第六十話
王家直轄領 → 大公家直轄領 2/18
エシハラ王家直轄領 → エシハラ大公家直轄領 2/18
少し傾いだチョン髷に白髪混じりのボサボサ頭、まあ不細工では無い渋い親父顔のキリマルさんが、に修正 2/18
『まあ、そうだよね。僕達が命の恩人だとは言っても、今日初めて会った全くの赤の他人だし、……何故命を狙われていたかなんて、そうそう他人に話せるものじゃないよね』の『・・・何故命を狙われていたかなんて、・・・』を『・・・何故襲われていたかなんて、・・・』に変更 2/18
「そうですかあ?」と、アリファナさんは疑いの目を向けてくるがそれ以上の詮索はしてこなかった。を、「そうですかあ?」と、アリファナさんは疑いの目を向けてくるが、「まあ、確かにシャインさんからは然程魔力も感じませんが……」と、それ以上の詮索はしてこなかった。に修正 2/18
(凰)
キリマルさんは追っ手との間合いを計りながら再びマジックアームスのブレスレットを山吹色に淡く輝く双刀の滅斬刀に変える。
次の瞬間、追っ手と対峙するキリマルさんの体が一瞬ブレたかと思うとブワッとキリマルさんが何十人にも増え、追っ手に襲いかかった。
対して、二十騎の騎馬に乗った追っ手の者達はキリマルさんがマジックアームスのブレスレットを変化させる前に体勢を整えていた。
そして、その追っ手の者達はキリマルさんがマジックアームスのブレスレットを変化させるよりも早く、剣を胸の前に両手で立て持ち、「「「戦神トーレスよ、我らに勝利を」」」と祈る。と同時に、その追っ手の者達の纏っているワインレッドの軽装鎧と両手で持つ剣が輝き始める。
そこに、キリマルさんが襲いかかったのだ。
始めの内、キリマルさんの能力の高さに追っ手の者達は度肝を抜かれキリマルさんの猛攻に耐えるしか無い状況に陥りジリジリと後退を余儀なくさせられていた。のだが、追っ手の者達も、戦神の加護を受け精神力と戦闘力が飛躍的に向上している。
その上、その加護により異常なほどの統率のとれた動きをする。
然も、戦神の従属神である戦女神の領域内にあるため路面の状態、光、風や草木などその場にある全ての状況が味方をし、次第にキリマルさんを押し返し始めた。
『お前の加護を受けているとはいっても、やっはり、他の神の加護を受け、然もその神の従属神の領域内でその庇護を受けている者達が相手では、流石のキリマルでも厳しいな』
『うーん、……仕方がないね』
僕が諦めたように一つ息を吐き立ち上がって馬車から出ようとすると、「お待ち、お前さんが出る必要はないよ」と、クリスティーン婆さまに引き止められた。
「でも、このままだと流石にキリマルさんでも……」
「お前さんが力を使えば此方の動きを破壊邪神に悟られる。心配せんでもいい。私が出るからお前さんはここで大人しくしておいで」
婆さまは目を瞑り一拍置いて「さて」と言うと、左手首に嵌めたマジックアームスのブレスレットを淡く朱色に輝く魔法の杖へと変える。
その杖は持ち手辺りから杖頭に向かって緩やかに太くなりながらねじれていき、その先には赤い宝玉が填まっていた。
そして、「久方ぶりの戦闘だ……」と呟きながら、白いローブを纏った婆さまは馬車から降りていった。
『おいおい、婆さま、大丈夫か?』
あははは、『まあ、婆さまのことだから、大丈夫なんじゃない……多分……』
婆さまは馬車から降りると、「邪魔だよ、私の前からお退き」と、馬車の前でキリマルさんの戦いぶりを驚きながら見ている八騎の騎馬に乗った者達に声をかける。
