両刀使い疑惑
香真はこの作品で一番の苦労性
第39話 両刀使い疑惑
「浮気者!! 女の人にモテるのは知ってたけど男の人もだったなんて、見境ない!! バカ!! 最低!!」
ばんばんと持っているかばんを叩きつけてくる飛空を抑え、
「慌てんな!! よく見ろ!!」
香真が冷静に説得しようとするのに、
「飛空。こんな見境なしの節操なしとは別れて、私との事を考えて下さいませんか?」
花蕾が飛空の肩に手を置いて、そう言いだす。
「てめ~!! どさくさ紛れて飛空を口説くんじゃねえ!! てか、誤解を解きやがれ!!」
慌てて引き離すと、
「安心しろ。こいつじゃ勃たん」
と、紅諒は全然別の事を言って、誤解を解こうとしない。
「そ~かい。そ~かい。こっちも同じだ!!」
こんなのと一括りされても困る。
「たたんって、何が?」
不思議そうに首傾げる修留に、
「知らなくていいですよ。でも、知りたいなら私が教えますよ……実地で」
ばん
「死にたいらしいな」
香真の頭上ぎりぎりで飛んでいく銃弾。
「うわあああ。俺の家が~!!」
壁にしっかり穴が開いている。
「どうしてくれるんだ!! まだ、ローン残ってるんだぞ!!」
「お前なら一回で払えるだろう」
「そう言うこっちゃねんだよ!!」
人んちを壊すんじゃねえ。
「銃の音が聞こえたら、ご近所さんにどう説明すればいいんだよ!!」
お前。ご近所付き合いの大変さ知らねえだろう。
「喧しいですね」
何のほほんとしてんだよ。
「てめえのせいだろう!!」
「何言ってるんですか? 元々飛空が誤解したのが始まりですよ」
「えっ!? ごっ、誤解って!?」
あたふたする飛空が、
「あれっ、紅諒さん!?」
と、冷静になったとたん気付いて、
「そう言えば……この人誰?」
と今更ながら修留が尋ねる。
「香真。どうしたのこの子? まさか…」
「ややこしくなるから誤解する前に話を聞け!!」
慌てて、止めて話を進める事が出来たのはそれからしばらくたってから。
飛空の説明は次回




