決着の後で
寛子は透が気を失うと重力の能力を指を鳴らして消した。
寛子は辺り一面を見てみると、あちらこちらに凹みや等が出来ており、ビルが壊れないか少しばかり不安だったが、寛子は透の側まで近寄ると治癒の能力を使って透の怪我を治し始めた。
寛子が治癒の能力を使って、1分ぐらい過ぎた所で透の怪我も見た目もすっかり、治ったので寛子が透の連れの男に話し掛けた。
「あの~ちょっといいですか?」
「は、はい!何でしょ?」
「先輩の怪我も多分、良くなったのでこの人を連れて帰って貰っていいですか?」
「わ、分かりました。」
「それから、一度病院で診察を受ける事をお薦めします!」
「は、はい!す、直ぐに連れて行きます。」
男は携帯を取り出すと「迎えをお願いします!」と話して、携帯を切ると直ぐに黒服の男達がビルの中に入ってくると、透を抱えて出て行ってしまった。
そして、残った連れの男が寛子達の傍に来て謝った。
「どうも、すいませんでした。」
「「「「大変、ご迷惑でした!!!」」」」
「………………何と謝って良いのか分かりません。」
「「「「二度と、私達の前に姿を現れないようにお願いします!!!」」」」
「………は、はい、意識が戻ったらそのように伝えときます。」
「「「「お願いします!!!」」」」
「は、はい!分かりました!」
男が寛子達に頭を下げてその場を離れようとした時に麗華が男に話し掛けた。
「もう一つ、お願い事を頼んで宜しいでしょか?」
「な、何でしょうか?」
「私は今回の件で、生徒会を抜けさせて貰いますわ!」
「そ、その件に関しては自分だけでは、何とも言えませんが…………」
「いいのです!貴方は、ただ伝えれば良いのですわ!」
「…………………分かりました。……伝えときます!」
「有難う御座います!」
麗華にお礼をされた男は、次こそ寛子達の前から去って行こうと思ったら、次は寛子が話し掛けた。
「あの~……私からもいいですか?」
「次は、何でしょうか?」
「先輩に、意識が戻ったら和美さんに謝りに来る様に伝えて欲しいのです!」
「確かにそうですね………分かりました。伝えときます!」
「お願いします。それと、和美さんに謝った後は、二度と私達の目の前に現れないように伝えて下さい!」
「一応、伝えときますが皆様もお分かりと思いますが、あんな性格なので何とも言えませんが宜しいでしょうか?」
「「「「次に現れたら、塵にしますから大丈夫です!!」」」」
「…………よく、言って聞かせときます!」
「「「「お願いしま~~す!!!」」」」
「でも皆様方、一応アレでも我が学園の生徒会会長なので塵はなるべく勘弁してやって下さい。」
「「「「あの人次第ですね!!!」」」」
寛子達は男にそう言うと、男は苦笑いをしてその場から去っていった。
寛子は男がいなくなると、和美の傍に行ってから「遅れてごめんね!」と言いながら、治癒能力を掛け始めた。
和美は「大丈夫だよ!」と言っていたが、寛子の治癒能力を見て驚いた。
怪我が、あっという間に完治してしまったので和美は寛子に聞いてみた。
「ねえ、寛子ちゃんに聞きたいんだけど、いいかな?」
「うん、何が聞きたいの?」
「寛子ちゃんの能力なんだけど、寛子ちゃんて………Aランクを超えているよね?」
「な、何を言っているのよ………」
「だって、A+ランクの白鳥先輩を一方的に倒しちゃったじゃない!」
「白鳥先輩はA+だったけど、戦い方が全くなっていなかったから良かったのよ!」
「でも、寛子ちゃんが先程使った能力は重力制御能力だったよね!その能力って、この世界でもまだ五人しか使い手が確認が取れていない能力だったよね?」
「ううう、何でそこまで詳しいのよ?」
「マジで!?この前の由美との戦いの時に使用してから、ずっと気になっていたんで調べてみたの!」
「………勉強熱心なんだ………でも、私は重力制御能力を持っているだけだよ!だからって、A+ランクを超えてるとは言えないよ!」
「甘いな~!重力制御能力は様々な研究が行われてね、Sランクの実力者しか完全に制御る事が出来ないみたいなのよ!現に五人いた使い手の一人は、能力はAランクだったんだけど重力制御能力を持っていたんだけど、使用している最中に制御が出来なくなって本人が自らの能力に飲み込まれて亡くなったのよ!」
「………そんな事があったんだ………」
「それで、重力制御能力はSランクからの人じゃないと制御出来ないのよ!でも、寛子ちゃんは由美の時も白鳥先輩の時も制御が出来ていたから、Sランクの能力者だと思ったのよ!それに、あの治癒能力を見たら誰でも思うよ!」
「そうなんだ…………」
寛子は和美と麗華に隠し事は出来ないと思ったので、テレパシーで由美に話し掛けた。
『ねえ、由美!聞こえる?』
『聞こえているよ!』
『私の実力を二人に隠し事ができないよね………』
『そうね!ここまで見せてしまったら、隠すのは無理ね!』
『ハアーー!何でこうなったんだろ………』
『自業自得よね!』
『あっ!ヒッドイーー!!!』
『ごめんごめん!で、どうするの?』
『正直に話すよ!』
『そうか………でも、本当の実力に付いてと空間干渉能力に付いては黙っといた方がいいと思うわよ!』
『やっぱり、そうだよね!私もその二つの件に関しては黙っとく事にしようと思っていたの!』
『でも、何処まで話すの?』
『取り敢えず、ブレスレットを着けた状態での本気辺りを話そうかな?って思っているよ!』
『そういえば、私もブレスレットを着けた状態での寛子の本気を知らないわよ?』
『確かに言ってなかったわね!』
『で、どのぐらいあるのよ?』
『この前、暁先生と五代先生が言ったのは、SSランクはありそうだって言っていたよ!』
『ハァーーーー!?SSランク!?………ひょっとして、寛子って化物?』
『………やっぱり、由美もそう思う?』
『思うわよ!………でも、二人にはSランク以上って言った方がいいわよ!』
『うん、分かった!』
『なら、私は何も言わないからね!』
『うん、ありがとね!』
寛子は由美とのテレパシーを切ると和美と麗華の方を見て話しだした。
「もう、隠せないから言うわね!先に二人に謝らないとね…………ゴメンね!隠し事しちゃって………私は確かにSランク以上の実力を持っているわ!」
「「えっ!?…………Sランク以上?」」
麗華と和美は寛子の言葉に驚いたまま、固まってしまった。




