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エルドアンド 戦国乱世年表

冒険者ランクについて、Bクラスの部分を少し加筆しました。

聖神武暦2080年頃


ゴンドアルカ大陸各地で飢饉が起こり始める。

(天の神子 神武の力よわまる?)


-*-*-*-*-


2086年頃


ゴンドアルカ大陸全土に飢饉、疫病が広まる。多数の国や地域で農民等に貧困が広がり、各地で打ち壊しや暴動が起こる。


-*-*-*-*- 


2088年


ゴンドアルカ大陸西部の大国アルヴァロム王国東部に隣接する、ゴンドアルカ大陸西部6ヵ国のアルテバレス王国、ブルスデン公国、ダイス王国の三国の国境をまたがる沃野千里よくやせんりのアバロス大平原で領土紛争が勃発する。


7月

ゴンドアルカ大陸中央諸国の小国シグナリア公国が疫病で滅亡する。


10月頃

ゴンドアルカ大陸東部の砂漠の民の国5ヶ国の一つジャカール国で、火薬が発明される。


-*-*-*-*-


2091年


ゴンドアルカ大陸中央諸国全てで疫病コロリが猛威を振るう。


8月29日

ゴンドアルカ大陸最大の国、中央諸国東部に隣接するナブラスカ帝国第12代皇帝ネブラスカ・ディート・ナブラスカ死去。後に、狂帝と呼ばれるブラディス・ディート・ナブラスカが第13代皇帝の座に就く。

9月1日

皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカ、帝国内の全ての物に70%の税を課す。

さらに、帝国内の全ての若者を徴兵する勅令を出す。

この年の末頃から、民から吸い上げた血税を、湯水のように使い毎夜、舞踏会を開いたり、酒池肉林の狂乱に明け暮れたりするようになる。


12月1日

アルブァロム王国は、王立学術魔法学院への留学生の受け入れ以外、全ての国に対して鎖国政策をとる。


-*-*-*-*-


2092年


ナブラスカ帝国皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカは、諫言を口にする意に添わない譜代の重臣や貴族を排斥、弾圧し、甘言を口にし皇帝の権威に擦り寄ってくる愚臣や奸臣を重用しはじめる。


5月2日

アルヴァロム王国東部に隣接する、ゴンドアルカ大陸西部6ヵ国の一つガルヴァー国に嫁いだ、隣国シグルス王国のカリアニア第一王女が婚姻の日の初夜に、夫であるガルヴァー国第一王子レダイの乱心で惨殺される。

5月12日

シグルス王サリアニアス・ド・シグルスは、娘の死を知り悲嘆にくれると同時に、ガルブァー国に第一王子の首を要求する。

5月14日

ガルブァー国王グラニス・エル・ガルブァーは、カリアニア王女がレダイ王子に男として耐えられない暴言を吐いた事に対する、無礼討ちだったとして、シグルス王の要求を拒否。

5月16日

シグルス王、ガルヴァー国王の対応に激怒、ガルヴァー国に宣戦布告する。

同時にガルヴァー国のランバール子爵領に領地が隣接するカルバニー辺境伯と、その東隣に領地を有するカニバル子爵に合わせて3万の領主軍の出兵の勅命を出し、シグルス王国軍2万を王都から出兵させる。ガルヴァー国のアラバス男爵領に領地が隣接するエシハラバル伯爵に1万5千の領主軍の出兵の勅命を出し、シグルス王国軍1万5千を王都から出兵させる。

5月23日

シグルス王国5万と3万の軍勢が、シグルス王国西部に隣接するガルヴァー国ランバール子爵領とアラバス男爵領に、それぞれ侵攻。対してガルヴァー国軍とランバール子爵領領主軍合わせて4万2千、ガルヴァー国軍とアラバス男爵領領主軍合わせて2万5千が対抗した。

5月28日

ガルブァー国と同盟を結んでいるアルテバレス王国が5000人規模の援軍を送る。

6月1日

シグルス王国と血縁関係を結んでいる隣国のダイナス王国が参戦。ダイナス王国南部に隣接するガルヴァー国メラニー伯爵領にダイナス王国2万の軍勢が侵攻した。

10月12日

ランバール子爵領の城塞都市ラスドール陥落、ランバール子爵討ち死に。

城塞都市ラスドールをシグルス王国ガルヴァー国侵攻軍の第一拠点とし、越冬のため一時侵攻を停止する。

10月25日

アラバス男爵領の城塞都市アシュタバ陥落、アラバス男爵遁走とんそうする。

城塞都市アシュタバをシグルス王国ガルヴァー国侵攻軍の第二拠点とし、越冬のため一時侵攻を停止する。

11月1日

ダイナス軍、ガルヴァー国メラニー伯爵領攻略失敗、一時撤退する。


-*-*-*-*-


2093年


ゴンドアルカ大陸中央諸国で猛威を振るっていた疫病コロリの感染が終息する。疫病コロリにより中央諸国の人口の三分の一が死亡した。


4月1日

シグルス王国ガルブァー国侵攻軍、ガルブァー国王都を目指して侵攻再開。

6月1日

ダイナス軍2万、再度ガルヴァー国メラニー伯爵領に侵攻する。


6月18日

ナブラスカ帝国が突然、50万の兵を持って西の隣国、中央諸国の一つワルクルス王国に侵攻する。

また、ナブラスカ帝国の東の隣国、ゴンドアルカ大陸東部諸国のグリズワルズ公国とサンブルク王国に、それぞれ50万の兵を持って侵攻した。


7月6日

シグルス王国と同盟を結んでいるブルスデン公国が参戦。ブルスデン公国北部に隣接するガルヴァー国メッサースバルト子爵領にブルスデン公国3万の軍勢が侵攻した。


8月頃~

ナブラスカ帝国各地で長雨や干魃かんばつなどで、農作物に被害が出始める。


8月10日

ダイス王国がブルスデン公国側のアバロス大平原に王国軍5万の兵を進軍させる。

(乾季で河川の水量が少なく流れが緩やかな、この時期を狙った進軍)

8月13日

ダイス王国軍5万に対して、アバロス大平原に領地を接するブルスデン公国のカスルト辺境伯が2万の領主軍を率いて出兵する。ブルスデン公国大公フレンツ・ド・ブルスデンは援軍として公国軍3万を送る。

8月15日

ブルスデン公国が国境線を主張する、アバロス大平原カンダスのアルマス川でダイス王国軍5万とカスルト辺境伯軍2万が対峙する。

8月16日

正午過ぎ、ダイス王国軍の一部、渡河を開始、カスルト辺境伯軍、奮戦し、なんとかブルスデン公国側の岸への上陸を阻止する。

8月17日

午前、ダイス王国軍全軍、渡河を開始、カスルト辺境伯軍、奮戦するも、午後にはダイス王国軍の上陸を許し、じりじりと、後退を始める。カスルト辺境伯軍は一時撤退し、本陣をアルマス川から3キロ程離れた所まで後退させた。ダイス王国軍はアルマス川から1キロ程離れた所に本陣を置き、アルマス川に急拵きゅうごしらえで船橋を建造する。

8月18日

午前、ダイス王国軍は簡易の砦を建造開始、と同時に3万の兵が進軍再開、カルスト辺境伯軍は、さらに後退し、敗走寸前となったとき、援軍のブルスデン公国軍3万が到着し、ダイス王国軍をアルマス川から2キロほど離れた地点まで押し返し、本陣をアルマス川から4キロほど離れた地点に置いた。

