001頁:stained glasの破片と、懐かしい記憶
ながい…どうしてこうなった…
4月の初めらへん
あのね、僕ね綺麗な物を見つけたんだ。
どんなの?
ふふっstained glassの破片!!
えっ・・・?
羨ましいでしょう?
えーと・・・うん。 羨ましー・・・(棒読み
ふふんっ!
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***
ザァー・・・
黒の光。
空の瞳は雨と共に、涙と共に濡らす。
『…僕は世界線の傍観者になる、ですね…』
それで君が助かるのなら、僕はそれで構わない。第三者の君は、偶然だけで死んでしまうなんて、あまりにも哀れだ。
『さよなら…お兄ちゃんっ…』
嘘みたいに儚く、足元から光に包まれて消えて行く、体
『ごめん・・・**・・・守れなく、てっ』
少年は涙を流しながら、謝罪をする。
『ううん……君はずっと、守ってくれたんだもん。守れたよ君は、ちゃんと、僕との約束を……それに、元々禁を破ったのは僕なんだもん。』
涙をながし、微笑みながら言う。きっとこれは、罰当たりなんだろう。
交わした約束。
きっと、どこかで、繋がっているのだろう。
固く、淡く、悲しみに飲まれたあの日の思い出。
歪みの中で、僕は真実みつける事が、出来る?
きっと、思い出す度に、すこし、すこしと、壊れていくのだろう。
もう、戻れないと、ああ 置いていかないでと
お願い……見たくない、そう嘆くのだろうか?。
嗚呼、なんて理不尽な世界なんだろうと、私は、そう思う
――――――――――――――
そんなどこか懐かしい、夢を見た。
揺れてた馬車が止まる。
「おい、起きろラト、ついたぞー」
「ん…?」
「起きたな、行くぞ」
笑うチェシャ猫のおはようの微笑みですか、美形なため破壊力半端ないですねー。ま、僕には無効ですけどねっ
「ふあ~…んっ、行くです。」
すこし背伸びしてから馬車の中から、チェシャ猫からさし出れた手を掴み出ようとする。が、ここで違和感に気付く。
「――――――――――…?」
―――――――…なぜ、僕と?僕は…『私』じゃないはず…あれ?私は私で、でもホントの私は私じゃなくて『僕』だっけ?
「ラト!!」
「え…?…??」
「あ、え、大丈夫か?顔が蒼いぞ」
こくりと僕は頷く。
まただ。吐き気を覚える。
「ごめんね」
「う、ううん…行くぞ。いつまでボッーっとしてるんだよ、置いてくぞ」
「うん。」
この際気にしない。後で治るだろうし。それに、考えすぎると頭が可笑しくなる。
「…ちょ…」
「?何か言った?」
ボソッと猫くんが言ったが、全く分からない。聞こえなかった。
「ん?何も言ってないけど?」
あ、誤魔化しやがったですよ。
「…今確実に嘘吐きやがったですね」
「…ごめん。今は言えないんだ。」
「…別に、謝らなくていいです。」
「え?」
「…言いたいなら言って、言いたくないのなら言わないですよ。
きっと、それが正しい在り方であるから。」
「そうだな。でも、これはな、いつかは必ず言わなくちゃいけない事だし」
「…君は一体何を隠してるんですかね」
「ラトに言ったら嫌われる事」
その言葉に足が止まる。が、すぐにまた歩き出す。
「…ばぁか。そんな簡単に君の事、嫌いになんかなったりしないです」
「まあ、そうだな。最初なんて、おはようもこんにちはもこんばんはも、全部返ってくる言葉が消えろか、死ね、だったもんなあ…」
「ぅ……」
「あの時は仲良くなるのに必死で、更に無視されたりしてたなあ…」
「あ、あれは、仕方がないの、ですよ…」
うん…アレはぜぇーったい仕方がないのですっ…!シロ君に見捨てられ、血狂いに助けて貰い、色々元々っ…あの時は情緒不安定で…
「まあ?今仲良くなれてるしー?それでいいけどねー?」
「むう…馬鹿にされてる気がするですよ。」
「バカにしてないけど?」
「ふんっ…」
「へへへ」
何笑ってんですか。
そう言いたい気持ちを押し殺す。
