神を倒す武器の作り方
難産だった
第63話 神を倒す武器の作り方
さて、合流したのはいいが、手掛かりを自分の手で潰してしまった。
…………何となく技名を言ってみたくなったのだが言わない方が良かったか。
「それ以前の問題だ」
紅諒は眉間にしわを寄せている。
「紅諒。そんなにストレス溜めるとハゲるよ」
ぴきっ
血管のキレた音がする。
「だああれがっキレさせてんだぁ!!」
げしっ
思いっきり蹴られた。酷いな女の子に。
「蹴られるようなことをしているからだ」
「紅諒。女性を傷物にしてはいけませんよ。お嫁に行けませんから」
「―-行く必要ないだろう」
……俺のモノだし。と言う心の声が聞こえました。
「紅諒。本音が僕にただ漏れだよ」
「―-気のせいだ」
「…………」
まったく素直じゃないな。
「――修留」
声が変わった。
「お前なら知ってるだろう。――倒神倒魔具の作り方」
「……………………知ってるよ」
遠い遠い記憶に残っている。
「紅諒は?」
「………大まかだな」
詳しくは知らん。
「そうだよね…」
「修留?」
飛空の様子を伺い。
「………翼人での方法だけど、翼人とその家族。そして、翼人本人が心を許したヒト。恋人、友人もろもろの血液を抜き取り、炉で鉄と混ぜ、肉体を炉を溶かすための火の中に生きたまま入れる。血を抜かれてもギリギリ生きている程度の状態で断末魔を上げ続けてその苦しみによってすべてを殺せる武器になる」
一種の呪いの武器だよ。
『怖かったでしょう。もう大丈夫』
あの時…、僕を抱きしめて助けてくれたヒトは誰だっけ?
そのヒトの後ろに控えていたヒト達は……………。
――忘れろ
どくんっ
――思い出すな
「修留?」
「あっ、ごめん」
何か今、変な事考えたような……。
「修留?」
気のせいか。
「…向こうに人の気配がするよ」
耳を澄ますと僅かな音。
「……確かにしますね」
身体能力の高い魔人である花蕾も同意する。
「飛空」
紅諒が声を掛ける。
「お前の家族は無事だ。――少なくてもお前と香真が居ない段階では進められるモノも進められないからな」
「………」
飛空は青ざめた顔で頷く。
「――必ず助けるからな」
香真が安心させるように肩を抱く。
「……………………ありがとう」
ぽつりと飛空は答えた。
修留の過去に少し触れました。香真お前メインの話なのに修留に食われるぞ