その後、ダイス王国軍とブルスデン軍は何度か衝突を繰り返すが決着はつかず、ブルスデン軍も本陣の位置に簡易の砦を建造し、睨み合いを続ける事になる。


8月20日

ガルヴァー国メラニー伯爵、ダイナス軍に降伏する。


9月中頃~

ナブラスカ帝国各地で、散発的に民衆の暴動や武装蜂起が起きる。

ナブラスカ帝国皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカは、暴動や武装蜂起を、各領地に駐屯している帝国軍に命じて鎮圧させる。


9月9日

ガルヴァー国メッサースバルト子爵、ブルスデン公国軍に降伏する。


9月20日

シグルス王国ガルブァー国侵攻軍は、クストファー伯爵領とメントス男爵領を攻略し、合流して7万7千の軍勢となる。

後残るは、ガルヴァー国王都の目と鼻の先にあるグランガイウス公爵領一つだけとなった。

ここで、シグルス王は、最後通告としてガルヴァー国王に第一王子の首を要求した、が、ガルヴァー国王はこれを拒否する。

シグルス王は、それを受けガルヴァー国王家を打ち滅ぼす決意を固める。


-*-*-*-*-


2094年


4月1日

シグルス王国ガルブァー国侵攻軍、グランガイウス公爵領に侵攻開始する。


5月10日

ワルクルス王国は疫病コロリの為に、弱体化した軍や国力を回復する前に50万もの兵に攻め込まれ、なす術も無くナブラスカ帝国に降伏した。


6月頃

ナブラスカ帝国各地で、散発的に民衆の暴動や武装蜂起が拡大し始める。


6月2日

ゴンドアルカ大陸東部諸国のグリズワルズ公国とサンブルク王国に侵攻したナブラスカ帝国軍は、両国の攻略に失敗し撤退を余儀無くさせられた。

ゴンドアルカ大陸東部4ヵ国は、西にナブラスカ帝国、東に獣人族至上主義の砂漠の民の国という強大な敵に挟まれているせいか、4ヵ国とも王家が血縁関係を結び、非常に強い協力関係にある。

砂漠の民の国とは、頻繁に小競り合いを繰り返していた。

飢饉や疫病による被害も、それ程無く、戦国乱世の世にあって、4ヵ国を合わせれば、国力軍力共にアルヴァロム王国に次いで強大になっていた。


6月8日

砂漠の民の国5ヶ国の一つグルミス国の国軍1万5千が、グルミス国と隣接する土地の豊かな帝錬国の酌羅領に侵攻した。

酌羅領主は領主軍1万を持って迎え撃つ。

6月11日

グルミス国軍は兵糧不足となり撤退する。



7月頃

砂漠の民の国5ヶ国の一つガルストール王国は属国のジャカール国の第一王子と第一王女を召喚する。(実質上の人質)

ジャカール国第一王女カーマル・ジャカール8歳、後に傾国の美女と呼ばれる。

ジャカール国第一王子グラディス・ジャカール5歳、後のジャカール帝国皇帝。


7月12日

ゴンドアルカ大陸極東3ヶ国の内の一つ昆東国が、昆東国南部に隣接する東神名国の鈴峯領に昆東国軍2万の兵で侵攻する。(痩せた土地の多い昆東国が豊かな土地を求めて東神名国に攻め入った。)

対して鈴峯領主、鈴鹿リクドウは領主軍1万で迎え撃つと同時に、南隣の宇部野山領領主、卯月バクサンと、東神名国国主、神名トラタツに援軍を要請。

即日、宇部野山領主、卯月バクサンは、鈴峯領主、鈴鹿リクドウの要請に応え、5千の宇部野山領主軍を鈴峯領に派遣した。

7月13日

東神名国国主、神名トラタツは東神名国軍1万を援軍として、鈴峯領に派遣する。

7月16日

昆東国軍2万と、鈴峯領宇部野山領合同軍1万5千は一進一退の攻防戦を行っていた。

そこに、東神名国軍1万が合同軍に加わったことで、戦況は一気に東神名国の優勢となった。

7月17日

敗戦色濃い昆東国軍の撤退戦となり、東神名国が昆東国の侵攻を退ける。


7月14日

ガルヴァー国グランガイウス公爵、シグルス王国ガルブァー国侵攻軍に降伏する。

7月20日

シグルス王国ガルブァー国侵攻軍7万6千、ガルヴァー国王都に向け侵攻する。

アルテバレス王国の、ガルヴァー国への援軍5千は、ガルヴァー国から撤退する。


8月頃

ナブラスカ帝国で、民衆の武装蜂起に領主や領主軍が加わる領地が出始め、駐屯している帝国軍だけでは抑えられなくなる。

この事態に際して、ナブラスカ帝国皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカは、帝都から増援を出して、各領地に駐屯している帝国軍を増強し、反乱を力で押さえ込んだ。そして、見せしめとして反乱を起こした領主はもとより、一族郎党、女、子供に至るまで皆殺しにした。


8月12日

午前、ガルブァー国王グラニス・エル・ガルブァーと第一王子レダイはガルヴァー国軍1万を率いて王都から出て、シグルス王国ガルブァー国侵攻軍7万6千に突撃を敢行した。

午後、グラニスとレダイは、奮戦したが、2人とも敵に囲まれ、討ち死にした。その後、ガルヴァー国軍は、降服し、シグルス王国ガルブァー国侵攻軍はガルヴァー国王都へと入った。

ガルヴァー国王家や王族の者達は、アルテバレス王国に亡命せず、全員王都の王城や屋敷で自決していた。(後に、判明した事だが、アルテバレス王国がガルヴァー国の王家や王族の者達の亡命を受け入れなかったのだ。)

ここに、ガルヴァー国王家は滅亡した。

8月25日

シグルス王国、ダイナス王国、ブルスデン公国の3カ国でガルヴァー国の分割について話し合い、少し揉めたが、シグルス王国がガルヴァー国の領土の4分の2を、ダイナス王国とブルスデン公国は4分の1を自国の領土とする事で決着がついた。

これにより、ゴンドアルカ大陸西部6ヵ国は5ヵ国となった。


-*-*-*-*-


2095年


2月頃

砂漠の民の国5ヶ国の一つガルストール王国で、王家お抱え技師のドワーフが大砲を発明する。


3月3日

ナブラスカ帝国皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカの悪政に怒りを抑えきれなくなった、ナブラスカ帝国北部の領地を治める大貴族ラスカール大公爵が、隣接する領地を治めるバルサス伯爵とメドゥース子爵と共に領主軍合わせて5万を持って、ナブラスカ帝国皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカに反旗をひるがえし、各地に駐留する帝国軍を駆逐しつつ帝都へと進軍を開始する。

3月13日

大貴族ラスカール大公爵の反乱の一報を受けた、皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカは、すぐさま10万規模の討伐軍を編成し、ラスカール大公爵の討伐に向かわせた。

3月28日

ラスカール大公爵領と帝都との中間地点に当たる、ダルタス男爵領のメディス丘陵地帯で討伐軍と反乱軍が激突した。

その頃には、大貴族ラスカール大公爵が、ナブラスカ帝国皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカに反旗をひるがえした事を聞きつけた各地の貴族とその領主軍や民衆が武装して合流していた為、反乱軍は20万近くに膨れ上がっていた。

(反乱軍は討伐軍の倍以上とは言えど、反乱軍の主力の領主軍でも、戦闘の訓練は積んでいると言っても戦時以外は殆どが農作業などに従事する農民などが中心だ。対して討伐軍は、常に戦時を想定して戦闘の訓練を積んでいる精鋭の帝国軍だ、兵数が倍以上だとは言っても反乱軍が苦戦するのは目に見えていた)

