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驚愕の事実

十話越えといてなんですが、ここからが


あっと、うーんと、えーっと


と、とにかくアレなんですよ←

まあ頑張ります(-)_(-)



その小柄な生物を見た時、清は不覚にも「あれっ」と声をあげてしまった。


狐のような体。

目立つ真っ白の毛並み。

何よりも、淡く光る帯。


その小さな生物は、驚くほど今の清の姿に似ていたのだ。


無意識にその姿を目で追っていると、不意に目が合った。


――大きくて、黒くて、透き通った目。

正直で、純粋な者だけができるもの。


清は内心、苦笑した。



こういうタイプの人は、少し苦手だった。

毎日が楽しくて仕方がないというように、キラキラとしたオーラを振り撒いているようなタイプは。


――羨ましかった。


いいな、楽しそうで。いいな、あんなに無邪気に笑えて。いいな、いいな、いいな、いいな……


心の中が羨望で埋め尽くされて、の部分が浮き彫りにされてしまって。


自覚、した。

己がどれ程汚い人間であるかを。


自覚したあとも、嫉妬や羨望は治まるどころか、更に強くなっていってしまって。


だから、なるべく関わらないよう、努力した。

これ以上自分が悪くならないように、上部だけ取り繕って。


でも、そんなことをしている自分も、何だか本当の自分を無くそうとしているようで、嫌だった。


矛盾、していたけれど。

それしか逃れられる方法は知らなかった。


真っ黒な自分から。……この、現実から。



それまで合っていた目を逸らす。

その瞳の眩いほどの輝きからも、逃れるように。


不意にピンと張っていた空気が緩んだかと思うと、生物は一瞬で清の隣にやって来た。瞬間移動したみたいに。


突然隣に現れた生物の気配に驚いて、目を軽く見開く。

そんな清の様子をその生物は楽しそうに眺めると、耳に口を寄せ、小さく囁いた。



「新しいお仲間を、お迎えに上がりました」



清は目をさっきの倍ほど見開いた。動揺しまくっているのが自分でも分かる。

隣の生物はやっぱり楽しそうに清を見ていて、クスッと笑ってから話し始めた。


「そういえば、自己紹介がまだでしたね。私の名は、(りょく)。あなた様と同じ、神天族でございます」


「神天族?」


混乱していた頭に入ってきた、この言葉が少し引っ掛かった。

何故か、聞いたことがある気がする。

生物――(りょく)は、よくぞ聞いてくれました、とでも言うように澄んだ目をスッと細めた。


「神天族とは、そのままの意味ですの。天の神の一族。もっと言えば、神の血を引く者達のことですのよ」


えっ……て、ことは。


「そ、それじゃあ、光とは―!?」


「ええ。あなた様のお考え通り、血は繋がっておりません。人間の姿は、あくまで仮の姿です」


余りの衝撃告白に、頭がついていかない。

目の前が真っ白になって。光の顔や声がちらつく。



『ニィ、遊ぼうぜ!』



ずっと、一緒に育って、一緒に遊んできたあの少年と自分は。

実は、赤の他人だったというのか。


体から力が抜け、後ろに倒れる。でもそこには、ただ空気があるばかりで。

木の上にいたことを今更ながらに思い出しながら清はそっと、目を閉じた。


下で口を開けて待ち構えているのは、多分あの大きな穴だろう。

そしてそこで自分は、死ぬんだろうな。

今なら、死ぬことも怖くないように思えて。

清は淡く微笑んだ。


これで、いいんだ。


清の体は、重力に逆らうことなく、加速しながら一直線に落ちていく。



宿題が終わらぬ……!

宿題が終わら(ry

宿題が(ry

しゅ(ry


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