むう…溜め息吐きたい…が、なんでも、溜め息吐いたら幸せは逃げるらしいし。
「……少し、大変です」
「なにが?」
「ん…?学園に引っ越したからです」
「確かにそうだな。いっつも森の中で本を読んでは実験したりだったもんな」
「……私はあれでも楽しかったです」
「血みどろフィーバーがか?」
「違うです。本です。なんですか、ちみどろふぃーば、って。」
失礼過ぎると思うですよ。チェシャ猫くんは友達とかいるのですかね…いそう。うん。物凄くいそうですよ。
「さ、ここがまでがオレの案内終わりだ。一応俺は別の方角だからな。ようが有ったら来い。あと、分からなくなったらお前と同じ、赤いリボンしてるやつ、おっていくんだぞ。」
「らじゃったーです。よおく、わかったですよ。」
言うだけ言って猫くんは去った。
やー猫ですねー。あれ?でもなんか大事な事忘れてるような…?まぁいっか。
僕は通学路を通る。道中には沢山の生徒達が通っており、知り合いを見つけては楽しそうに会話を始める生徒たちを見ていたりしてたが、段々飽きた。そしてしばらく歩いていると目の前で苦しんでいる男子生徒を見つけた。どうやら柱に自転車でぶつかり、その時に大事な部分を強打したようである。それに気づいた身内らしき少年が慌てて駆け寄る。
哀れですねーまじいたそですー…
「…お幸せに」
両手を顔の前で合わせて、なみなむ~っと言った感じで痛いのが飛んでいきますようにと祈ったのは内緒だ。
学校の目の前にたどり着いた僕は学校を見上げる。その門を潜り、真っ直ぐに僕は職員室に向かう。そして中に入ろうとした瞬間、目の前の扉が開いて出っ歯の先生が姿を現した。
ビビりましたですよ。いまでも心臓バックバク。
「ん? 何だ貴様は? まさかもう1人の転入生か?」
非常に高圧的な言葉で話かける先生。僕はその言葉に何も言わずに静かに頭を下げる。だってこいつなんかこわいですもん。
あぁん?なんかようあんのかゴルラァ! って感じで怖いですもの。
逆らったらいけないよオーラが半端ないもん。こわいですもん
それを見て先生はしばらく黙った後、付いて来る様に僕に言って歩き始めた。そしてその後ろから青年が出てくる。銀髪で制服の前を開けた青年。その青年は何かを見て驚いた。
「…???」
僕は首をかしげる。
何を見て驚いたのだろう?不思議です。
僕は大人しく先生についてゆく。
あらやだこの人怖い。
連れてこられたのは1-2と書かれた札の付いている教室。2人も来た場合、違う教室に入れられるのが普通だと思ったのですが、、何故か僕と銀髪(仮)の教室は同じ様です。
先生が入ればそれについて行くように僕と銀髪も入る。そして先生から紹介をされるのだが、非常に先生の紹介の仕方は酷い物であった。なんでも、
『田舎から来た野蛮人だ。変な事すると思うが、するなよ』だ。
「…よく、生徒にそんなこと言えますね。」
あ、しまった。思わず口から出ちゃったですよ。
もちろん出っ歯先生は聞き逃すことなく言い返しましたとも。
かなり小さ目な声だったのに。
「なに?! 口答えするのか?!」
こうなったら思ったこと口にするまでだ。
「しますよ。そんなんだと信頼とか消えると思います。
…まあ、もっとも、あなた、信頼なんてものなさそうですがね。」
「なに!?」
「ほら、また。そんなふうに声を荒げてると、また一人一人マイナス的に信頼度が消えて行きますねえ?。」
傍観している生徒たちは若干驚き気味だ。
でしょうねー。
「お前の名はブラックリストに入れてやる!」
「へえ…趣味が悪いと思うですね。あ、すいませんでしたあ。人の趣味にとやかく言う必要はないのですがね。お・も・わ・ず、出ちゃったのですよ」
「!!」
怒りに顔を染めて、プルプルと震えてる出っ歯先生。
……こう言う人って、いじりがいがあるんですよね。
「っち!」
最後に盛大に舌打ちした出っ歯先生は僕の紹介に移る。