3月31日

反乱軍は初日こそは善戦したものの、昨日までは討伐軍に攻め込まれ敗走寸前にまでなっていた。が、この日は討伐軍の動きは悪く、戦闘が始まって四半時もしないうちに討伐軍は敗走をはじめ、反乱軍が勝利した。

(討伐軍は、食料や水を近くの村や町から強奪するように、補給していたが、そこに、ラスカール大公爵が一計を案じ、そこに少しずつ下痢や腹痛を起こす毒を混入させたのである。)

4月

ラスカール大公爵が率いる反乱軍が討伐軍に勝利したことが、瞬く間にナブラスカ帝国全土に広まると、各地で様子見をしていた、他の大貴族達も皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカに反旗を翻し始める。

その中でも、ナブラスカ帝国南部の領土を治めるグラディウス公爵と東部の領地を治めるエシハラ伯爵は、ラスカール大公爵が率いる反乱軍に匹敵する反乱軍を組織した。

5月頃

ナブラスカ帝国の各領地からの年貢や税が、帝都に届かなくなる。

帝都から食料品が無くなり始め、帝都から民衆が逃げ出し始める。帝国軍からも脱走兵が出始める。

6月2日

帝都が反乱軍に完全に包囲される。

ナブラスカ帝国皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカは、徹底抗戦を主張するも、この日、側近に毒殺される。

皇帝ブラディス・ディート・ナブラスカには子供が無く、また、帝位継承権を持っている者を、全て暗殺してしまっていたため、この日、ナブラスカ皇帝家は滅亡した。

7月1日

ナブラスカ帝国は、北西部をラスカール大公爵だったダニエル・エル・ラスカールが大公となるラスカール大公国と、南西部をグラディウス公爵だったハロルド・デ・グラディウスが大公となるグラディウス公国、そして、東部をエシハラ伯爵だったゲパルト・デ・エシハラが大公となるエシハラ公国の三つの国に分割された。この3ヵ国を指して、ゴンドアルカ大陸中東3ヶ国と呼ばれるようになる。

ここに、ナブラスカ帝国の長い歴史は閉じられた。


-*-*-*-*-


2096年


この年は、特筆するべき事は無く、穏やかに過ぎた。


-*-*-*-*-


2097年


ゴンドアルカ大陸中央諸国は3年前の疫病コロリによる被害から立ち直り、近隣諸国の争い事もこの一年無かったためか、好景気に沸いていた。

特に、復興の立役者であり好景気の牽引役となったのが、ワルクルス王国だった。

ナヴラスカ帝国が動乱に陥った時点で、ワルクルス王国に駐留していた50万もの帝国軍がワルクルス王に亡命を願い出たのだ、復興の為の人員が全くと言っていいほど足りていなかった、同国にとっては願ったり叶ったりだった。

しかも、その時点で、ナブラスカ帝国の属国になると言う話も立ち消えていた。


5月頃

ゴンドアルカ大陸西部5ヵ国のアルテバレス王国は、アバロス大平原のダイス王国の勢力圏ギリギリの位置に砦を築き始める。

それに対し、ダイス王国もアバロス大平原のアルテバレス王国の勢力圏ギリギリの位置に砦を築き始める。

その結果、五キロと離れていない位置に、睨み合う様に向かい合わせに砦が立つことになった。


6月8日

砂漠の民の国5ヶ国の一つグルミス国の国軍1万5千が、グルミス国と隣接する帝錬国の酌羅領に侵攻した。

酌羅領主は領主軍1万を持って迎え撃つ。

6月11日

グルミス国軍は兵糧不足となり撤退する。


6月17日

東神名国国主 神名家の直轄地、沖の大島に、帝錬国の隣邦島を治める隣邦一族の隣邦水軍3千、軍船30隻が攻め入った。

対して、東神名国国主 神名トラタツの弟で補佐役の、神名ヨウザンが頭領の神名水軍3千、軍船30隻が迎え撃った。

6月19日

隣邦水軍は、神名水軍に三分の一の船を沈められ、退却した。

神名水軍は海流や潮の流れを読むのに長け、風、水、火の魔法を得意とする者が他の水軍よりバランスよく揃っている為、周辺の国々には最強の水軍として知れ渡っていた。


-*-*-*-*-


2098年


2月28日

エシハラ公国のゲパルト・デ・エシハラ大公が毒殺される。

2月30日

エシハラ公国軍大元帥メダリス・ドロス・カスバルタが、大公暗殺の首謀者として逮捕され、即日処刑される。

3月1日

エシハラ公国の宰相オベラス・ノイス・グランが、まだ幼い公子メリルス・デ・エシハラの後見人となり、エシハラ公国の全権を握る。

宰相は、近衛騎士団の強化をし、公国軍の弱体化を計る。

同時に、公国内に掛けていた税率を、40%から20%に引き下げた。


6月以降

ゴンドアルカ大陸中央諸国各地で長い日照りが続き、旱魃が起こり始める。


6月20日

砂漠の民の国5ヶ国の一つグルミス国の国軍1万が、グルミス国と隣接する土地の豊かな帝錬国の酌羅領に侵攻した。

酌羅領主は領主軍1万を持って迎え撃つ。

6月23日

グルミス国軍は兵糧不足となり撤退する。


-*-*-*-*-


2099年


ゴンドアルカ大陸中東3ヵ国のエシハラ公国では、去年の初旬に税率が半減された影響で、消費が拡大し去年の中旬頃から今年に掛けて、好景気に沸いている。エシハラ公国の好景気の影響で、隣国である中東3ヵ国のグラディウス公国とラスカール公国、東部4ヵ国のグリズワルズ公国とサンブルク王国も景気が上向き始める。


5月1日

エシハラ公国の宰相オベラス・ノイス・グランは、各領地に駐留させている公国軍100人を50人に削減し、公国軍50万人を数年掛けて、半減するよう軍部に公子メリルス・デ・エシハラの名を持って命じた。

同時に、エシハラ公国の各領主に領主軍の強化と、2年に一度、公国首都において開かれる総評議会への出席を義務付けた。


6月頃

ゴンドアルカ大陸中央諸国の各地で食糧危機が起こり始める。


8月8日

砂漠の民の国5ヶ国の一つグルミス国の国軍1万5千が、グルミス国と隣接する帝錬国の酌羅領に侵攻した。

酌羅領主は領主軍1万を持って迎え撃つ。

8月11日

グルミス国軍は兵糧不足となり撤退する。



-*-*-*-*-


2100年


2月頃

食糧危機の為、ゴンドアルカ大陸中央諸国の各地で多数の餓死者が出た。


4月頃

砂漠の民の国5ヶ国の一つガルストール王国で、王家お抱え技師のドワーフが火縄銃を発明する。

(微弱な生活魔法くらいしか扱えなかった、獣人族が、この発明により、攻撃魔法を扱える他種族と対等に戦える力を手に入れた。)


