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神との対面

いやー、日にちって忘れやすいですねー


ところで、春ですねー卒業ですねー


ところで、(何が話したいんだよ


よく私のやる話題がないときのしのぎ用。

もしくは話すことが多すぎてでてくるタイトルを片っ端から言いまくったとき。

……え?やんないって?


嘘だろ(確信)


(* ̄∇ ̄)ドヤァ

神side


神は目を閉じていた。


コオオオォォォオオ……


『力』が、そこかしこで渦を巻いている音が響いている。


今神がいるのは、大きく、美しく、神聖な場所で、眠るには最適だった。

うつらうつらとしていると、声が降ってきた。


「うっぎゃあああ私瞬間移動でこへ向かうのだけはホント不得意ですのよ何ですのコレは!?やめてこっちこないでなんでこの空間に虫がいるんですの~!?」


「緑さん落ち着いて落ち着いて!大丈夫です、きちんと目的地に向かっていますもうすぐです!この虫は地球に生息するカナブンという虫で危害を加えられることはないので取り敢えず落ち着いてください!」


もともと音が反響しやすいホールのなかで、清と緑の叫び声はさらに二倍三倍の威力を伴って神を攻撃した。

眠気がどっかに吹っ飛んでいってしまい、神は内心怒りながら目を開けた。


空間が変化し、誰かが瞬間移動で翔んでくることを告げる。神は微動だにしないで到着を待った。


「はぁー、怖かった……」


「はぁー、疲れた……」


ため息と共に点滅しながら現れた二体の神。

一体はよく見た、平安時代の狐神。

もう一体は初対面の、現代…新しき平成の神。

名は緑と、……清。

良い名だ、と神は改めて思う。

どちらも狐神によく合う、自然由来の名。

まこと、良い名だ。

先ほどの怒りを忘れ、上機嫌で小さく頷いていた神の耳に、あのカナブンが止まった。










清side


「……………………。」


息をするのも躊躇われるような、異様な空気がホール内に流れた。

……気まずい。ひっじょーに、気まずい。

清が目線をそらして、右往左往している隣では緑がピッキリと固まっている。

が、流石は神であった。

おかしな清たちの様子にも、カナブンに対しても全く動揺する素振りを見せない。


「緑」


「ふっ…は、い」


ふいに神が緑の名前を呼んだ。プルプル震えている緑をさっと一瞥し、用件を伝える。


コレ(カナブン)を捨ててこい」


帰してこい、じゃなくて捨ててこい、と言っている辺りが相当怒っているらしい。事実、尾が不満げにパタパタと床を叩いている。

緑が瞬間移動を発動し、カナブンをどこかへ飛ばした。目的地がきちんと地球であったことを祈りつつ、神が口を開くのをじっと待つ。

神は、何かを集中して考えているようだった。


「緑」


神の鋭い目で穴が開くほど見つめられながら、今すぐ柱の後ろに隠れたいという感情を必死に押さえ込む。


「なんですの」


「『能力判定機』を用意できるか」


刺さっていた視線の矢が逸らされ、ほっと一息ついたとき、聞きなれない単語を聞いた。


「ああ、それなら簡単にできますよ」


『能力判定機』。言葉通りの意味なら、『能力を判定する機械』。

全身から血の気が引いた。


――また、能力で全てを決めつけられてしまうのか。

また、昔に戻ってしまうのか。

もう抜け出したはずの、かつての世界に。


「なら、明日、機械と清をそこに連れてこい。あと、自己紹介させるからあやつも呼べ」


「承知しました」


不安になった。

怖くて、……でもどうすることもできやしない。

瞬間移動が使えない上に知らない場所にいるということは、檻や鎖こそ無いけれども清を見えないもので捕らえているのと同じこと。

ここから抜け出せる可能性は低く、逃げても、当然土地の利はあいてにある。すぐに捕まってしまうに違いない。

己の『能力』で扱いが変わってしまうとしても、清は能力を判定される以外に道はない。


神は緑に頼む、とだけ言うと、瞬間移動でどこかに消えていってしまった。



(前書きの続き)


私 (* ̄∇ ̄)ドヤァ


友 ……いやほんとにやんないんだけど

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