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短編集として纏める以前に書いてた短編を纏めた短編集

魔剣家族会議

作者: 午前深夜

母「ねえ、これは何なのかしら?」


兄「さ…さあ?剣に見えるけど違うのかな?」


母「そうね剣ね。しかも魔剣だわ。

どうして魔剣なんて召喚したの?!」


兄「いや違うって、たまたま剣士の先輩の剣を預かってて、魔剣だなんて知らなかったんだよ」


母「嘘おっしゃい!妹が昨日の夜、アンタが部屋で魔剣召喚の儀式してんの見たって言ってるのよ!」


兄「チッ!母ちゃんにチクりやがったな!」


妹「へへーんだ。魔剣なんて召喚するのが悪いんですよーっだ!」


母「妹の言うとおりだわ!

全く!あれでしょ魔剣って?

働いてない若者が親の魔力で召喚してんでしょ?

ニュースでやってたわ!

ああやだやだ!」


兄「決め付けんじゃねえよ!

これはちゃんと俺の魔力で召喚した魔剣ですー!」


妹「ほんとかな〜?」ニヤニヤ


兄「ああ!?嘘じゃねえよ!」


妹「えー、でもお兄ちゃん儀式で、四海の南を司る炎帝『灼水の塔 (タワーオブプロミネンス)』の魔力使ってたじゃーっん!」


兄「あれはお前、タワーオブプロミネンスの魔力借りるのも、俺の魔力が必要なの!

少ない魔力で莫大な魔力を一時的に手にできる高等儀式なの!」


父「ほう、凄いじゃないか」


母「あなた、何を言っているんですか!?」


父「まあまあ、僕だって兄くらいの歳には、家族に内緒で魔剣召喚したものさ。

そう目くじら立てることじゃあ無いよ」


母「じゃああなたは兄がニートでも構わないって言うんですか!?」


兄「誰もそんな話してないだろ!?

なんだよ、俺が魔剣フレアクイーンを召喚したのがそんなにいけない事なのか!?」


妹「フレアクイーン(笑)」


父「召喚した魔剣に好きな名前つけるのは、男の子のロマンだからなぁ」


母「いけない事だとは言ってないわ。

でも、魔剣を召喚して何が出来るって言うのよ?」


兄「大陸を両断できる」


母「またお巡りさんに叱られるだけでしょ!」


妹「空間を裂いて現在過去未来が混ざりあうカオスを発生させたりも出来るよね」


母「また時空警察に叱られるだけでしょ!」


父「確か炊飯器に入れて一緒に炊けばご飯が美味しくなるぞ」


母「あら、それはいいわね!」


魔剣「え、それやめて…!」


母「そもそも何で魔剣なんて召喚しようと思ったの?」


兄「暇だったんでな。働いてねえから」




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