6月3日

エシハラ公国軍元帥シャクナ・ダレストースが公国軍1万を率いて反乱を起こそうとするが、事前に宰相オベラス・ノイス・グランに察知され、未遂に終わる。

シャクナ・ダレストースは拘束され、50年の禁固刑に処せられる。


8月頃

ゴンドアルカ大陸中央諸国の食糧危機が収束し始める。

国によっては、1000人単位で餓死者が出た。


-*-*-*-*-


2101年


8月16日

砂漠の民の国5ヶ国の一つグルミス国の国軍1万5千が、グルミス国と隣接する帝錬国の酌羅領に侵攻した。

酌羅領主は領主軍1万を持って迎え撃つ。

8月20日

グルミス国軍は兵糧不足となり撤退する。


9月17日

東神名国国主 神名家の直轄地、沖の大島に、帝錬国の隣邦島を治める隣邦一族の隣邦水軍3千、軍船30隻が攻め入った。

対して、東神名国国主 神名トラタツの弟で補佐役の、神名ヨウザンが頭領の神名水軍3千、軍船30隻が迎え撃った。

9月19日

隣邦水軍は、神名水軍に四分の一の船を沈められ、退却した。


-*-*-*-*-


2102年


砂漠の民の国5ヶ国の一つガルストール王国に人質に取られていた、ジャカール国第一王女カーマル・ジャカールは16歳になっていた。

彼女は獣人族の美人が多いと言われている猫族の中でも、幼さが残る中にも毛並みがよく鼻筋がとおり端整な絶世の美女と言っていい顔立ちの上、その姿態は、幼さが残る中にも女らしく艶めかしい柔らかな曲線を描いており、すれ違う男共が皆振り返るほどの、妖艶な色香の立ち昇る姿をしていた。

ガストール王国の王は、いや、王だけでなく王太子以下宮中の男共は皆、カーマル・ジャカールに溺れ、カーマル・ジャカールを取り合い、最後には殺し合いにまで発展していった。

そして、姉のジャカール国第一王女カーマル・ジャカールと同じく、人質に取られていたジャカール国第一王子グラディス・ジャカール13歳は、人質でありながら、その生まれ持った、類稀たぐいまれな人身掌握術と統率力、そしてカリスマ性で、ガルストール王国の重臣や貴族達の殆どを味方につけ、また、姉同様、見目麗しい姿をしていた為、宮中や後宮の王妃や側室以下女官たちまで味方につけていた。

グラディス・ジャカールは、ガルストール王家の者達が、姉を取り合い殺し合いをしている隙に、ガルストール王国を乗っ取ってしまった。(グラディス・ジャカールが、ガルストール王家の者達や宮中の者達に姉であるカーマル・ジャカールの取り合いを煽った、と言う説もあるが定かでない。)

しかし、ガルストール王家の殺し合いに姉のカーマル・ジャカールが巻き込まれ死亡してしまう。

グラディス・ジャカールは、姉の死を非常に悲しんだ。


7月3日

ガルストール王家は宮中の多くの重臣たちを巻き込んで滅亡した。

グラディス・ジャカールは、王以下、国の最高幹部を失ったガルストール王国の重臣や貴族達だけでなく、後宮の後ろ盾で、ガルストール王国の宰相となる。

ここに、グラディス・ジャカールは、ジャカール国第一王子でありながら、ガルストール王国宰相という地位を手に入れたのである。

同時に、王が居らず、実質的な最高権力者となったガルストール王国宰相グラディス・ジャカールは、王家お抱え技師のドワーフに大砲や火縄銃の早急な性能向上を命じた。


8月頃~

ゴンドアルカ大陸中央諸国の各国支配階級の者達が何者かに取り付かれたように悪政をき始める。

(支配階級が、民衆から、ありとあらゆる物を奪い取り始め、逆らう者は容赦なく投獄し殺していった。)


-*-*-*-*-


2103年


3月頃~

ゴンドアルカ大陸中央諸国の各国で内乱が起こり始める。

各国は軍隊を出して内乱を力で押さえつけた。

最初の内は、抑えられていたが、その内、民衆の中に冒険者ランクAクラス相当の力を持った者達が現われ始める。そうなると、軍でも反乱を抑えられなくなり、内乱が激しさを増し国が崩壊し入り乱れ、戦乱へと拡大していった。国が統合したり、反乱軍の指導者が王になり、新しい国が出来たり、ときどき落ち着きそうになるが、直ぐに乱れ、戦乱は数十年つづく。


5月頃

東神名国、国主 神名トラタツの娘、神名スズナ姫が冒険者時代に知り合った、東部4ヵ国の大国アルセルク王国第一王子ガイセルク・アル・アルセルクに正室として嫁いだ。



ーーー


ここで、異世界エルドアンドに於いての冒険者ランクについて、簡単に説明しよう。


この世界での冒険者ギルドは、各国からの管理や影響を一切受けません。

この世界の頂点に立ち、この世界を守り導く天の神子が直に管理するギルドである。

また、冒険者として、個人や、国や領地等の地域に、たとえ依頼された事だとしても、故意に害を与えるような行為をした場合は、冒険者はもちろんの事、依頼人も、それ相応の罰が与えられる。(ただし、依頼主の身体や財産を守る合理的理由があり、ギルドマスターの承諾(事後承諾でもよい)がある場合を除く)

その為、一般人にしか冒険者になれない。ただし、王族や貴族でも、その地位や権力を捨て、一族や血族と縁を切れば、冒険者になれる。また、冒険者をやめれば、王族や貴族に戻ることは可能。ただし、再び冒険者として冒険者ギルドに登録するには、10年以上一般人として暮らさなければならない。


その為、冒険者ランクは、各国、各地で差異無く公正で、統一されている。



冒険者ランク

 **

SSクラス

   

 (このクラスに到達する者は、1000年に1人生まれるか生まれないかである。

  天人、魔人族、妖怪人は、このクラス以上)

 最低でも1人で、SS級の魔獣を退治できるか、一国の軍団を相手にできる、以上の力があること。


 **

Sクラス


 (このクラスに到達する者は、500年に1人生まれるか生まれないかである)

 最低でも1人で、S級の魔獣を退治できるか、一個中隊(Dクラスの兵のみ)を相手にできる、以上の 力があること。


 **

Aクラス


 (このクラスに到達する者は、100年に1人生まれるか生まれないかである)

 最低でも1人で、A級の魔獣を退治できるか、一個小隊(Dクラスの兵のみ)を相手にできる、以上の 力があること。


 **

Bクラス


 (100人に1人。エルフは、このクラス以上)

 最低でも1人で、B級の魔獣を退治できるか、中長距離の攻撃魔法、防御魔法が使用できること。

 (B級魔獣と攻防出来なければ、攻撃魔法、防御魔法が使用できているとは認められない)

 (獣人族上級戦士、魔法は使えないが、身体能力上Bクラスに格付けされる。100人に1人)


 **

Cクラス


 (50人に1人。ハーフエルフは、このクラス以上)

 最低でも1人で、C級の魔獣を退治できるか、武器や防具の魔法道具等が使用できること。

 (C級魔獣と攻防出来なければ、武器や防具の魔法道具が使用できているとは認められない)

 (獣人族中級戦士、魔法は使えないが、身体能力上Cクラスに格付けされる。50人に1人)


 **

Dクラス


 (3人に1人)

 最低でも1人で、D級の魔獣を退治できるか、身体強化魔法が使用できること。

 (D級魔獣と攻防出来なければ、身体強化魔法が使用できているとは認められない)

 (獣人族下級戦士、魔法は使えないが、身体能力上Dクラスに格付けされる。3人に1人)