その者達が慌てて婆さまの前を開けると、婆さまは、「〈世界を産みし母神たる凰が娘クリスティーン・オオトリが命ず、大地よ己が身の拘束を破り我らに敵対する全てのものの足を絡めとれ〉」と、呪文を唱え、「《泥土足縛》!」と、魔法名を唱えると杖頭の宝玉が輝きだす。
そして、その杖の先で婆さまは地面を突く。……が、魔法は発動せず婆さまは眉間に皺を寄せ杖を両手で掴み更に魔力を込める。
そんな婆さまを見てサーシャが言ってはいけない一言を溢した、「クリスティーン様もお年だから……」と。
馬車の中で溢したサーシャのその一言が馬車の外にいるクリスティーン婆さまの耳にも届いたようで、「やかましい!!」と、婆さまは叫んだ。途端、パキーン、と何かが壊れる甲高い音が辺りに木霊してこの辺り一帯を支配していた戦女神の領域が崩れ去るのが感じられる。と同時に、婆さまの魔法《泥土足縛》が発動する。
婆さまの魔法《泥土足縛》が発動すると、二十騎の騎馬の足元の地面が突然朱色に輝きだす。と同時に、その地面が泥濘み波立ち始め、その波立ち始めた泥濘みに二十騎の騎馬は足を取られ始める。
二十騎の騎馬は足を泥に取られ始めると、それまで統率のとれていた動きに乱れが生じ、その追っ手の者達に動揺が走る。
キリマルさんがその動きの乱れと動揺で生じた隙を見逃すわけが無かった。
追っ手の者達が持つ戦神の加護を受けた剣や軽装鎧は、それを持つ者達の戦神に対する信仰と祈りの度合いによって力が上下するらしい。
追っ手の者達に動揺が走った瞬間、その加護の力が弱まったように見えた。
それまで追っ手の者達はキリマルさんの斬撃を全て弾いていたが、その動揺のため加護の力が弱まり鎧に覆われていない部分に隙が生じた。
戦神の加護を受けた鎧と剣は流石のキリマルさんでも破壊することは出来なかった。が、その僅かに生じた隙に狙いを定めると、キリマルさんの放つ刃は見事に相手の肉体を切り裂き戦意を奪っていった。
然も、泥土と化した地面が騎馬ごと追っ手の者達を飲み込み始める。
身動きの取れなくなった者達などキリマルさんにとっては赤子も同然。と思った瞬間、リーー--…ン、と辺り一帯に涼やかな鈴の音が響いた。途端、キリマルさんの動きが止まり、クリスティーン婆さまの放った魔法《泥土足縛》は解除された。
そして、その《泥土足縛》により作られた泥濘は元の地面に戻り、追っ手の者達の騎馬はその地面に足をつけ立っていた。
そして、「*退きなさい*」という辺り一帯に響く柔らかな声が聞こえてくる。
その声を聞くと追っ手の隊長は悔しげな表情をしながらも、「退くぞ!!」と、部下の者達に指示を出し馬首を返した。
キリマルさんが「カッ!!」という気合いと共に双刀の滅斬刀に目一杯魔力を注ぎ込み金縛りから脱した時には、キリマルさんに切られ戦意喪失していた者達も含め追っ手の者達は全てこの場から離れかなりの距離まで遠ざかっていた。
それから少しして戦女神の聖域は消失した。
「婆さま、大丈夫?」
僕はフードを被り馬車から降りると婆さまに声をかける。
「ああ、流石の私でもよる年波には敵わんと見える」
クリスティーン婆さまは僕に疲れたような笑みを向ける。
「クリスティーン様、私が年の事を言ったとき怒ってたくせに……」
僕に付いて降りてきたサーシャが小声で文句を溢す。
「自分で言うのはいいが、他人から言われると腹が立つんだよ」
婆さまは意外と地獄耳のようで、そっぽを向きながらサーシャに反論する。
僕は、あははは……、と笑うしかなかった。
その僕達の元に、八騎の騎馬の者達の内の一人が二人ほど後ろに引き連れてやって来た。
その者達は馬から降りると僕達に深々と頭を下げる。
「私は………アリファナと申します。危ないところ、助けて頂き心より感謝いたします」と。
