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一族の関係

寛子は家に帰り着いて、直ぐに母親の所に向かった。


陽子は寛子の慌てた態度に(また、何かあったのね!)と思い、寛子を落ち着かせる為にコップに水を注いで、寛子に渡して話し掛けた。


「そんなに慌てて、どうしたの?」


寛子は陽子から貰った水を飲んで一呼吸して陽子に質問した。


「ねえ?今日ね、不思議な人と会ったの!学校の帰りに、不良っぽい人達に絡まれた時に助けて貰ったんだけど、私達を助けてくれる時に使った能力が、私と由美に干渉してきたの!」


「!?……干渉って、どういう事なの?それに由美ちゃんにも、何かあったの?」


「う、うん!上手く説明出来ないけど、その人の能力は全部が黒いのよ!………う〜ん、何て言えばいいのかな?………あっ!その人が出した炎がね、黒い炎だったの!」


「く、黒い炎ですって!?」


「うん!その他にも、黒い氷も作ったわ!」


「………………で、貴女にはどんな干渉をしてきたの?」


「私は背中が疼いたの!由美は右手が電撃が走る感じがして、痛かったみたいよ!」


「………………そう!」


「?………お母さん、どうしたの?」


「寛子!由美ちゃん家に行くわよ!」


「!?」


陽子は寛子の話しを聞いて真剣な顔して寛子を連れて由美の家へ向かった。


由美の家に着くと玄関先で既に、美沙子と由美が待っていた。


美沙子が陽子を見ると話し掛けてきた。


「やっぱり来たわね~!陽子!」


「美沙子………貴女も由美ちゃんから、聞いたのね!」


「聞いたわ~!まさか、子供達が出会ってしまうなんてね~…………」


「血が呼び合った!としか言えないわね!」


「はぁ〜!………最悪だわ~!」


「そうね!まさかの展開だわ!」


陽子と美沙子が溜息を吐きながら会話をしているのを見たいた、寛子と由美は会話の内容が理解出来なくて、首を傾げていた。


美沙子が陽子と寛子に「上がって!」と言うと、陽子と寛子は家に上がらせて貰った。


寛子は昨日も由美の家に泊まらせて貰ったのに、今日も又、来ているので複雑な気分だった。


リビングのソファーに四人が座ると、陽子が寛子と由美に話し出した。


「ねえ?今日、二人が出会った人の名前を教えて欲しいの!」


「えっ?名前を、確か【黒羽 零】だったかな?」


「はぁ〜!やっぱり【黒羽】の人間だったの!予想通りだね!」


「お母さんは【黒羽】を知っているの?」


「知っているわよ!だって、元は私の一族から分かれた一族なんだもの!」


「ほ、本当なの?お母さん!」


「嘘を付いても、しょうがないじゃない!」


「だって、そんな偶然てあるの?」


「多分ね、私達の一族の血と【黒羽】一族の血が呼び合ったのかも知れないわね!」


「そんな事があるの?」


「だって、現に寛子と由美ちゃんの前に【黒羽】の血を引く人が現れたでしょ!」


「そうだけど、何で由美まで関係があるの?」


「それについては、これから詳しく話すわ!二人とも良く聞いてね!」


「うん!」


「はい!」


二人が返事すると陽子は【黒羽】の一族について話し出した。


「私も詳しくは知らないんだけどね!この話しは私の親から聞いた話だけど話すね!」


「「はい!」」


「【黒羽】の一族は、元々は【天羽】の一族だった頃のに、話しは遡るのだけど、うちの一族の中にも希に強大な能力を持つ者が生まれて来るのよ!」


「それって!お母さんみたいな能力を持っているの人なの?」


「………多分ね?でも、私は突然変異みたいだから、ちょっと違うかしら!」


「お母さんは突然変異なんかじゃないよ!!」


「ありがと寛子!話しを戻すわね!……その強大な能力を持つ者は、一族の中でも異端として扱われて一族の中で、自分を認めない一族に対して憎悪を抱きはじめたの!」


「………能力が強いだけで異端者の扱いって………酷い!」


「そうね!………でも、当時は今みたいに皆が、能力を持っていた訳じゃないしね!強すぎる能力は他の人から見れば恐怖でしかなかったのかもね!」


「…………………恐怖か」


寛子の隣に座っている由美が「寛子は怖くなんかないし、私はどんな事があっても、寛子の味方だからね!だから大丈夫だよ!」と言ってくれた。


そんな、由美の言葉に寛子は心から嬉しかった。


陽子と美沙子は二人を見て優しい表情を浮かべていた。


陽子が「続きを話すわね!」と言うと、寛子と由美は陽子の方を見て頷いた。


「強大な能力を持つ者は、ある事件を起こしてしまうの!その人は自分を認めない一族を力で従えようと考え出してしまって、自らの力に溺れてしまったの!そして、その人はまず最初に自分の親を殺してしまったの!そして、一族の者を次々と殺していったの!………でも、事件を重く見た長がその人を討伐する為に、長を筆頭に【天羽】一族の全員と【光守】の一族の全員で、その人を倒しに行ったの!しかし、その人を追い詰める事は出来たんだけど、逃げられしまって一族はその人を捜したのだけど結局、見つける事は出来なかったの!………そして時は流れて、その人の子孫が【黒羽】と名乗っている事が分かったの!だから元々が同じ一族である寛子に干渉してきたと思うのよね!由美ちゃんに関しては、力に溺れた一族の能力に【光守】の血が反応したのよ!」


「………そんな事があったんだ!」


寛子も由美も驚いた表情で陽子をずっと見ていた。


しかし、由美が疑問に思ったので陽子に質問してみた。


「陽子さんに一つ聞きたたいのですが!」


「何が聞きたいの由美ちゃん?」


「力に溺れた人の能力は、ひょっとして黒いのですか?」


「そうよ!私達は[黒の烙印]と呼んでるわ!」


「私達を助けてくれた人も、その[黒の烙印]の能力を使っていたのですけど、その人も力に溺れた人なのですか?」


「うーん、何て言えばいいのかな?………貴女達を助けてくれた人は多分、力に溺れていないはずよ!でも、[黒の烙印]は子孫にそのまま遺伝してしまうのよね!だから、その人も[黒の烙印]の能力を使用していたのよ!それに、本当に力に溺れた者は精神が異常になってしまうの!その人は普通の人だったんでしょ?」


「はい!普通の人でした!」


「なら、大丈夫ね!力に溺れていないわね!」


「でも、次に会った時には私達はどうすればいいのですか?」


「なるべくなら、二度と【黒羽】とは関わって欲しくないわね!」


「どうしてですか?」


「【黒羽】の一族は【天羽】と【光守】の一族に監視されているのよね!だから、【黒羽】と関わると一族を捨てた私達の居場所を一族に知られるのが嫌だしね!」


「………そうですね!」


由美はそう答えると、寛子の方を見ると二人は頷いて陽子と美沙子を見ると二人に「分かりました!二度と関わりません!」と答えた。


陽子も美沙子も寛子達の返事に安心して、そして二人に「ごめんなさいね!」と言ったけど、陽子達は内心では違う事を思っていた。


(…………多分、そういう訳には行かないわね!)





陽子と美沙子は二人を静かに見ていた。

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