注意・・・それぞれのクラスに到達する確立は、平時の数字であり、命の危機が身近にある混乱期には、この数字を大幅に上回る。


因みに・・・


殆どの国が、

騎士団に入るには、最低でも、冒険者ランクBクラスと同等以上の力が必要

国軍に入るには、最低でも、冒険者ランクDクラスと同等以上の力が必要

領主軍に入るには、冒険者ランクDクラス未満でもよい

と、している。


生活魔法は、だいたいの者が扱える。


火縄銃はBクラス下位の防御魔法は貫通できる。ただし、距離が離れれば離れるほど命中率が下がるため、熟練度に応じて銃使いはD~Bクラスにランク付けされる。

大砲はAクラス中位の破壊力を有するが、命中率が良くなく、全くと言っていいほど機動力が無く、中長距離戦でしか使えないので、砲兵隊はDクラスにランク付けされる。(戦時、特に攻城戦には威力を発揮する)

鉄片入り爆弾+携帯用爆弾投擲器はAクラス上位の破壊力を有するが、命中率が良くなく、爆発前に防御魔法で弾かれる事もあり、中距離戦でしか使えないので、爆弾投擲器使いはDクラスにランク付けされる。(戦時、特に攻城戦には威力を発揮する)


呪法や護法は、ゴンドアルカ大陸極東3ヶ国以外はあまり扱われていない。

精霊魔法は、エルフとハーフエルフのみ使用できる。(例外あり)

妖力ようりき妖怪人あやかしびとのみ使用できる。


天の神子の力が弱まると、冒険者ランクAクラス以上の者が生まれやすくなる、と言われている。


ーーー



10月頃

ゴンドアルカ大陸中央諸国の周辺国は戦乱の飛び火を恐れ、国境線の守りを強化した。


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2104年


ゴンドアルカ大陸各地で冒険者ランクAクラス以上の者達が現われ始める。

各国は、国の安定の為に冒険者でない、Aクラス以上の者を軍や騎士団に、それなりの待遇で勧誘し重用した。


4月1日

ガルストール王国宰相グラディス・ジャカールは、15歳を迎えると同時に、ガルストール王国第一王女カルルー・ガルストールと結婚した。

ガルストール王国の王位に着き、同時にジャカール国の第一王子として王位を、父王から譲られる。

ここに、ガルストール王国とジャカール国は統合され、ジャカール帝国と改名される。

そして、若干15歳のグラディス・ジャカールが初代ジャカール帝国の皇帝の座に着いた。


7月18日

ゴンドアルカ大陸極東3ヶ国の内の一つ昆東国が、昆東国南部に隣接する東神名国の鈴峯領に昆東国軍2万の兵で侵攻する。

対して鈴峯領主、鈴鹿リクドウは領主軍1万5千で迎え撃つと同時に、南隣の宇部野山領領主、卯月バクサンに援軍を要請。

即日、宇部野山領主、卯月バクサンは、鈴峯領主、鈴鹿リクドウの要請に応え、5千の宇部野山領主軍を鈴峯領に派遣した。

7月22日

昆東国軍2万と、鈴峯領宇部野山領合同軍2万は一進一退の攻防戦を行っていた。

7月23日

昆東国軍は兵糧不足となり撤退し、東神名国が昆東国の侵攻を退ける。


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2105年


5月16日

シグルス王サリアニアス・ド・シグルスは、この日43歳で突然死亡する。

この後、三人の王子の間で王位継承争いが起こり、内戦へと発展していく。

シグルス王国は、この内戦が本で、隣の中央諸国の戦乱に飲み込まれていく。


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2106年


2月2日

シグルス王国の隣国である、西部5ヵ国のダイナス王国とブルスデン公国は、シグルス王国が中央諸国の戦乱に巻き込まれた事に危機感を覚え、他の西部5ヵ国のアルテバレス王国とダイス王国に、これまでの国境紛争等の外交問題を一先ず置いて、協力して貰える様に4ヵ国協議を申し込んだ。

16日~30日

アルテバレス王国で、4ヵ国協議が行われた。

協議は難航したが、ダイナス王国とブルスデン公国まで中央諸国の戦乱に飲み込まれたら、次はアルテバレス王国やダイス王国にも戦火が広がらないとも限らない、という事でアルテバレス王国とダイス王国は協力することに同意した。

また、西部5ヵ国の西隣に位置する、大国でありエルフの国でもあるアルヴァロム王国にも協力してくれるよう打診する事も決まった。


4月5日

西部4ヵ国からの申し入れに対して、アルヴァロム王国は必要とあれば、物資の供給と非戦闘区域への医療部隊の派遣を約束した。


7月頃

帝錬国と昆東国が秘密裏に同盟を結ぶ。


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2107年


4月5日

砂漠の民の国4ヶ国のジャカール帝国の国軍、鉄砲部隊1百(冒険者ランクBクラス相当)と大砲5門を含む10万(冒険者ランクDクラス相当(鉄砲隊除く))が、西の隣国、同じ砂漠の民の国4ヶ国のライガール王国に侵攻した。(この時、使用された火縄銃は改良が進み、玉と発射用の火薬が一体化され、火縄銃の砲身の後ろからワンタッチで装填出来るようになっていた。)

対して、ライガール王国は、ジャカール帝国に近接する4領主の領主軍4万(冒険者ランクDクラス相当のみ)と国軍6万(冒険者ランクDクラス相当のみ)の合わせて10万の軍勢で迎撃した。


8月9日

ゴンドアルカ大陸中東3ヶ国のグラディウス公国大公ハロルド・デ・グラディウスが暗殺される。

ハロルド・デ・グラディウス大公には子供が無く、また、大公位の継承者も定めていなかった。

もともと、権力争いが激しい国で、ハロルド・デ・グラディウス大公という歯止めが無くなり、また、大公位争いも加わり、直ぐに内戦状態となってしまう。

その後、中央諸国の戦乱に飲み込まれていくことになる。


10月頃

砂漠の民の国4ヶ国のライガール王国の10万の軍勢は、ジャカール帝国軍の鉄砲部隊1百と大砲5門の威力に、なす術も無く領土を2つ奪われていた。

しかし、ライガール王国軍の参謀メイラール・ガザンは、名軍師と言われるほどの軍略家だった。

メイラール・ガザンは、鉄砲部隊への対応策を築き、なんとか奪われた領地を2つに押しとどめたのである。(しかし、メイラール自身は、この時点でこの戦は負ける、と考えていたらしい。)


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2108年


2月1日

グラディウス公国が中央諸国の戦乱に飲み込まれたことに危機感を抱いた、エシハラ公国とラスカール公国は同盟を結ぶと同時に、エシハラ公国の東部に隣接する東部諸国にも協力を仰いだ。

2月10日

協力を求められた、東部諸国は、必要があれば協力する、と約束をした。


4月1日

エシハラ公国のメリルス・デ・エシハラ公子は15歳の成人を迎え、エシハラ公国の大公の座に就いた。

同日、宰相オベラス・ノイス・グランの一人娘、リリス・ノイス・グランを妻に迎えた。


4月3日

ジャカール帝国軍は、ライガール王国の目と鼻の先まで迫っていた。

ライガール王国は降服した、ジャカール帝国は降服の条件として第一王子を人質として要求し、ライガール王国は、その条件を飲んだ。

こうして、ライガール王国はジャガール帝国の属国となった。


8月12日

ゴンドアルカ大陸極東3ヶ国の内の一つ昆東国が、昆東国南部と帝錬国東部に隣接する東神名国の尾月領に昆東国軍5万の兵と帝錬国軍3万の兵を合わせて8万の兵で侵攻する。

対して尾月領主、尾上トラツネ(冒険者ランクAクラス相当)は領主軍2万(冒険者ランクDクラス相当のみ)で出城を利用して迎え撃つと同時に、南東隣の釜付領領主、鎌足カゲツと、東神名国国主、神名トラタツに援軍を要請。