「いやいや、私らはたまたまここを通りかかっただけだよ。……それに、困っている者達がいれば助けるのは当然だろう」
僕がその人物に声をかけようとした時、その僕を婆さまが片手で制して僕の代わりにその人物に応じていた。
「旅人が助け合うのは当然ではないか」
その婆さまの言葉にそのアリファナと名乗った人物、僕と同い年(十四・五才)ぐらいの少女は顔を上げ、「いえ、それでは私の気持ちが収まりません」と言う。
その少女は、肩に掛かる程度に伸ばしたウェーブの掛かった美しい茶髪に、空色の瞳、その美しく整った顔には強い意思が感じられる表情を浮かべ僕達を見ていた。
「ここから少し行った所に大公家直轄領があります。このお礼を是非にでもさせて頂きたいのですが、少しお付き合い頂けませんでしょうか?」
婆さまはフードを目深に被った僕に小声で「どうする?」と尋ねてくる。
『どうする? と言われても、……どうしよう……』
『俺達に寄り道をしている時間は無いと思うが』
『うん、……でも、このアリファナっていう人からは、あなた達にお礼が出来るまであなた達から離れません、ていう気持ちがヒシヒシと伝わってくるんだけど……』
ふむ、『困ったな……』
その少女アリファナは、何かの魔獣の革で出来た茶色いマントフードを纏い、その下にやはり何かの魔獣の革で出来た黒い革鎧を着け、その下に乳白色のシャツに柿色のズボンをはいている。
その全が質のよい物で、その全てに強い防御のための魔法が掛けられているのが感じられた。
そして、その腰には魔力を感じる意匠の凝った剣を下げていた。
『このアリファナっていう人、……格好からして冒険者の旅人みたいだけど……髪の色や顔の作り、それに物腰や装備からして、多分この国の貴族のお姫様なんじゃないかなあ』
『他の者達もそれなりの装備をしているようだしな』
『だとすると、下手に断るのも不味いかなあ』
『そうだな、……この国を出るのに何か足止め工作をされるのも面倒だしな』
僕が悩んでいると、カカカ、「どうしたどうした?」と、少し傾いだチョン髷に白髪混じりのボサボサ頭、まあ不細工では無い渋い親父顔のキリマルさんが楽しそうに僕達の元に戻ってきた。
その時には、アリファナさんの残りの部下の人達もアリファナさんの後ろに控えていた。
『キリマルさん、何だか機嫌がいいみたいだね』
『ああ、相手には逃げられたが、久しぶりに暴れ回れたからだろう』
『キリマルさん、ここのところ移動ばかりでストレス溜まってたみたいだもんね』
僕がキリマルさんに事情を話すと、「この近くのエシハラ大公家直轄領というと、ウェスラーか。ここから半日、といったところだの」と、キリマルさんは顎の無精髭をジョリジョリ触りながら言い。
「まあ、いいんじゃないか。サーシャが集めた情報に無い事態がこの先で起きているようだし、その事態の情報は得るべきだろう。その情報次第では、わしらの今後の旅程も変更せざるを得なくなるかもしれん。……それに、ウェスラーの酒は旨いと聞くしな」
そう言うと、キリマルさんは「楽しみだ」と言って、カカカ、と本当に楽しそうに笑う。
『キリマルさん、最後に本音が出てたけど……』
『だが、まあ、キリマルの言うことにも一理あるな』
『うん』
「婆さま、キリマルさんの言うことにも一理あると思います。ここはアリファナさんのお誘いを受けましょう」
僕はフードを脱ぎながら婆さまに言い、サーシャに対して、「いいですか? サーシャ様」と尋ねる。と、サーシャは未だに僕に様付けで呼ばれることに慣れないらしく微妙な表情でコクリと頷いた。
キリマルさんの意見に、クリスティーン婆さまも異論は無かったようで、僕達はアリファナさんに付いてエシハラ王家直轄領ウェスラーに向かうことになった。
