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闇夜を照らす暁  作者: 高月水都
蛇と少女
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契約? 共犯?

サブタイトル詐欺

  第61話  契約? 共犯?

「ひっさしぶりだよな」

 香真が辿り着いたのは、街のはずれにある廃鉱。

 かつて、この街はこの廃鉱が炭鉱だった頃。ここを中心に栄えたが炭鉱が廃鉱になる頃には、中心がずれて、今では危険区域だから誰も対寄らない地域になっていた。

 では何故、そんな場所に香真が居るかと言うと――。

「ここに連れ込まれたのは確かか?」

《ああ。あの闇の子が告げてた》

 しゅるしゅると廃鉱を進んでいく、阿蛇を追いかけんがら、

「いや、そうじゃなく…、距離がかなりあっただろう」


 警備の者から逃げている途中で、急に、

《主。飛空の身内が攫われた》

 と告げられて、

《心当たりがある、闇の子と連絡が付いた》

 などと言われて――。


「どうして、信じたんだろうな…。俺……」

 はだはだ疑問だ。

《主》

 阿蛇が声を掛ける。

「どうし…」

 言いかけて、止まる。

 複数の足跡。

 しかも新しい。


(どうやらビンゴの様だな)

 阿蛇と会話するのも気を付けないといけないか。

《主。阿蛇は主の心を読めば意思の疎通が出来るが》

(却下。それは断っただろう)

 声を出してない。

 テレパシーのようなもので意思を伝えあっているのだ。

(さて、どうするかね。紅諒達と合流してから進めばいいのか)

《その方がいいと阿蛇は判断する》

 阿蛇の言葉にそうだなと相槌を打つ、

《主》

(どうした?)

《飛空も居る》

 飛空も居る?

(捕らわれてか!?)

 だとしたら、奴らの狙いは。

《捕らわれてではない。暁の者と共に来る》

 暁……?

 誰だそれ?

《彼の者が黄昏なら、あの男は暁。闇の子の今の主だ》

 闇の事言うのが修留を指しているのは分かる。なら、

(暁って柄かよ!!)

 吹き出して、声に出さなかった自分を褒めたい。

 ってか、

(飛空を連れてきた!?)

《置いていくのも危険と判断。本人の意思もあり》

「そっか…」

 ついうっかり声が出てしまった。

《……怒らないのか?》

 阿蛇の問い掛け、

(おこんね~よ)

 飛空の気持ちを優先するのなら危険でも連れて行くと判断したのだろう。

 その場に居たのなら、何としても止めただろうが居なかったので文句も言えない。

 もし、怒るのなら自分にだろう。


 それを未然に防げなかった事。

 それが、腹立たしい。


《主はいつもそれだ》

(んっ?)

《引かなくていい貧乏くじを引きたがる》

 阿蛇の赤い目が向けられる。

《阿蛇と契約した時もそうだ》


 思い出す。

 小遣い稼ぎに入った仕事。

 立ち入り禁止区域に入って行く同業者を追いかけた。

 そして、

《お前も阿蛇の餌か?》

 淡々と告げた白い蛇の姿。

 その近くでは、原因不明で死んでいる同業者。

「餌として死にたくはないな」

 声が掠れていたが皮肉を言う余裕があった自分に内心は驚いていた。

《阿蛇の声が聞こえるのか》

 それが阿蛇との初対面。


(引かなくていい貧乏くじって言っても、お前の聖域に入ったのは事実だっただろう)

 貧乏くじと言うか助かっただけでも儲けというモノじゃないか。

《主》

(悔やんでないし。それでいいじゃないか)

 それ以上この話はするつもりはない。そう伝える。

《了承した。主》

(ああ。俺でも分かるわ)

 近付いて来る気配。

「見付けた」

 そこには修留を先頭にした見慣れた馴染みの輩たちだった。 


 


 

 

香真「ところで、黄昏とか、暁とかって何?」

阿蛇《黙秘する》

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