即日、釜付領主、鎌足カゲツは、尾月領主、尾上トラツネの要請に応え、1万5千(冒険者ランクDクラス相当のみ)の釜付領領主軍を尾月領に派遣した。

8月13日

東神名国国主、神名トラタツは息子の神名トラカツ(冒険者ランクAクラス相当)を大将として近衛侍300人(冒険者ランクBクラス相当290人Aクラス相当10人)を含む東神名国軍7万を援軍として、尾月領主に派遣する。

8月16日

昆東国軍、帝錬国軍の合同軍8万に対し、尾月領釜付領合同軍3万5千は出城で篭城戦を行っていた。

そこに、東神名国軍7万が尾月領釜付領合同軍に加わったことで、戦況は一気に東神名国の優勢となった。

8月17日

敗戦色が濃くなり昆東国軍、帝錬国軍の合同軍は撤退した。東神名国が昆東国と帝錬国の侵攻を退ける。

(昆東国軍、帝錬国軍の合同軍にいた冒険者ランクBクラス相当は150人Aクラス相当は0人だった。)


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2109年


この年は、中央諸国はは未だ激しい戦乱の中にあるが、それ以外は、特筆すべき事は無かった。


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2110年


1月頃

ジャカール帝国、皇家お抱え技師のドワーフがクロスボーを改良し携帯できる爆弾投擲器を発明、また、火薬を改良し鉄片を加えることで爆弾の殺傷能力を上げた。


4月5日

砂漠の民の国4ヶ国のジャカール帝国の国軍、鉄砲部隊1百(冒険者ランクBクラス相当)、爆弾投擲器隊20と大砲5門を含む10万(冒険者ランクBクラス相当300人Aクラス10人含む)が、北東の隣国、同じ砂漠の民の国4ヶ国のウォルフ王国に侵攻した。

対して、ウォルフ王国は、ジャカール帝国に近接する3領主の領主軍4万(冒険者ランクDクラス相当のみ)と国軍8万(冒険者ランクBクラス相当100人含む)の合わせて12万の軍勢で迎え撃った。



5月18日

極東3ヶ国の内の一つ昆東国が、昆東国南部に隣接する東神名国の鈴峯領に昆東国軍3万(冒険者ランクDクラス相当のみ)の兵で侵攻する。

対して鈴峯領主、鈴鹿リクドウ(冒険者ランクAクラス相当)は領主軍1万5千(冒険者ランクDクラス相当のみ)で迎え撃つと同時に、南隣の宇部野山領領主、卯月バクサンに援軍を要請。

即日、宇部野山領主、卯月バクサンは、鈴峯領主、鈴鹿リクドウの要請に応え、1万5千(冒険者ランクDクラス相当のみ)の宇部野山領主軍を鈴峯領に派遣した。

同日

帝錬国東部に隣接する東神名国の尾月領に帝錬国軍5万(冒険者ランクBクラス相当100人Aクラス相当0人を含む)の兵で侵攻する。

対して尾月領主、尾上トラツネは領主軍2万(冒険者ランクDクラス相当のみ)で出城を利用して迎え撃つと同時に、南東隣の釜付領領主、鎌足カゲツと、東神名国国主、神名トラタツに援軍を要請。

即日、釜付領主、鎌足カゲツは、尾月領主、尾上トラツネの要請に応え、1万5千(冒険者ランクDクラス相当のみ)の釜付領領主軍を尾月領に派遣した。

5月19日

東神名国国主、神名トラタツは息子の神名トラカツ(冒険者ランクAクラス相当)を大将として近衛侍200人(冒険者ランクBクラス相当190人Aクラス相当10人)を含む東神名国軍2万を援軍として、尾月領主に派遣する。

5月20日

東神名国国主 神名家の直轄地、沖の大島に、帝錬国の隣邦島を治める隣邦一族の隣邦水軍5千(冒険者ランクBクラス相当50人Aクラス相当0人を含む)軍船50隻が攻め入った。

対して、東神名国国主 神名トラタツの弟で補佐役の、神名ヨウザン(冒険者ランクAクラス相当)が頭領の神名水軍5千5百(冒険者ランクBクラス相当90人Aクラス相当3人を含む)軍船55隻が迎え撃った。

5月22日

帝錬国軍5万に対し、尾月領釜付領主軍3万5千は出城で篭城戦を行っていた。

そこに、東神名国軍2万が尾月領釜付領合同軍に加わったことで、戦況は一気に東神名国の優勢となる。

同日

昆東国軍3万と、鈴峯領宇部野山領合同軍3万は一進一退の攻防戦を行っていた。

5月23日

昆東国軍は兵糧不足となり撤退し、東神名国が昆東国の侵攻を退ける。

5月24日

敗戦色が濃くなり帝錬国軍は撤退した。東神名国が帝錬国軍の侵攻を退ける。

同日

隣邦水軍は、神名水軍に二分の一の船を沈められ、退却した。


10月20日

ジャカール帝国軍の兵力と火力は、ウォルフ王国軍との2万の兵数の差を物ともしなかった。

ジャカール帝国軍は、ウォルフ王国軍を蹴散らしながら、進軍する先にあるウォルフ王国の領地を蹂躙しつつ、王都に迫った。

10月22日

ウォルフ王国の王都は、ジャカール帝国軍によって陥落。ウォルフ王国国王以下王家の者達は皆自決して果てる。

ここに、ウォルフ王家は滅亡する。

その後、ウォルフ王国の貴族や領主達は全てジャカール帝国皇帝に忠誠を誓い、ウォルフ王国はジャカール帝国に併合され、ウォルフ王国は消滅すした。


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2111年


この年、戦乱の最中にある中央諸国で、後に中央4大国の王となる四人の王の器を持つ青年達と、後に4大国の謎の英雄と呼ばれる事となる冒険者ランクSSクラス相当以上の四人の人物達が出会った。


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2112年


5月16日

極東3ヶ国の内の一つ昆東国が、昆東国南部に隣接する東神名国の鈴峯領に昆東国軍3万(冒険者ランクDクラス相当のみ)の兵で侵攻する。

対して鈴峯領主、鈴鹿リクドウ(冒険者ランクAクラス相当)は領主軍1万5千(冒険者ランクDクラス相当のみ)で迎え撃つと同時に、南隣の宇部野山領領主、卯月バクサンに援軍を要請。

即日、宇部野山領主、卯月バクサンは、鈴峯領主、鈴鹿リクドウの要請に応え、1万5千(冒険者ランクDクラス相当のみ)の宇部野山領主軍を鈴峯領に派遣した。

同日

帝錬国東部に隣接する東神名国の尾月領に帝錬国軍5万(冒険者ランクBクラス相当100人Aクラス相当0人を含む)の兵で侵攻する。

対して尾月領主、尾上トラツネは領主軍2万(冒険者ランクDクラス相当のみ)で出城を利用して迎え撃つと同時に、南東隣の釜付領領主、鎌足カゲツと、東神名国国主、神名トラタツに援軍を要請。

即日、釜付領主、鎌足カゲツは、尾月領主、尾上トラツネの要請に応え、1万5千(冒険者ランクDクラス相当のみ)の釜付領領主軍を尾月領に派遣した。

5月17日

東神名国国主、神名トラタツは息子の神名トラカツ(冒険者ランクAクラス相当)を大将として近衛侍200人(冒険者ランクBクラス相当190人Aクラス相当10人)を含む東神名国軍2万を援軍として、尾月領主に派遣する。