ただ、僕がフードを脱いでアリファナさん達に笑顔を向けると、アリファナさん達は何故か僕の顔を見て驚きの表情をした後、暫くの間、僕に見とれていた。
その為に、僕達がウェスラーに向かうのが半時ほど遅れたのは、僕の考えなしの行動による失敗だと反省させられ……
『婆さまに下手にフードを脱ぐなと言われていただろうが』
『だって、何時までもフードを被ったままだと失礼だと思ったんだもん』
『だったらフードを被らずに馬車を出ろ、その方が早く事が済む』
『いや、なんか、知らない人の前に出る時、フードを被る癖が付いちゃったみたいで……』
はあ、『もう、好きにしろ』
……鳳には呆れられてしまった。
僕達はここに来るまで破壊邪神に僕の行動を悟られないようにする為、僕の正体がバレないように気を付けてきた。
その為、僕達はシャイナ教の巡回神官一行ということで、僕とクリスティーン婆さま、キリマルさんは巡回神官であるサーシャの付き人と護衛の者ということにしていた。
「では、ジャカール帝国の砂漠を渡り東部諸国を通ってこのエシハラ公国までいらしたのですか?」
「はい、ここに来るまで一年以上掛かってしまいました」
「それは、大変な旅でしたね」
サーシャの誘いでアリファナさんは僕達の馬車に同乗していた。
アリファナさんは何故たが斜め前に腰掛ける僕の方をチラチラと見ながら隣に座るサーシャと楽しそうに話をしていた。
『サーシャ、何だか作り話が上手い上に表現豊かで話が上手だ』
『ああ、即興にしては何の違和感も感じ無い語りようだな』
『……アリファナさんはアリファナさんでサーシャと楽しそうに話してはいるんだけど、何故か僕の方をチラチラと見て余り話に集中してないみたいだね。僕が微笑むとアリファナさん頬を染め俯いちゃって会話が途切れてるし……まあ、何時もの事だけど……初めて会う人は皆同じような反応をするよね』
『諦めろ、そんな顔に生まれたお前が悪い』
『フンだ。……まるで他人事のように言うけど、鳳だって同じようなものなんだからね』
『残念だったな。俺はなかなか表にでないから気にする必要がない。それと、お前がここでブーブー言ったところで意味はないぞ』
『ブーブー』
僕と鳳がサーシャの意外な一面に感心して、僕の顔の作りと僕と鳳の顔の作りの同一性について語っていると、ここまでサーシャとアリファナさんの話を黙って聞いていた婆さまが口を開いた。
「ところでお前さん達、あの者達に何故襲われていたんだい? あの者達は見たところ何処ぞの領地の領兵のように見えたが? お前さん達、何か悪さでもしたのかい?」
『うわー、婆さまニコやかな表情で、いきなり核心突いてきたよ』
ウム、『流石と言うべきか、……アリファナは暗い顔をして何か言い淀んでいるな』
「ここには私らしかいない、皆口の硬い者達ばかりだ。……だが、まあ、話したくないというなら別に無理に聞こうとは思わんが……」
『まあ、そうだよね。僕達が命の恩人だとは言っても、今日初めて会った全くの赤の他人だし、……何故襲われていたかなんて、そうそう他人に話せるものじゃないよね』
『まあ、普通はそうだろうな……』
言い淀んでいるアリファナさんを見て僕と鳳が勝手に納得していると、突然、ハッ、とアリファナは何かに気づいたような表情になり口を開く。
「そういえば、貴女はクリスティーンと言いましたよね。……あの者達を退けた力といい、もしかして、貴女は隠者の森の大賢者クリスティーン様ですか?」
「ま、まあ、そうとも呼ばれているようじゃな……」
『婆さまが照れてる?! 照れてるよ! 鳳』
