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女性として登校!

私はお母さんと食事を取りながら私の能力と体の事を聞いてみた。


「ねえお母さんちょっと聞きたいんだけど?いいかな?」


「なんだい寛子?」


「寛子って呼ばれるのは流石に抵抗があるよ」


「だって、今あんたは寛子だろ?」


「確かにそうだけどさ!」


「観念しなさい!」


(………観念したくないよ!)


「ううう!!でも、なんで女体化すると思考や言葉が女になるわけ?」


「多分ね、能力の副作用だと思うのよ!うちの一族はとんでもない能力を持って生まれるからね!」


「うちの一族って、何者なんだろうね?」


「言い伝えだと天使だったかな?」


(!?嘘だっ!?そんな非現実的な事があるのよ!)


「て、天使?………嘘でしょ?」


「失礼な子だね?一族の古文書に書いてあったのよ!だから能力を全開で使うと女性になるでしょ?そういえば、寛子は羽が生えたでしょ?」


(うん、生えたよ・・・だから、ヤバイのよー!!)


「う、うん!羽が生えたよ!何で知ってるの?」


「やっぱり、寛子の羽は綺麗だったもんね!」


(なに!?なに?何を知ってるの?)


「どうしてそんな事まで知ってるの、お母さん?」


「うふふ!内緒だよ!」


「お母さん!不気味だよ!」


(この人は何処まで知ってるのよ!?)


「でも、これだけは言えるわ!寛子、どんな時も諦めてはダメよ!自分を信じなさい!」


(お母さん、何を言っているの?)


「????、意味わかんない!」


「そうね~!時期が来ればわかるわ!」


陽子はそう言うと、食べ終えた食器を流しに持って行った。


(なんか?大事な部分を誤魔化された気分だ!)


私は食事を終えて二階の自分の部屋に行って明日の事を悩んでいた。


(明日は行きたくないなぁ〜………)


何が嫌なのかと言うと学園には、在籍なのだが初の登校なので、学園の人は私の事を全く、知らないのです。


(由美はうちの一族の事を知ってるし、私の正体が篤だとしっているしね!)


多分、色々な事を聞かれと思うでボロが出ないようにしないと、いけない!


(考えても、仕方ないよねどうにかなるよ!)


私は開き直るとお風呂に入る為に一階に行くと丁度、お母さんが電話中だった、少し会話が聞こえたが相手はお父さんらしい。


(何の話だろ?何だか、写真の単語しか聞き取れなかったなぁ?)


気にせず、そのままお風呂へ向かったのだが、そこで一つ大きな問題に悩ませられた。


(恥ずかし!!!いくら思考が女でも全然、今まで詳しくは見た事がないのです!女性の身体を・・・死んだかな?)


悩んでも仕方がない、所詮は自分の身体なのだから見ても減るもんじゃないしね。


そう思ったら気が楽になったので服を脱いで鏡の前に立って見ると、ヤバイぐらいの理想のスタイルだった………多分、身長も163cmはあり、胸は83ぐらいでEぐらいなのかな?ウエストも細い56ぐらいなのかな?ヒップも83ぐらいでだったよ。


(私ってナイススタイルじゃん!………思って虚しくなったよ………)


私はさっさとお風呂に済ませる事にしていたのだが、身体を洗う時に苦戦していたのだ。


洗い方が結構、面倒だったのだが仕方ないから、入浴に1時間ぐらい掛けて上がる頃には、ほとんど頭がボーとしていた。


早く寝ようと、髪を乾かそうとドライヤーを使用したが、髪が長くてなかなか乾かない………面倒です。


私は早く寝ようと自分の部屋に戻り、深い眠りについた。


(女って、こんなにも面倒なんですね、大変ですね!)


朝になり、いつものように二度寝をしていた、母親が起こしに部屋にやって来た。


「寛子、朝よ!起きなさい」


「もう少しだけ・・」


「………起きないと『ちゅうー』しちゃうからね!」


「もう起きました!」


「あら、残念ね!」


「お母さん、心臓に悪いからやめて!」


「嫌よ!!」


「………何か?篤の時と接し方が違うよね?」


「当たり前じゃない!!アレとは違うのよ!」


(アレ扱いされたよ!もはや、二重人格?・・・私もか?)


「そんなんですか?」


「寛子もずっとそのままの姿でいてくれるとお母さんは嬉しいわ!」


「私は嫌です!」


「つれないわね」


「当たり前です!!」


「まあ、それより寛子は今、羽を出せる?」


「???………何でなの?」


「寛子が能力をコントロール出来るのか知りたいの」


「う、うん!判った、出して見るね」


私は意識を集中させて昨日の羽のイメージを作ろうとしたが、羽は出せなかった。


「お母さん、やっぱり無理みたい!ごめんね………」


「いいのよ!状況を知りたかっただけなの」


「本当にごめんね…………」


母親は私の頭を撫ぜてくれて、私は心地良かったので油断していた。


いきなり、私の頬にキスをして来たので私は最初は呆然としていたが、状況が整理できると興奮していた。


感情が高まった瞬間に背中に光の粒子の羽が生えたのである。


「………やっぱり、感情の高まりで出るみたいね!………それにしても綺麗ね!」


「どういう事、お母さん?」


「寛子はね、能力を制御出来てないのだけど、感情が高まると今の状態になる見たいね!」


「えー!どうしよう?お母さん!」


「そうね!どんな事が起こっても冷静でいないと、いけないわね」


「無理よ!私って感情的だし!!」


「でも、人には見せられないのよ!」


「うん!………頑張ってみるね!」


「いい子ね!なら、その綺麗な羽を直したら、ご飯にしましょ!」


私は羽を消すと、制服に着替えて台所へ行った。


(やっぱり、スカートと女性用の下着は抵抗があるよ~!)


ちなみに下着は、昨日、お母さんが買って来たのである。


テーブルには、朝食が準備してあったので私は、お母さんと食事を済ませた。


お母さんは既に、学園長に朝一で連絡していたみたいで、体調が良くなったので復学出来るようになった事にしといてと話しをした見たいだけど、篤の方は病気の為に少しの間、お休みする設定らしい。


気を付けて行ってくるようにと言われ、母親に見送られて玄関を出ると毎日の日課のように由美が立っていた。


しかし、由美は私の姿を見るとビックリしていた。


「!?………篤なの?………その姿になっちゃったんだ!」


「う、うん!」


「どうして、またその姿になったの?」


「人命救助かな?」


「そうなんだ………篤は本当にお人好しだよね」


「そうかな?」


「そうよ!でも懐かしいね!もう7年前よね?」


「そうだね」


「あの時は私のせいで能力を使わせてごめんね、、」


(この話はまたの機会でお話ししますね!)


「ううん。由美を助けられたからいいの!今日から寛子だけどフォロー頼んだよ!」


「うん!任せて寛子!」


「ありがと由美!学校行こっか!」


「そうだね!」



私と由美は話しながら、学校へ向かった。

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