作戦
あんまり進まない………
第54話 作戦
あの白い翼人――桜見と呼ばれてたが考え無しも困ったものだ。
「怪我はともかく建物は戻せねえぞ」
必然的に修留の事がばれるじゃねえか。
「……………壊したのは、紅諒の銃も多いけどね」
修留が困ったように告げてくるが無視しておく。
「どうする? 僕が別行動してもいいけど、この街大きいよね」
自分の首に嵌められた首輪に触れて訪ねてくる修留に、
「そうだな」
同様に常に嵌めている腕輪に視線をやり相槌を打つ、
「人神と言う身元を見せれば解決しませんか?」
「……………面倒だ」
ぶすっと不愉快だと告げるように顔を歪める。
・
「それにこの街の近くには奴もいるしな」
奴?
「誰の事ですか?」
私たち以外に知り合いが居たんでしょうか。このコミ障に。
「……………………………………弟だ」
へえ、弟。
「弟さん。近くに居るんですか!?」
紅諒の弟。…………会ってみたいが。
「やめとけ」
あっさり止める。
「奨めたくない」
どういう意味でしょう。
「……………………典型的な人神だ」
不愉快だと言うのをありありと隠そうとしない。
「でも、この騒ぎ。耳に入るよね。……紅諒のストーカーみたいに情報を常に欲しがっているから」
「……………………俺の足を引っ張りたくてうずうずしてるからな」
やな兄弟仲ですね。
「それはともかく~。僕としてはあの二人の言ってた事が気になるけど」
「ああ。人工的に翼人を作ると言うやつか」
「止めた方がいいよね」
「……手掛かりが無いぞ」
「う~ん。したくないけど、方法が一つ」
「……飛空を囮にするつもりですか!!」
確かに賢明ですが、修留の口から出てもらいたくなかった。
「えっ!? あっ!! そういう手もあったの!?」
「………………………はい?」
どういう事?
「面倒だ」
舌打ちする紅諒。
「でも、僕が一番いいんじゃない。闇色の翼をもつ翼人だし、これだけ騒ぎも起こしたし」
その言葉に合わせるように、この街の警備隊が近付いてきた。
そろそろ合流させようぜ