次に僕に関して説明が入ると思っていた生徒達。だが先生も良く知らないのか、特に何か特別なことは一切言わなかった。
まあ、イラついてたようだけど。ぷぷぷー。
よっしゃ、なんか分かんないけど勝った気がする。
分かったのは僕の名前のみである。
周りの学生同様余り良い目で見られては居ない様ですけどねっ。
途中から先生の話が始まる。
主に愚痴です。僕とか、僕とか、僕とかの。
席を紹介されたりしていない僕……と銀髪はその場に立ち尽くしていたが、突然座っていた1人の女子生徒が席について先生に話した為、無事に座ることが出来ました。どうやら席は誰かがずれる事で作っている様で、銀髪はその話した女子生徒の隣。そして僕は先程苦しんでいた男子生徒の隣であった。男子生徒は苦しみがまだあるのか机に突っ伏しています。
やー…哀れですねー…
その後、先生によって日程を教えられ、下校する時間となるまで僕は静かに話を聞いていた。どうやら先生は余り好かれて居ない様であり、周りの生徒は非常に残念だと言った表情浮かべている。
ふっ…仕方ない感じがするのはしかた無いですね。ギャグだ。笑え。
~2時間目終了~
「あ、なあ」
「……」
僕は本を読んだまま教室を出て行く。さて、部活とかどうしよう。
「ねえ!」
「……」
「ねえ!」
「………」
おお、物語もいよいよクライマックス!主人公は一人を助けて自分を犠牲にするか、助けないで生き残るかの選択肢を選ぶシーン!おお…
「ねえってば!!」
「…っ!! …なにか?」
「オレ、ジョン・テニエル! 仲良くしたいなって…」
「ラトと呼んでください。」
「う、うん。でさ」
「はい」
「ラトちゃんは何部に入るの?」
「部活?」
「うん」
「……強いて言えば、文芸部、かな…?」
出来れば帰宅部が良かったのだが、この学園は部活が絶対なのだと言う事を、猫くんに教えて貰った。
運動系は無理なんだよねえ…ひきこうもりですしー、出来ない事は無いのですが、極力運動は避けたい。
「うん! 良いんじゃない?美術部なら、俺も入ってるけど楽しいよ! それに、この学校平等に部活に顔出すなら何個も掛け持ちしてもいいていう感じだから。」
「…見てみます」
少し悩んだが別に減るもんは時間だけだし、いいよね
「あ、じゃあ俺が案内してあげるよ!」
僕は顔を横に振る。
「えーなんで?」
「君にとって迷惑です」
「迷惑じゃないから!」
「…そっか…うぅん…じゃあ、お願いです。」
そういうと彼は顔を太陽のように明るくした。
元気少年…と言うのかな?元気いっぱいなため、運動部かと思ったが、美術部なんだね。
~色々あって放課後~
「ラトちゃん! ほら、行こっか?」
テニエルさんは笑顔で手を差し出し伸べてくれる、それをぎゅっっと掴み立ち上がる。そしてそのまま連れて行ってくれる。
「ねぇ、テニエルさん」
「ジン」
「…?」
「俺の事は、ジンって呼んで。テニエルさんって、呼ばれるのあんま好きじゃないんだ。」
苦笑いしながら言う哀しい笑顔のジンさんはどこか、変な違和感を覚える。
「そうだね。分かった。じゃあ、ジンさん」
「いや、君、じゃダメかな?」
「…………まあ、いいですけど。」
「ありがとっ! それで何言おうとしたの?」
「んーと…ごめ、忘れた。」
「ずこっーって…この短時間で!?」
「あーうん。変な違和感見つけたら忘れたです。」
「そんなぁ…へへっまあいっか」
面白おかしく笑うジン君は、見たことあるような…気のせいではない。
昔、逢った事あるのかな……昔の記憶は何故かないですからね…
「…よく分からないですが、一つ、言える事が有るならば…きっと、君の名を呼びたかったのでしょうか」
「…………」
「? どうしたの?」
「えっ……!?」
そして段々顔を赤らめられた。
変なの。でももしかしたら熱があるかもしれない…! 一応聞こう
「?大丈夫?熱でもあるんです?」
「だだだだ、だいじょ、ダイジョウブ!!!!」
「うわっ…??」
??? なにか僕の言ったこと可笑しかった…?
