新しい能力
前回遅かった上に短すぎたので、反省してしっかり更新しました。
これでお許しくださいませ……m(__)m
……なんか久々にまじめに前書きかいた気がする(-_-;)
いやね!気のせいだよね気のせい!
いつだって私はまじ…すいませんでしたゴメンナサイ
パチリ、と視界が開いて。
見覚えの無い景色を見て、瞬く。
鳥の鳴き声が聞こえ、ああ今は朝なんだと頭の片隅で考えた。
取り敢えず起き上がろうとして、妙に体が軽いことに気づき。
「……軽い?」
体に目をやって、暫し硬直した。
(えーと?)
先日の出来事を洗いざらいほじくり返す。
(そうだ、一昨日…)
清は自分の姿が変わっていたときの衝撃を思いだし、忘れるため目をつぶって頭をフルフルと振った。
そのまま立ち上がる。そして記念すべき今日の一歩を踏み出そうとして――
穴に落ちた。
全体重をかけた右足が滑り、為す術もなく体ごと落下していく。一瞬だけ下の方に大きな岩が見えた。
きっとこのままいけば、まず重症は避けられないだろう。打ち所が悪ければ――待っているのは、死。
(いやだ!!)
そう強く思った瞬間。
「……あれ?」
落下が、止まった。
清が何かに触れているわけでもないのに、空中で停止したのだ。
まさしく、鳥のように。
「お?」
目の前に前足を翳せば、淡く光る青白い電気がピリリとはぜた。
「浮いてる…のか?」
呆然と呟く。尾の根本から生えている帯が急に熱くなる。
とにかく上へ上がろうとすれば、体を一層鮮やかな青色が包み込んだ。確かな何かの力を感じた。
そのまま緩やかに上昇していく。
地上に出ると、強烈な太陽の光が目を焼いた。視界が真っ白で塗り潰される。
閉じようとした目を無理矢理こじ開け、前を見ればたくさんの緑色が辺り一面を覆っていて。
――それが空から見た森だということに、少し時間を有した。
「そ、らを…とんでる……?」
以前帯は熱いまま、身を包む青い光も薄れる気配は皆無。
落ちる可能性も、何故か全く無いように思えた。
一通り見回した後、垂直に降下する。あんなに小さかった森がみるみる大きくなり、清を飲み込んでいく。
(そういえば、着地ってどうやるんだ?)
頭の片隅でそのことがチラッと横切った気がしたが、色々初体験の清にはそんなことに割く余裕がなかった。
緑が途切れ、茶色の幹ばかりが映るようになって少しすると、思った通り体が地面に叩きつけられた。
敏感な鼻に、もわっとした草の独特な臭いが襲いかかる。人間のときでも嫌だと感じるその臭いを人間の何倍もの嗅覚で思いっきり感じ取ってしまった清は、たまらず咳き込みながら飛び上がった。
「うわあああああ!?」
叫声を上げつつ、後ろに後ずさる。その調子に木の根を引っ掛けてしまい、滑って横に倒れた。
「いってー…」
若干涙目になりつつも前を見ると、広がっているのは大きな穴だった。
驚いて辺りを見回せば、同じような穴が5~6個掘られていた。近付いて中を覗き込めば、どれも相当深くまで掘られているようで底まで見ることができない。
さっきの穴も、もしあのまま落ちていたら死んでいたことが容易に想像できて、背筋がゾッとした。
その場に座り込み、疲労の溜まってきた足を癒そうと近くの木に寄り掛かる。そして目を閉じようとして。
清の耳は、小さな音を捕らえた。
ガサ…
何かが草を踏んで、こちらに近づいてくる。
ガサ…ガサカサ…サクッ
慌てて隠れる所を探すも、茂みどころか岩さえも見当たらない。
あるのは目の前の穴と、木の幹だけ。
ザッザッ…ザッ
そうこうしている間にも、その音は段々近くなってくる。でも穴は怖いし、幹は少々物足りない。何か、良いものは…?
ふと上を見上げ、清は安堵のあまり溜め息を吐き出しそうになった。
そうだ、木の葉があるじゃないか!
さっき覚えたばかりの技を発動する。帯が緩く持ち上がり、まるで軽い運動後のような心地よい熱に包まれる。次いで熱と共に発生した青白い光が全身を覆い、更に強く発光する。フワリと足が地面から離れ、そのまま勢いよく上昇していく。
やがて手ごろな枝を発見すると、清はそれに捕まりながら上昇を止めた。枝は軽く揺れたが目立った音は立たず、そのことに胸を撫で下ろしつつ下を見下ろす。
ザザッザザザザザ
今までで一番大きな音がして、他のものより一際太い幹から、何かが現れた。
投稿時間19時に変更しました(^^)
あとやっぱ不定期更新になりそうですー
夏休みー早く来てくれーあと10日待て?おい何寝言ほざいてんだコルァ