厄介な報告
香真は出ません
第46話 厄介な報告
最初に気付いたのは修留だった。
「鳥…?」
香真と離れて調べようとしていた時に、紅諒の頭上を旋回する。その嘴は一輪の花を咥えている。
「あれは……」
その咥えてる花は牡丹――華王。
「牡丹を咥えるなんて…見た目重そうなのに…」
花蕾が感心しているのか疑問に思っているのかよく分からない事を告げている。
だが、そんな花蕾の呟きに答えずに鳥の向けて手を伸ばす。
ぽんっ
紅諒の手に牡丹が落ちる。牡丹は紐で縛られた一枚の書状に変化する。
「手紙…?」
不思議そうに首を傾げる修留にも答えず、鳥に向かって一礼する。
「………」
くるくる巻かれてあった書状を読んで、
「どこかから盗み見してんじゃないのかあのババア」
とタイミングの良すぎる手紙の内容にそんな言葉を漏らすと、
どおおおおん
さっき去ったはずの鳥が体当たりを噛ましてくる。
それがかなり痛い。
「そうかそうか」
ぐいっ
鳥の首を掴み、
「そんなに飯の材料になりたいか」
ぐいっぐいぐい
必死に抵抗する鳥に慈悲など無い。
「鳥……」
じっと修留はこちらを見て、
「鶏のから揚げ…。鳥の釜飯。棒棒鶏〈バンバンジー〉鳥団子…」
じゅるり
おい。涎垂れてんぞ。
「修留。一応それは食べてはいけない鳥なのでは…」
花蕾が修留を止める。
「えっ、そうなの!? でも、ご飯の話……」
「紅諒の冗談ですよ」
「………」
まあ、冗談だが、食事に使っても別に構わない気がしてきた。
「――で、内容は」
「タイミングいい。飛空が関わった事件を調べている人神が居るらしい。どうやら、俺の今の任務の内容も知ったらしいな」
「それは…」
魔人族の王の病気。その不自然な病気はともかく、強硬派が動き出そうとしているという事実。
取り敢えず、飛空の保護をして、どういう伝手で手に入れた情報か探らないといけないみたいだ。
――俺が真に頼れる部下は少ない。その中で秘密裏に動かせるのもお前だけだ。悪いが、片付けてくれ
最後の一文に目を通し。
「ほんと厄介な事ばかり押し付けるな」
と言いたくなるのも無理もなかった。
華王様お久




