体の異変?と母親は喜ぶ!
夕暮れの工事現場の前で、子供が二人泣いている中、少し大きめの男子制服を着た一人の少女は引きつった顔をしていた。
「どうしよう?」
(この姿になったのは7年ぶりね!)
とりあえず、人目が気になるのでビルの隙間に隠れた。
しかし、男子制服を着た女性の体は目立つよね。
服を着替えなければと思ったので、能力でどうにかならないか試した。
(モノは試しって言うから、えっと!今の服を分子分解して!イメージで再構築!)
すると、篤の体が光ると天童学園の男子制服は、女子制服になったのだ。
(もはや、なんでもアリよね!)
久しぶりに能力を使ってが、能力のには問題ないみたいだが、女性になった篤は少し頭痛がするのが判った。
「痛っ!??頭が痛い!!何が凝ってるのよ?こんなの前の時には無かったのに??」
私は何故だか、この姿になると思考や喋り方が女性化すのです………理由は解らないけど?
痛みはどんどん酷くなって行き、その場に立っていられない程の痛みだったが、5分程過ぎて篤は何とか頭痛を我慢していたら、頭痛が収まってきた。
篤はホッとしてが、次は体に異変が起こった。
能力が段々と自分の意思とは関係なく溢れてきて、篤の体の周りに小さな火や氷や水など色々な物が勝手に作られていく。
「ダメ!!!力が制御できない!?」
(これじゃ~、翼の事なんて言えないよ………!!)
篤は必死に能力を制御しようとしたが、自分の意思とは関係なく能力は身体の周りに出来た火や氷などが篤の周りでクルクルと回りだした!
そして、回りながらそれぞれが融合を始めてそれは光の粒子になって行き、身体の周りで輝いていたが篤は背中に疼きを感じた!
(な、何なの?………背中が………熱い!!!)
そう思った瞬間、篤の背中に光の粒子が集まりだし二つの光の翼が出来たのである。
篤は混乱しながらも振り返り、背中に生えた光の翼を見てみると、色がおかしいのに気がついた?
(何で私に羽が生えるのよ???それに、それぞれの色が違うわね!?………もはや、私は人間では無いわね!………私って、何者なんだろ?)
光の粒子で作られた翼の色は、右側に真っ黒な翼が生えて、左側には真っ白な翼が生えていた。
これを見た篤は開き直る事にして、光の翼が動くのか操作してみたが無理だった。
(こ、これって飾りなわけ、これってまるでコスプレみたい!………こんな翼、何ていらないわよ!!!)
この姿を人に見られる訳にはいかないので、篤はもう一度、能力制御を試してみたら、光の羽も消えて体の周りに浮いていた光の粒子も消えたのである。
(私って、やれば出来る子じゃん!)
普通の姿に戻ると、安心した篤だったがここで大きな問題に気づいた、男に戻っていないのだ。
(この姿は、しばらくは戻らないもんね………7年前は一週間は戻れなかったもん!悩みが増えたわ………)
とりあえず、篤は粗姿のまま家に帰る事にした。
家に着くと篤は凄い勢いで、玄関を開けて母親のいる台所まで走って行った。
そこには丁度、夕食を作っている陽子の姿があった。
「お母さん!お母さん!」
「なんだい?クソガキ!………ん!?」
陽子は篤の姿を見て驚いたが、次第に笑顔になっていく
(なぜよ!なぜなの?そこで笑顔になる必要があるよ?)
「7年ぶりだね!その姿を見るのね!」
「うっ!確かに7年ぶりですね!」
「どうしたの寛子?あなた、この姿が嫌いじゃなかった?」
(7年前もそうだったよね………お母さんは、寛子になると凄く優しくなるのよね!………不公平よ!)
「人命救助をした結果、こんな姿になちゃったの!」
「そうなの?でも、母さんは嬉しいわよ!」
「なぜですか?お母さん」
「だって!クソ生意気な篤より、可愛い寛子の方が欲しかったのよ!」
(くやしい~!………私はこの人に勝てないけど、それでも戦いを挑みたい気分です!)
「……………そうなんですか」
「まぁ~立ち話はいいとしてご飯にしようね!」
「………うん」
男の存在を否定されている俺ってどうなの?と考えながら椅子に座ったが、私は厄介な事に気が付き慌てて、母親に話した。
「明日から学校………どうしよう?」
「そのままで、行くしかないわね………」
(絶対に楽しんでる!………この人、本当に鬼です!)
笑顔の母親を呪いたくなってしまう寛子がいた。