お祭り
お久しぶりです。活動の方で報告しましたが、色々あってペースが落ちてます
第73話 お祭り
「大砂ミミズを倒すなんて坊主凄いな!!」
男性が感心したように告げてくる。
((((坊主じゃないけどな……))))
4人がそんな事を考えてるとは知らずに、
「……大の大人が数人掛けて倒すんだけどな」
「う~ん。多分。それって、倒すの前提で動いてるんでしょ」
「んっ? そうだが?」
「たぶん。警戒して出てこないから倒せないだけだよ。今みたいに人を襲っているタイミングなら意識はそっちに向いてるし、僕を警戒してなかったから倒せたんじゃないかな」
運が良かったね。
などと告げてくるのを、
「なあ、何で、自分の能力を過少に言うんだ。あいつ?」
わざわざ誤魔化すみたいに…。
「――分からないんですか?」
「はあ?」
「――賢い馬鹿だと思っていたんだがな」
花蕾。紅諒。二人に呆れられたように、馬鹿にされる。
「何が言いたい?」
俺の疑問は当然だと思うけどな。
「………修留の種族はなんですか?」
花蕾の髪の下には小さいながらも角。
紅諒は力を封じてあるので今は見えない額の印。
「あっ……!?」
不吉だと言われている翼人。
「翼こそ隠してありますがあの怪力は魔人か翼人にしか出せません。今はそこまで意識は回ってないかもしれませんが、冷静になってその事を触れられては困ります」
こそっ
花蕾の説明。
「そうだな…」
忘れていた。
男性を見る。
「人だな…」
「………ここら辺から魔人族の領内だがな」
紅諒の声。
「んっ?」
領内って? 人だよな。
「魔人族が領主であるが人口的には人の方が多いんだよ」
魔人族の領内と言っても人が普通に生活していると説明される。
「へぇ~。てっきり魔人族は人間に対して排他的だと思っていた」
「それは人神だな。人を襲うのは禁じられてはいるが嗜好品として人の血を好むのは辛うじてセーフの所もあるから人に対して税金代わりの血を納めてる所もあるらしい」
健康的な血の方が好まれるから社会保障も充実している。
「賢い者は魔人の加護を貰えってことわざもあるくらいだしな」
「…………そういうもんなの?」
人神区域の方がやや近いので魔人のイメージはあまりよろしくなかったので初耳だ。
「まあ、人神も嗜好品と言うか主食は人間の思念。祈りとかがあるからな。会えて、僅かな不満を残して必要だと感じさせて食べさせてもらっているのも居るしな」
何かイメージがガラガラ崩れてくるな。
そんなこんな話をしていると、
「紅諒~。僕達を歓迎してお祭りをしてくれるって!!」
どうしてそんな話になった。
「大砂ミミズは街のとってご馳走です。取れたらお祝いをするのが当然で、客人が見えたらお祭りをする。……それぐらいしか楽しみが無いので」
「「「「……」」」」
成程。
「なら、お呼ばれしますか?」
「………仕方ないな」
元々街で一泊するつもりだった。
「参加させてもらう」
わ~いと喜んだのはそういう祭りにあまり出た事が無い修留だった。
お祭り本編は次回から




