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闇夜を照らす暁  作者: 高月水都
蠱毒の苦痛
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同じモノ

主人公はボッチになっています

  第25話  同じモノ

 どんどん血臭が強くなってくる。

「花蕾はここで待ってて」

 行ってくるねと修留が笑う。

「えっ、修留?」

「顔色ますます酷くなってる。本当は置いてくのも悪いけど、両腕が使えないのは、辛そうだし」

 修留が申し訳なさそうに告げてみる先には何か巨大な霊力が感じる。

「…本気が出せないしね」

 そう告げて去っていく背中。

「……」

 血臭がする。

 喉が渇く。

 空腹感が襲ってくる。


「駄目です…」

 耐えないと…。

「恩返しするって決めたのに、足手纏いは御免ですしね」

 告げると壁に手を付けて、掌に力を集める感覚。

「……居ますね」

 壁を通してその先を見る能力。その力があれば遠距離からでも敵味方間違えずに攻撃出来る。ただし、手加減は出来ない。

 人を襲っている何かを足止めするために力を紡ぐ。

「これで大丈……」


 …………オナジモノ


 ぞくっ

 底冷えするような声。


 ………オナジモノ。ミツケタ


 嬉しそうなくすくす笑う声。


 ネエ、オイデ

「……い」

 壁を通して掴まれる感触がしたと思った。だが、ぎりぎりになって、助けられる。

「………香真」

 腕を掴まれる。

「……お前。どうしてここに!!」

 案じるような声。

「………香真。異変があって、修留が結界を壊したんです」

 紅諒を案じて、

「………翼人ってそんな事まで出来るの?」

 まじかよと呟く声に、

「……」

 迷うように、

「……この先に私が居ます」

 正確には、私と同じものだが。

「そうか…やっぱり」

「香真?」

「…遺書を見付けた。どうやら、人神も同じ事をしたみたいだぞ」

 香真の呟きに、呆れていいのか悲しむべきか分からない。でも、

「私は止めないといけません」

 同じだからこそ。

「だな。この感じだともう人の言葉は届かなくなってるかもしれないな」

「そうですね…」

 血臭がする。飢えが襲っているのは変わらない。

「………暴走したら正気に戻してやるよ」

 香真の手には一振りの剣。

「お願いします。香真。阿蛇」

 と告げて頭を下げた。

 




紅諒は次出します

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