『ああ、知り合いでも無い者に大賢者と呼ばれるのは、流石の婆さまでも照れると見える』
僕と鳳が僕の横に座る婆さまが照れている姿に感動していると、僕の表情にそれが出ていたのか、その齢を重ねてきた顔に少し紅がさし可愛らしい表情をした婆さまは僕に〈何よ?〉と言うようにジト目を向ける。
「やはり、……大賢者様の伝説は子供の頃からよく聞いております。曰く最強の魔獣を一撃で倒した。曰く山を一つ吹き飛ばした等々。ですが、その全てが人々やこの世界の為だったと伝えられております。そんな伝説の大賢者様にお目に掛かれるとは感激です!」
「いや、あはははは、余り昔の事は言わんでくれないかい? 若気のいたりといった部分も多分にあるのだから……」
キラキラと目を輝かせ婆さまの事を見つめる少女に対し、婆さまはまるで少女のようにモジモジとし自分の肩に掛かる白髪を弄りながら恥ずかしがっている。
『婆さま、可愛い……こんな可愛らしい婆さま初めて見た』
『ああ、婆さまにも、思わぬ弱点があったものだな……』
「大賢者様はシャイナ教と関係が深いとは聞いていましたが……そうするとシャインさんも、サーシャ様の使用人と言っておられましたが、只者では無いのではありませんか? その白銀に輝く髪と瞳、女の私でも惚れてしまいそうな美しい顔、……もしかして、……」
僕と鳳が婆さまの思わぬ一面を知り感動していると、何時の間にかアリファナさんの興味が今度は僕の方へと向かっていた。
あははは、「嫌だな、アリファナさん、僕は何の力もないサーシャ様の只の使用人ですよ」
「そうですよ、アリファナさん。見た目に関しては確かに素晴らしく美しいことは私も認めますが、シャインは私の身の回りの世話をしてくれる只の使用人です」
僕がアリファナさんが想像しただろう僕の正体について否定すると、サーシャも僕の言葉を肯定して僕に助け船を出してくれた。
「そうですかあ?」と、アリファナさんは疑いの目を向けてくるが、「まあ、確かにシャインさんからは然程魔力も感じませんが……」と、それ以上の詮索はしてこなかった。
「それにしても、……あのルマリキさんという護衛の方も名のある武人なのでしょう? あの追っ手の者達をお一人で押さえ込んでしまっていましたし、……流石は大神官様のお子というだけありますね。サーシャ様がお連れの方々は凄い方ばかりです」
サーシャはアリファナさんに羨むような目を向けられ、「いえ、そんな……」と、何だか申し訳なさそうにアリファナさんから目を背け自分の新緑色の髪から覗かせる尖った耳を触っていた。
因みにキリマルさんが言うには、キリマルさんは、この中東だけでなく西部にまで名が知れ渡っていて、特に中央諸国では知らない者がいないというほどの有名人だということらしい。
それは元八守天だからというわけでないという事だ。
事実、元八守天は二つ名は知られているが、本名は知られていない。
なので、今、キリマルさんは偽名を使っている。
『それにしても、ルマリキって、……もう少し捻ればいいだろうに、キリマルをただひっくり返しただけじゃないか』
あはははは、『そうだね。……それにしても、キリマルさん、何か中央諸国でやらかしたのかな?』
『さーな、キリマルは中央諸国にいた頃の事は話したくないようだからな。ま、何があったか分からんが、キリマルの事だから何かバカをやって有名にでもなったんだろう』
僕達がキリマルさんの事を考えていると、「そうですね、大賢者様や大神官様のお子のサーシャ様、そのお連れの方々になら話しても問題は無いかもしれません。いや、シャイナ教の神官であるサーシャ様には話しておくべきかもしれませんね」と、アリファナさんが呟くのが聞こえてきた。




