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闇夜を照らす暁  作者: 高月水都
蛇と少女
37/265

故郷

香真編スタート

  第37話  故郷

 わいわい ガヤガヤ

「うわ~!!」

 修留が歓声を上げる。

「すごい!! こんなに人がいるなんて!!」

 朝市でも人が多かったけど、ここまでの人は見た事がないとはしゃぐ修留に、

「ここは商業都市ですからね」

 花蕾はにこやかに説明する。

「商業都市《黒曜》ここでは魔人も人も関係なく暮らしてます」

「人神もたまに客としてくる。完全中立都市」

 誇らしげ仲間と花蕾に不思議そうに修留は首を傾げ、

「詳しいね?」

 ガイドブックでもあった。と尋ねてくるので、

「いえ、ここは」

「俺らの住んでいるところだからな」

 二人の言葉に修留は目を大きく見開き、

「ええええええ~!!」

 と、大きな声を上げた。


「おや、香真!!」

 通り掛かったパン屋のおばちゃんが香真に声を掛け、しばらく会わなかったけどどうしたの。から始まり、噂話などの世間話をして、

「はい。これおまけね」

 買っても居ないのに大量のパンを頂く事になり、

「おや、花蕾じゃないか」

 と、八百屋のおじさんと野菜の出来具合の話をして盛り上がり、

「もってけドロボー!!」

 気が付くと野菜の値段交渉をして野菜をホクホク顔で貰っていく花蕾の姿。

「……」

 そんな二人を興味津々と見ている修留。

「すごい!!」

 なにも払ってないのに食べ物を貰えた香真に、少ないお金で、倍以上貰っている花蕾。

「二人ともすごいね!!」

 修留の目には美味しそうなパン。じゅるりとよだれを垂らしているのを、

「みっともない」

 と紅諒は叱り付ける。

「ええ~。でも、すごいし~」

「ならよだれを引っ込めろ!!」

 言われてよだれを拭く修留。

「ったく!!」

 その食い意地だけでも何とかしろと、叱っている紅諒だったが、

「そう言えば、二人は宿をどうするんですか? 私と香真は家に戻りますが」

「宿代がもったいないから泊まるに決まってる」

「決まってねえよ!!」

「…私の家はアパートなので、泊まるなら香真の家にしてください」

「ああ、そうだな」

「おいっ、勝手に決めるな!! 花蕾も自分ちが嫌だからって押し付けるな!!」

「何の事でしょう?」

「誤魔化しきれてねえよ!!」

 三人でそんな言い争いをしていると、

「君泊まるとこ無いのかい? おじさんの所に来る?」

 と修留が声掛けられている。

「うん。君可愛いし」

 これ位かなと指を立てる男に修留は首を傾げ、

「僕お金持ってないよ」

「いやいや、おじさんが何でも買ってあげるよ」

 かちゃ

「そう言うのは、保護者に確認してから言うんだな」

 銃口が男の頭に突き付けられている。

「す、すみませんでしたあああ~!!」

 慌てて逃げていく男。

「紅諒? どうしたの?」

「……単純馬鹿が。あんな見え見えなナンパに引っ掛かるな」

「どちらかと言えば援交ですね」

「……………それは言うな」

 援助交際を持ち掛けられた――しかも男にしか見えないのに男に――なんて言えるはずもない。だが、

「あれくらい。僕が翼人だと知れば逃げてくよ」

「「「自分の身は大事にしろ!!」」」

 三人の声は見事の重なった。





さて次回は突撃晩御飯!! IN 香真の家

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