつつ、
「お前らを捕らえれば砂漠化が収まるって…」
子供はよく見れば質のいい服に身を包んでいる。
(従者の服)
(確かそうです)
ひそひそと話をする二人に全く気付かずに、
「あいつが、混沌の民と名乗る女が…領主様を脅してたんだ」
涙を流しながら、
「お前らを捕らえれば領民を自由にするって」
ぼろぼろと涙を流しながら自分の正当性を訴えてくるガキ。
「……泣けば許されるとでも」
泣けば望みが叶うとでも。
泣いて愛情を求めても返ってきたのは罵詈雑言だった者がいた。
泣く事すら自分を監視している者からすると娯楽だった。
そんな環境で過ごした二人からすると泣くと言う行為は無駄に疲れるだけにしか思えない。
「泣いても何も叶わない」
残念だったな。
「悪人顔ですね。紅諒」
花蕾が常に変わらない笑みを浮かべたまま、
「生憎ですが、同情で命まで授けられません。さっさと諦めて下さい」
と、止めを刺す花蕾。
まあ、実際にそんなホイホイ命なんてあげられないだろうが、
(あげられるのは余程の自己犠牲の塊だな)
自分は嫌いだが命を捨てるまで嫌ってないので――それをすると修留が怒るし、死ぬのも面倒だと思っているのでわざわざそんな事で労力を使う気が無い。
「まあ、実際」
元凶らしき人がその条件を叶えて、助けてくれるでしょうか。
花蕾が告げる。
「えっ……?」
「考えが甘いですよ。古今東西脅してやらせて、一回で終わった事なんてないですよ」
甘い考えだと諭すように告げ、
「それが分かっているから領主様は動かないんですよ」
実際に動いてたら今がいい機会だと思いますけど、
「このガキが先に動いて動けなくなったとかもありそうだが、もしそうなら事前にこいつを止めるだろうしな」
領主様はそんな事を考えてなかったんですよときっぱりと告げて、
「それはともかく面白い事言ってましたね」
くすりっ
笑う花蕾。
それが妖艶なものだからこいつの正体とか性別を知らん奴は引っ掛かりそうだなと思いつつ、
「混沌の民とは何者だ」
そいつらの事を知らない。いや、そう言えば、飛空を捕らえようとした者も言っていたな。
「しっ、知らない!!」
ガタガタと震えて――泣いてないのは泣いても無駄だと悟ったのか。事の重大さを悟って涙が引っ込んだのか――そう叫ぶガキに、
「――本当か?」
「紅諒。ドスが聞いた声はやめてあげましょう」
止める花蕾の声が面白がっているように思えるが気のせいだろう。
「本当に知らないんだよっ!?」
慌てて言い募るガキ。
「紅諒」
「――仕方ない」
これ以上聞いても実りはなさそうだ。
「あいつらに期待か」
期待しても無駄な気がするが……。
こいつら組ませると悪人の出来上がり。紅諒は人神なのにおかしいな




