白い翼
戦闘シーンに突入
第50話 白い翼
ご飯を何とか食べて、店を出る。
「紅諒」
聞きたかった事言うか確認したかったので、口を開くと、
「飛空は、見た目は15,6ぐらいだが、実年齢は20代後半だ」
成程。
「老化止まっちゃったのか」
納得。
「……あっさりしてますね」
花蕾が言ってくるけど、
「う~ん。人間じゃ刺激強いけど、他の種族じゃよくある話だし」
そこまで深刻じゃないと言い切ってしまうと、
「………人はそう言い切れませんよ」
そう言われても……。
言い替えそうと思った。少なくともそのつもりで口を動かした。
だが、
「伏せて!!」
叫ぶと同時に、霊力を紡ぎ結界を張る。
響く爆音。
砂埃で視界が遮られる。
それでも、
「そこっ!!」
向けられる敵意に反応して防御を取る。
「――見事ですね」
女性の声。
砂埃で見えにくいが、身体の一部はなんとか見えた。
編み込まれた長い髪が揺れる。
女性だと思われる声の主は長い槍をこちらに向けている。
「………」
その槍の先を掴んで、攻撃を塞いだのだが、槍はすぐに軽くなる。
「えっ!?」
蹴り。
顎ぎりぎりに襲ってきたのを避けて、槍を手放す。
再び蹴り。
それを片手で防いでもう片方の手で掴むと、
ぐいっ
「きゃっ!!」
可愛らしい悲鳴が上がったなと感心してる暇もなく、身体を捩じる様に動かして、もう片方の足で攻撃をしてくる。
「つっ!?」
いった。蹴りは顔と言うか鼻に当たり、鼻血が出る。
「修留!?」
花蕾が心配そうに声を掛けてくるが答える余裕はない。
そうこうしている内に砂埃は収まってくる。
「――子供!!」
女性がこちらを見て驚いたように声をあげる。
その手には落とした槍を拾ったのか収まっている。
見るからにして、男性の理想の姿をしている美人なお姉さん。だけど、
「どうして……!?」
信じられなかった。
その背には白い翼。
翼があるのは翼人のみ。
「……翼人はその不安定さから性別が分かりにくい………」
そう。僕の姿が散々ショタだと言われているのはその影響。
…………………羨ましい。
そんな事を思ってしまう自分は悪くないだろう。
ってか、
「――何故、翼人が俺らを襲う!!」
紅諒が銃口を女性に向ける。
「――貴方ならご存知ではないのですか?」
女性から向けられるのは敵意であって殺意じゃない。
「――わたくしはわたくしの独断で主君の害と成り得る人神を倒しに来ました」
深々と頭を下げ、
「それゆえ、名乗りが出来ない事をご理解ください!!」
再びの攻撃。
紅諒が狙いなら遠慮はしない。
ばさっ
紅諒を庇いながら闇色の翼を広げる。
「闇色!?」
「…この馬鹿ッ!!」
女性と紅諒の声が聞こえたが、気にしない。
口の端が笑いによって、歪む。
さて、反撃しよう。
さて、ずっと放置していた敵さんに来てもらいました




