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闇夜を照らす暁  作者: 高月水都
蛇と少女
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自分から首を突っ込む困った人

その名は飛空。

……本当は、昨日投稿したかった。orz


  第58話  自分から首を突っ込む困った人

 証拠隠滅も済んだし、この場から去ろうとするが、

「あれっ!? …………飛空さん」

 修留がある方向に視線をやり呟く、

「修留?」

 何を言っているんですか。

 花蕾が不思議そうに口を開くが、その口はすぐに閉じられ、

「………………確かに、飛空ですね」

 修留の視線を追い、困ったように苦笑い。

「………………」

 その二人の視線の先を見て、

「何してんだ。あいつは」

 その場合のあいつとは飛空ではなく下僕その2(香真)の事を指している。

「一人ぐらい飛空の所に残っておけばよかったですね」

「……その場合お前だろう」

「そうでもいいですけど、その場合漁夫の利(笑)で口説くますよ(笑)」

 その(笑)と言うのが気味が悪い。

「合流した方がいいよねって、二人とも僕の話聞いてないよね」

 修留が何か言っているが、花蕾の発言を気にしてきちんと聞いてなかった。

「もういい」

 修留がすねたように飛空のもとに向かう。

「飛空さん」

 話し掛けると飛空はウェイターの格好をして、お盆に飲み物を載せている。

「あらっ、修留ちゃん?」

 どうしたの? と尋ねてくるが、聞きたいのはこちらだ。

「飛空さんはどうしてここに?」

「う~ん。バイト。羽振り良かったし」

 沢山稼がないとね。

 笑って告げるが、ここは飛空を狙っている者が居る所だ。そんな事知らなかったのだろうか。

「……」

 知らなかっただろうな。

「本当。何してんだ。あいつ〈大事な事なので2回言いました〉」

「過保護ですからね」

 そんなこんな話をしていると、

「あれっ!?」

 何かに気付いた様に飛空はある方向を見る。

「………………阿蛇?」

 阿蛇?

 阿蛇なら香真といるだろうが、

 たっ、たっ、たっ

 器用にお盆を持ったままこちらに向かってきて、片手で――お盆を未だに降ろさない――何かを掘り出す。

「これは……」

 粘土板。かなり保存状態が良かったのか綺麗に残っている。

「………飛空さん。目がいいね。僕気付かなかったよ」

 気付かなかったと言うより。気付く方がおかしいだろう。

 だが、これを見ていると……………。

「こちらには倒魔具の作り方が書かれた物がありました」

 花蕾がある一角を見て告げる。

「……紅諒?」

「………どうやら」

 盛大に勘違いしていたようだな。

「狙いは香真だ」

 もっと細かく言えば、香真と阿蛇。

 カラン

 この時になって、飛空がお盆を手から落とす。

「そんな…!?」

 蒼白になり、小刻みに震えている。

「飛空さん?」

「……狙われているのは、私だけだと、思ったのに」

 小さくか細い声。だが、

「――どういう事だ?」

 自分が狙われている事に気付いて……。


「どうしよ…どうしよう……」

 がたがたがた

 ブルブル

「……」

 こんな飛空にまともな回答を得られるとは思えない。

 飛空からの情報は諦めるか。

「……飛空さん」

 そっと撫でる手。

「落ち着いて、大丈夫だから」

 柔らかい修留の声。

「僕が…僕達が何とかするから」

 勝手に決めるな。

「………本当に」

「うん」

 その背には黒い闇色の翼。

「僕にはそれだけの力がある」

「…………」 

 普通恐怖を覚えるだろう昔話に出てくる化け物の姿。だけど、

「お願い」

 飛空が見たのはそんな昔話で語られる化け物ではなく、修留と言う存在の根源。

「お願い。香真を。阿蛇を。母さんと妹を」

「――どういう事だ?」

 何で、香真や阿蛇はともかくお前の家族まで、

「……阿蛇を。倒神倒魔具を作成するのが目的なら狙いは私じゃなくて、私の家族なんです」

 と冷静に落ち着いて伝えようと必死に抑えるように静かな口調で告げた。


 


 






花蕾「先生。倒神倒魔具って簡単に作れるものですか?」

紅諒「はい。皆さんも簡単に作れますよ。今からそれを教えます」

修留「では、まず、材料のご紹介」

 三分クッキングのノリで

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