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闇夜を照らす暁  作者: 高月水都
蠱毒の苦痛
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別行動

温度差を味わってくれ

  第21話  別行動

「………」

 目の前には、一汁一菜の食事。

「さあ、お召し上がりください!!」

 お召し上がりくださいって、成人男性相手に少なすぎる食事。

(なあ、これ。俺の見間違いじゃなければ二口分だよな)

 オカズ。野菜の煮物。

(肉ないよな。肉)

 ご飯。スプーン一杯。

 以上。

「なあ、これは…」

「人神様の食事はさほど重要視せず、一口二口礼儀として食すものと聞いております」

 少年の言葉はその例外が居るとは思っていない代物。

「では、失礼しました」

 さっ

 扉を閉めて去っていく気配。

「………香真。確か、荷物の中に食い物あったよな」

「ああ。確か……」

 ごそごそ

 中から出てきたのは、スルメとビ-フジャーキー。

「……」

 おつまみだ。

「……無いよりましか」

「だな」

 そう結論を出して口にする。


 その頃。


「花蕾――!!」

 結界の外。川の近くでたき火をしていた――火の番をしていたのだが――花蕾に修留の声がしたと思ったとたん。川からほぼ下着状態の修留が現れて、

「たくさん。魚居たよ!!」

 とびちびち活きのいい魚を大量に服で作り上げた袋に入れて持ってくる。

 ちなみに、服はいつもの拘束衣。服の重さ+水の重さ。突っ込みどころ満載だが、

「…………服着てください」

 小振りながらも服の下から透ける胸。それを見たと知られたら、

(殺されるでしょうね…私)

 そんな予想がついてしまう。

「服? 身体乾いてからね」

 寒い寒いと火にあたる修留。当たりながらも器用に魚を串――これも修留が枝を拾って作った――に刺して焼いていく。

 ちなみに味付けとして塩を振るのは花蕾がした。

「花蕾。足りる?」

 修留は魚を捕らえる前に採ってきた山菜と果物。それらで花蕾が料理をするのを楽しみに花蕾の手元を邪魔しないように覗き込んで尋ねる。

「ええ。修留がたくさん採ってきてくれましたから。修留がたくさん食べますからそれが逆に足りるか心配ですが」

 私は足りますよ。と微笑んで告げると、

「僕は大丈夫。というか、正直なところどれだけ食べても満たされないから」

 と困ったように笑って告げる。

「闇色に染まった後遺症みたいなもので、満たされない。本当の空腹は、心だからだろうと紅諒に言われた事あるし」

「………」

 さらっと問題発言を言うのだな。

「………何故?」 

「んっ!?」

「何故、そう明るく言えるんですか?」

 訪ねると、

「覚えてないから」

 と返される。

「闇に染まって正気に戻ってからの記憶しかないの。――翼人は大切な者に比重を置きすぎてそれに何かあると狂う。記憶があると記憶に引きずられて再び狂うかもしれない。それゆえ封じられた」

 感情もね同じと笑って告げられる。

「マイナスの感情はある一定量出せないように押さえ付けられてるんだ。マイナスの心が狂気を出しやすくするから」

 何でもないように大きな爆弾を修留は投下していた。



修留はサービスシーンになるのだろうか。ちなみにまだ薄着

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