5月18日

東神名国国主 神名家の直轄地、沖の大島に、帝錬国の隣邦島を治める隣邦一族の隣邦水軍5千(冒険者ランクBクラス相当50人Aクラス相当0人を含む)軍船50隻が攻め入った。

対して、東神名国国主 神名トラタツの弟、神名ヨウザン(冒険者ランクAクラス相当)と、神名トラタツの次男、神名カネタカ(冒険者ランクAクラス相当)が、神名水軍5千5百(冒険者ランクBクラス相当90人Aクラス相当3人を含む)軍船55隻をひきいていて迎え撃った。

5月20日

帝錬国軍5万に対し、尾月領釜付領主軍3万5千は出城で篭城戦を行っていた。

そこに、東神名国軍2万が尾月領釜付領合同軍に加わったことで、戦況は一気に東神名国の優勢となる。

同日

昆東国軍3万と、鈴峯領宇部野山領合同軍3万は一進一退の攻防戦を行っていた。

5月21日

昆東国軍は兵糧不足となり撤退し、東神名国が昆東国の侵攻を退ける。

5月22日

敗戦色が濃くなり帝錬国軍は撤退した。東神名国が帝錬国軍の侵攻を退ける。

同日

隣邦水軍は、神名水軍に二分の一の船を沈められ、退却した。


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2113年


この年、戦乱の最中さなかにある中央諸国に、この先、戦乱を収め大国となる四つの小国が建国される。

一つはグラディウス公国のあった辺りに出来たメルクルス国、二つ目は中央諸国東部に出来たクラウンロード国、三つ目は中央諸国の中央に出来たアムリタ国、四つ目は中央諸国西部に出来たカイサルロード国と言った。


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2114年


6月頃

ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカール暗殺未遂が発生する。

ライガール王国と接するジャカール帝国の領地をジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールが視察をしている時、数十人の暗殺者が皇帝の乗る馬車を襲撃したのだ。

しかし、身辺警護に当たっていた近衛騎士隊が、暗殺者を撃退し数名取り押さえた。

取り押さえた、暗殺者はその場で全て服毒自殺した。

しかし、その身体的特徴は、ライガール王国人だと如実に現していた。

この事により、国境警備の責任者の首が即日飛んだという。


この事態に激怒したジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールは、ライガール王国の王に、暗殺者の死体と共に、首謀者の首をお前自身が一月以内に持って来い、さもなくばライガール王国を攻め滅ぼす、と言う書簡を送った。

このジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールの怒りに震え上がったライガール王国の王は、ありとあらゆる手で首謀者を探し回ったという。


7月11日

ジャカール帝国帝都の皇帝グラディス・ジャカールの居城の謁見の間で、ライガール王国の王は、一つの首を持って、震えながら皇帝グラディス・ジャカールに平伏していた。

それに対して、皇帝グラディス・ジャカールは柔和な笑みを浮かべて、近くに寄るようにうながした。

ライガール王国の王は、許された、と思い、皇帝グラディス・ジャカールの足元近くまで近づき、皇帝の顔を仰ぎ見た。その鬼の様な憤怒の顔を、彼が死の間際に見た、最後の景色だったと言う。

皇帝グラディス・ジャカールは、ライガール王国の王が帝都に来る直前、ライガール王国の王城に放っていた間者から、連絡を受けていた。ライガール王国の王が持参する首は偽者だと。


この後、即座に皇帝グラディス・ジャカールは、ライガール王国との国境線沿いに待機させていた帝国軍に、進軍を命じた。

ライガール王国に反抗の意思は無く、即座に降服の意思を示した。

8月10日

ライガール王国の全ての王族、貴族や領主は、ライガール王国の各領地にジャカール帝国の帝国軍が駐留することに同意、と同時にジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールに忠誠を誓った。

ジャカール帝国に人質として留まっていた、ライガール王国の第一王子は王位継承権をジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールに譲渡した。

これにより、ライガール王国はジャカール帝国に併合され、ライガール王国は消滅した。


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2115年


戦乱の最中にある中央諸国の内の4小国、メルクルス国、クラウンロード国、アムリタ国、カイサルロード国は着実に領土を増やしていった。


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2116年


1月22日

ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカール、謎の病に倒れる。


5月20日

東神名国国主、神名トラタツが病気で急死する。

神名トラタツの息子の神名トラカツが跡を取り、東神名国国主となる。


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2117年


ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカール、病は治るも完治せず、たびたび再発して倒れた。


4月17日

砂漠の民の国のグルミス国の国軍5万(冒険者ランクCクラス相当500人Bクラス相当100人含む)が、帝錬国に攻め込んだ。

対して、帝錬国は、グルミス国と帝錬国の国境線沿いに築いた砦の帝錬国軍2万(冒険者ランクCクラス相当200人Bクラス相当150人含む)で防戦すると同時に、この砦のある白神領の領主、ぱくシュンバクに応援を要請する。

白神領の領主、白シュンバクは、この要請に即日応え、領主軍2万(冒険者ランクCクラス相当100人Bクラス相当5人含む)を援軍として砦に送る。

4月22日

グルミス国軍と帝錬国軍は一進一退の攻防戦を繰り返していたが、グルミス国軍の兵糧が尽き、グルミス国軍はむ無く撤退していった。


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2118年


ゴンドアルカ大陸中央諸国の疫病で滅亡した小国シグナリア公国の大地が、暗く邪な濃い澱みに覆われ、冒険者ランクSSクラス相当以上の者でも、そこに入ると、どす黒い邪な感情に支配されそうになり、近づくことは出来なかった。

近隣諸国は、この地を忌避地として入る事はもとより近づく事も禁じた。

同じ頃、アルヴァロム王国の現国王、メルリーサ・ポート・アルヴァロム王女の叔父であり前国王の弟のアルカイザル・ポート・グランザム大公爵の領地で、アルヴァロム王国最南端に位置するグランザム領から、僅かだが少しずつ暗い澱みが沸き始めていた。

アルカイザル・ポート・グランザムは100年ほど前、王位争いでメリルーサ・ポート・アルヴァロムに破れ、自分の領地に引き篭もり女王の呼び出しにも一切応えようとはしなかった。

この頃から、アルヴァロム王国の王女メルリーサ・ポート・アルヴァロムの妹である、アルス公爵アジーナ・ポート・アルスが命を狙われ始める。


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2119年


2月頃

ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカール、病が完治する。


4月頃

グルミス国の王は、ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールに病の完治祝いと同盟を求める親書を送る。


5月頃

ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールは、完治祝いのお礼とジャカール帝国の属国になるか滅亡するかどちらかを選らべという内容の親書をグルミス国の王に送りつけた。


6月頃

グルミス国の宮廷は親書の内容を隠そうとしたが、何処から漏れたのか、グルミス国全域にジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールの親書の噂は、あっという間に広まった。

噂を聞きつけた者達の中には、帝錬国や昆東国へ逃げ出そうという者まで出始めた。


7月15日

グルミス国の王自おうみずからが第一王子を伴い、ジャカール帝国帝都へと赴いた。そこで、国力と兵力の差をまざまざと見せ付けられる事となった。

7月16日

グルミス国の王と第一王子は、ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールの居城の謁見の間で、皇帝グラディス・ジャカールに対し臣下の礼をとり、グルミス国がジャカール帝国の属国になる事を申し入れ、ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールは申し入れを承諾した。

