表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇夜を照らす暁  作者: 高月水都
蜃気楼
72/265

アクシデント

ほのぼの(?)日常

  第71話  アクシデント

「お腹空いた」

 修留が呟く。


 見渡すと砂。

 砂。

 砂。

「………砂漠ですね」

「おかしいな。地図では草原だったんだがな」

「カーナビでも草原だけどな」

 カーナビにわざわざ草原など届えるのか不明だが、地図を確認するがやはり。草原。

「お腹…空いた……」

 再び修留が呟く。

「………喉が渇いたの方が先に来ると思うんですけどね…」

 車の中で大きく伸びている修留についつい突っ込んでしまうが、

「困りましたね。地図が頼りにならないという事は予定している場所に着くのが遅れてしまいますね」

 非常食こそあるが、何日で予定の場所に着くか分からないので、食べるのにも躊躇いが生まれてしまう――修留が空腹を訴えていても非常食に手を伸ばさないのはそれが理由。まだ耐えられているのだ――。

「ここまでくるとカーナビも信用できませんしね」

 そんな話をしていると、

 きゅるるるるるる

 タイヤから変な音がして進まなくなる。

「「「「んっ?」」」」

 

「砂で空回ってますね」 

「雪とかなら分かるけど、砂でもなるんだね」

「普通タイヤが仇となったか」

 外に出た三人がタイヤの状態を確認する。ちなみに香真はアクセルを踏んで脱出を試みているが上手くいかない。

「う~ん」

 じっとタイヤを見ていると、

「修留。車体を持ち上げられるか?」

「いくら修留でも…」

「出来るよ」

 無理ですよと言い掛けた花蕾の言葉を遮って修留が答える。

「香真。アクセル踏むと僕が怖いから。踏むの止めて」

 修留が声を掛けると空回りしていたタイヤが止まる。

「よいしょ!!」

 ひょいっ

 あっという間に車体ごと持ち上がる。

「………」

 修留が怪力だと知っていたがここまでと思ってなかった花蕾は茫然とその様を見ている。


「死ぬかと思った…」

 運転席にいた香真は青褪めた表情で乾いた声を出す。

「これ位で死なないよ。ちょっと傾けて持ち上げて落としただけだし」

「ちょっと!! これのどこがちょっとだよ!!」

 言葉は間違ってない。空回りしていた車体の覚悟を変えて――1人で――持ち上げて――片手一本の方がやりやすいと宣って――比較的砂の少ない所に落とす――降ろすではなく落としたのだ――。

 これのどこがちょっとなのだ?

 香真の目は死んでいた。

 だが、それに対して答えず。

「花蕾も魔人だからな能力的には出来ると思うが」

 俺の呟きに、

「まじ。止めろ!!」

「常識的に出来たくありません!!」

 と、下僕その2とその3が同時に反論してきた。



   

修留「これくらい簡単だよね」

紅諒「俺は出来ないが魔人なら簡単に出来るだろう。俺は出来ないが」

香真&花蕾「常識が来い」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