ある日の帰り道。
短め。読んでも読んでなくても支障はありません。
お好きにどうぞ。
♧♥♠♢
僕は本を読みながら歩き続ける。普通歩く時に本を読むのは危険、それで居て今現在町には霧が出ているため非常に危ない状態なのだが僕は読みながらも前方がしっかり確認できている為、一切危ないことは起きない。
しばらく歩くと人だかりが出来ているのに気づく。そこは事件が起きたらしい場所であった。どううでもいいから話は分かんないけど。
僕は本から目を離し、その場を見る。
やっぱり興味とかないし、どうでもいい。
本に視線を戻すと再び歩き始めようとする。が、突然低い声で声を掛けられて僕は顔を上げた。
「お前、ここらへんの高校の生徒か? ここは通すなって言ったんだがな……おい待て、本を読みながら歩くな、今は霧も出ているから危ないしな。分かったな?」
僕の斜め後ろに現れたのは1人の男性だった。その凛々しい顔つきに怯える人も中には居そうだが、僕は後ろを振り返ると特に気にした様子もなく歩こうとする。
だってなんか悪いけどメンドクサソウナンデオコトワリシマス。
しかし再び声を掛けられ、本を読まずに歩く様に注意されてしまう。
やっぱり面倒ですね。
ここに居る事や野次馬が居た場所の置くから来た事からこの男性は警察か、刑事なのだろう。
某とっつぁんみたいです。服だけですが。顔はダンディーなヤロウです。
僕は軽く頭を下げると鞄に本をしまって再び男性に頭を軽く下げ、歩き始める。が、しばらく歩くと再び本を取り出して読みながら歩きはじめる。
いくら刑事でも、僕から本を放そうとは無茶振りだね。
しばらく歩き続けた僕はやがて、学園にあまり知られない神社に到着する。
まあ、つまるところ、今現在の僕の寝床です。
寮にはなんか人がパンパンなんだとか。それで、神社らしい。なんでさ。いろいろぶっ飛んでる。しかし、あれを見たらそんな考えも一網打尽。
入る場所の近くに箱が沢山置かれていた。かなり大きな物から小さいものまで色々な大きさがある。そしてそれを見て軽くため息を付くと家の中に入り、その箱を家の中に入れ始めるのだった。
♢♥♧♠
「? どうかしたの?」
俺は突然話しかけられて顔を上げる。目の前には今日知り合った人物たちが心配そうに俺の顔を見ていた。
「ああ。一緒に入った子、会った事があるんだ」
「……知り合いか何か?」
俺は友人の言葉に「いや、汽車ですれ違ったぐらいだ」と答えると再び考え始める。それを見て雪子は「何かあったの?」と質問した。その質問に俺は頷く。
「目の色と、髪の色が違う。横顔で見た時かなり印象に残ってるから間違いない。俺が見たのは目の色は黄金だった」
「? でも私達が見た時両方とも普通に青かったよ? 見間違いじゃない?」
俺の言葉に友人たちは首を傾げて答える。そう、彼女の瞳は真っ青であった。だが俺は汽車の中で見た時の彼女の瞳が非常に印象に残っていた。吸い込まれそうとまで思ったくらいだ。そして、…黄金色の瞳…その瞳は代々伝わってきた天使だ。xenoか…?。その違いに俺は頭を悩ませる。だがその途中で事件現場に通りかかってしまい、その後俺達はその疑問を思考の外に出してしまう。