これにより、グルミス国はジャカール帝国の属国となった。


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2120年


アルヴァロム王国で、ハーフエルフがさげすまれ差別されるようになる。


2月頃

グルミス国の王は、王位を息子の第一王子に譲り隠居する。この時、グルミス国の王は息子にジャカール帝国には逆らうな、と固く言い含めた。


4月2日

若いグルミス国の王は、グルミス国の貴族や領主を全て引き連れて、ジャカール帝国の帝都を訪れた。

この時、やはり、グルミス国の貴族や領主は、ジャカール帝国に国力と軍力の差を、まざまざと見せ付けられた。

4月5日

若いグルミス国の王と、グルミス国の貴族や領主達は、ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールの居城の謁見の間で、皇帝グラディス・ジャカールに対し臣下の礼をとった。

ライガール王国の二の舞を恐れた、グルミス国の王は、グルミス国の王位をジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールに譲り、自分は一貴族となって、ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールに忠誠を尽くす事を誓うと同時に、グルミス国各領地に帝国軍の駐留部隊を派遣する事を提案する。

グルミス国の貴族や領主達もまた、ジャカール帝国皇帝グラディス・ジャカールに忠誠を誓い、帝国軍の駐留部隊を受け入れる事を承諾する。

ここに、グルミス国はジャカール帝国に併合され、グルミス国の歴史は閉じられた。

この数ヵ月後、グルミス国の王だった貴族の青年は、何者かの手によって、惨たらしく惨殺された。


6月4日

東神名国国主 神名家の直轄地、沖の大島に、帝錬国の隣邦島を治める隣邦一族の隣邦水軍5千(冒険者ランクBクラス相当50人Aクラス相当5人を含む)軍船50隻が攻め入った。

対して、東神名国国主 神名トラカツの叔父、神名ヨウザン(冒険者ランクAクラス相当)と、神名トラカツの弟、神名カネタカ(冒険者ランクAクラス相当)が、神名水軍5千5百(冒険者ランクBクラス相当90人Aクラス相当3人を含む)軍船55隻をひきいていて迎え撃った。

6月10日

隣邦水軍は、神名水軍に二分の一の船を沈められ、退却した。


神名水軍も五分の一の船を沈められた。

その中に、神名ヨウザンと神名カネタカの乗った軍船が含まれており、神名ヨウザンは戦死、神名カネタカは行方不明となった。


10月10日

東神名国、尾月領領主、尾上トラツネ病により急死。尾上トラツネの弟、尾上タカトラが跡を継ぎ尾月領領主となる。


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2121年


5月21日

極東3ヶ国の内の一つ昆東国が、昆東国南部に隣接する東神名国の鈴峯領に昆東国軍3万(冒険者ランクCクラス相当100人Bクラス10人を含む)の兵で侵攻する。

対して鈴峯領主、鈴鹿リンザン(冒険者ランクAクラス相当)は領主軍1万5千(冒険者ランクCクラス相当100人Bクラス3人含む)で迎え撃つと同時に、南隣の宇部野山領領主、卯月バクサンに援軍を要請。

即日、宇部野山領主、卯月バクサンは、鈴峯領主、鈴鹿リクドウの要請に応え、1万5千(冒険者ランクCクラス相当50人Bクラス5人含む)の宇部野山領主軍を鈴峯領に派遣した。

5月26日

昆東国軍は敗戦色が濃くなり撤退する。


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2122年


4月14日

東神名国国主 神名家の直轄地、沖の大島に、帝錬国の隣邦島を治める隣邦一族の隣邦水軍5千(冒険者ランクBクラス相当30人Aクラス相当3人を含む)軍船50隻が攻め入った。

対して、東神名国国主 神名トラカツの息子、神名マサトラ(冒険者ランクAクラス相当)が、神名水軍5千(冒険者ランクBクラス相当70人Aクラス相当3人を含む)軍船50隻をひきいていて迎え撃った。

4月16日

帝錬国東部に隣接する東神名国の尾月領に帝錬国軍5万(冒険者ランクBクラス相当100人Aクラス相当0人を含む)の兵で侵攻する。

対して尾月領主、尾上タカトラは領主軍2万(冒険者ランクCクラス相当50人Bクラス相当10人含む)で出城を利用して迎え撃つと同時に、南東隣の釜付領領主、鎌足カゲツと、東神名国国主、神名トラカツに援軍を要請。

即日、釜付領主、鎌足カゲツは、尾月領主、尾上タカトラの要請に応え、1万5千(冒険者ランクCクラス相当20人含む)の釜付領領主軍を尾月領に派遣した。

4月17日

東神名国国主、神名トラカツは近衛侍副大将の鈴宮エンキ(冒険者ランクAクラス相当)を大将として近衛侍100人(冒険者ランクBクラス相当90人Aクラス相当10人)を含む東神名国軍2万を援軍として、尾月領主に派遣する。

4月18日

隣邦水軍は、神名水軍に五分の一の船を沈められ、退却した。

4月19日

帝錬国軍5万に対し、尾月領釜付領主軍3万5千は出城で篭城戦を行っていた。

そこに、東神名国軍2万が尾月領釜付領合同軍に加わったことで、戦況は一気に東神名国の優勢となる。

4月20日

早朝、帝錬国軍は撤退する。


-*-*-*-*-


2123年


6月1日

東神名国国主、神名トラカツが妻を連れて、尾月領に視察に訪れる。

神名トラカツが妻カエデと、尾上タカトラの妻サエは中のいい友達だった。

6月2日

神名トラカツが妻カエデと、尾上タカトラの妻サエが尾上タカトラの1人息子のトラテルを連れて馬車で散策している途中、馬車ごと爆殺される。

すぐさま犯人は捕らえられ、前年の帝錬国との戦の際に忍び込んだ帝錬国の間者であるという事が判明した。狙ったのは、尾月領と尾上タカトラだったのだが間違えられたという事だったらしい。

神名トラカツと尾上タカトラは余りの出来事に悲しみに打ちひしがれていた。

6月4日

神名家と尾上家の合同で葬儀が執り行われた。

6月6日

尾上タカトラは、神名トラカツの静止を振り切り、尾月領領主軍1万5千を率いて、帝錬国に攻め込んだ。

6月8日

神名トラカツが東神名国軍を引き連れて、尾月領領主軍の援軍として駆けつけたが、もう尾月領領主軍は敗走を始めていた。

尾上タカトラは死ぬまで戦おうとしたが部下達に引きづられ、逃げている時に、東神名国軍に助けられた。

その後、すぐさま東神名国軍は帝錬国から撤退した。


-*-*-*-*-


2124年


中央諸国の戦乱も大国になりつつあるメルクルス国、クラウンロード国、アムリタ国、カイサルロード国

の4ヵ国を中心に収まりつつあった。

メルクルス国、クラウンロード国、アムリタ国、カイサルロード国の王の下には、それぞれ冒険者ランクSクラス相当の者達が2・3人ついていた。

そのころ、4ヵ国に、それぞれ居た冒険者ランクSSクラス相当以上の4人は、自分達の仕事は終わった、と言わんばかりに、何の前触れも無く4ヵ国から姿を消した。


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2125年


5月頃

ジャカール帝国が帝錬国と昆東国の砦の近くに大規模な城塞を築き始める。

帝錬国と昆東国は西の強大になったジャカール帝国に集中して対抗しなくてはならなくなった。

そのため、東神名国とは、国境線沿いの領主同士が小さな小競り合いをする程度になる。


7月5日

神名カネタカが魔人族との間に出来た子を連れて、東神名国に帰還する。


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