「い、行くよ!」
「あ、ん…分かった。」
***
「どう?」
僕は色んな美術部の生徒たちが作った作品を見ていた。いや、見せてもらえた。と言うか、なんか、女子生徒が多いような。
ガラッ
「あ、部長!」
「ん~?あれ?そっちの子は?」
その声に僕は振り向いて、しまう。
「!!! ル…イ…」
そして、例えようもない位、痛くなった。心が、痛い…。
哀しい。嫌だ。苦しさは変えられない。
この痛みを、僕は知っている。
この人を、僕は知っている。
それは遠い約束。
「きみは……」
「! 思い出すなっ!!!」
その声に、姿に、全てに、愛おしく、感じる。
そして、僕は気絶をした。
***―――――――
ザァー・・・
命を懸けてでも守りたい存在が居る。
でも、気が付いた時にはもう既に手遅れだった。
黒の光。
青の瞳は雨と共に、涙と共に濡らす。
『…僕は、世界線の傍観者になる、です…』
息を切らしながら、その言葉を聞いて、翻弄する。
『さよなら…お兄ちゃんっ…』
嘘みたいに儚く、足元から光に包まれて消えて行く、体
『ごめん…**…守れなく、てっ』
少年は涙と血を流しながら、謝罪をする。
『ううん……君はずっと、守ってくれたんだもん。守れたよ君は、ちゃんと、僕との約束を……』
涙をながし、微笑みながら言う。きっとこれは、罰当たりなんだろう。
『**も、ごめんね。さようなら』
『はあ、はぁ、っダメだっ、絶対に、許さないっ』
『無理だよ。約束だもんね』
『なにがっ! 約束だよっ!!?? 約束を、守ってまでも、死ぬなよっ!!』
『死なないよ。僕は絶対に、死なない。』
『俺の気持ちを知らないでっ!! 言うなよっ!! その魔法は禁忌だっ!! 生きたとしてもっ俺たちの事を忘れて、傍観者になるなよっ!!』
『バカだね。僕は忘れない。記憶として残るさ』
『なら、最期に、一つ言わせてもらう』
泣きそうな声だった。どうせ忘れるのなら
『何?』
いっそ、言ってしまおう。ずっと前から感じていた気持ちを
『――――――***、お前を』
ノイズはまだ消えずとも、しっかりとした、泣きそうな声ではなかった。
『――――――――お前を、*していた。』
交わした約束。
きっと、どこかで、繋がっているのだろうか。
固く、淡く、悲しみに飲まれた思い出。
歪みの中、未来のあいつは真実みつける事が、出来るだろうか?
きっと、思い出す度にあいつ自身が、すこし、すこしと壊れていく気がする……
もう、戻れないと、ああ 置いていかないでと
お願い…見たくない、そう嘆くのだろう。
その時は、必ず、助けて見せる。
それまで、お別れだ。
嗚呼、なんて理不尽な世界なんだろうと、私は、そう思う
***―――――――
「………?」
目が覚めた。気持ちの正体が分かった。もしかしなくても、この夢が、実際に起こった出来事なら、あの少年は誰だろう?…もしかしたら、あの部長さんかもしれない。どこか顔つきが似ていた。
「起きたか?」
びくりと反応してしまう。部長さんだ。
「えっと、君は?」
「美術部部長のシド・ハッターという。好きに呼べばいい。」
「ではシドさん、一つ聞いても良いですか?」
「なんだ?」
「前に会った事があ「ない。」……左様ですか。」
…即答。でもどこか、悲しい表情だった。
でもそっか…違うのか…
「私は「いい。」…はい?」
「名前など、知っている」
………本当、この人があの少年じゃないのかと思う。
「で、美術部に入るのか?」
「…え…?…嫌に決まってるです」
「は?」
なんか、トラブルに巻き込まれそうだし。
トラブルに巻き込まれるのは大嫌いなんだよね。御免こうむる。
めっでたしめでたし☆
猫くんの出番激減かな??
これは作者の偏見ですが、鈍感はある意味悪だと思う。