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ええ!?お泊り?

寛子は悩んでいた………


どうして由美は自分の泊まりを許したのだろかと?


(ちょっと、私が篤でもある事を知っていて許可したんだよね?・・・何が狙いなの?)


寛子は由美の考えが、読めなくて、余計に混乱していた。


一方、由美は夕食の片付けを美沙子と一緒にしていたが、美沙子も由美の考えが少し気になって、由美に聞いてみた。


「ねえ~、由美!一つ聴いていい~?」


「何?お母さん」


「由美は寛子ちゃんのお泊りを許したわね~?反対すると思ったのにね~」


「その事?………それは、この後のお楽しみ!」


「秘密なの~?………ちょっとだけでも、お母さんに教えてよ~」


「ダ〜メ!お母さん達も私達に隠し事があるでしょ!だから、時期が来たら分かるよ」


「もぉ〜!お母さんの真似したでしょ~!」


「ばれた!」


「ばればれよ~!」


由美と美沙子は楽しそうにそんな会話をしながら、片付けをしている中、寛子は一人、解けない疑問に頭を悩ませていた。


そんな中、先にお風呂に入っていた陽子があがって来て、美沙子に御礼を言っていた。


「先にお風呂に、入らせて貰ってありがとね!美沙子」


「いいのよ~!私達は片付けしているから~!」


その会話を聞いて寛子は、疑問が解けた。


(まさか………由美の狙いって………)


寛子は青ざめた表情で、皿を直している由美の方を見ると、ニヤニヤと笑っている由美と視線が合った。


(………私の予想は、ほぼ100%当たってる見たい………)


寛子は、その場から逃げ出そうとソファーから立ち上がったが、直ぐに由美が話し掛けてきた。


「ねえ、寛子!」


「…………な、なに?由美」


「片付けも済んだから、一緒にお風呂に入ろうよ!」


「…………無理です!」


「いいじゃない?女の子同士だし!」


「ダメだよ!………そんな、私達………まだ、早いよ!」


「寛子………ある意味でノリノリだね!」


「だから、由美ちゃん!許して!お願い!」


「却下です」


由美は、逃げ出そうとしている寛子を羽交い締めにして、身柄を確保して、そのままお風呂へ連れて行った。


「たすけてぇぇぇぇ!」


悲鳴を上げて由美に連れて行かれる寛子の姿を見て、陽子と美沙子は苦笑いで寛子を見送り出した。


((頑張ってね!))





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




お風呂の浴室に着くと、由美は扉に鍵を掛けて、寛子が脱出を出来ないようにした。


浴室に着いて、最初は暴れていた寛子だったが、目の前で服を脱いで、下着姿になった由美を見て、寛子は顔を赤くさせて、下を向いて大人しくなった。


「…………ねえ、由美!」


「なに?寛子!」


「そ、その………目のやり場に困るの!」


「何、言ってるの?寛子も早く脱ぐのよ」


「やっぱり、そうなるのね………でも、私が篤でもある事は知ってるでしょ!」


「今の貴女は寛子でしょ!だから、女の子同士でお風呂に入るのは当たり前でしょ!」


「そうだけど、は、恥ずかしいの………」


寛子は目の前にいる、下着姿の由美を、見る事が出来ないで、モジモジしていたら由美が寛子の上着のボタンを外し始めた。


寛子は抵抗したかったが、由美の姿を直視出来ないので、由美のいいようにされて、とうとう気付いた時には下着姿になっていた。


寛子の服を脱がせた終えた由美が、羨ましそうに寛子の身体を見ていた。


「いいな~………」


「…………何がいいのよ?」


「だって、スタイル良いじゃない!!」


「そんな事は………ないよ!」


「嘘ばっか!自分でも、思っているでしょ!」


「……………」


「正直に言ってご覧なさい!」


「…………ちょっとだけ」


「やっぱりね!…………でも寛子って、本当にスタイルいいよね………羨ましい!」


「由美だって、スタイルいいじゃない!」


「…………寛子に言われると凹むよ………」


「ご、ごめんなさい………」


「まあ、いいわ!早く入ろうよ!」


「待って………本当に入る気なの?」


「当たり前じゃない!」


「だって、恥ずかしすぎるよ………!」


「寛子は、今は女性で心も女の子でしょ?」


「そ、そうだけど………」


「これから、こんな事は沢山あるんだから、今のうちに慣れとかないとダメよ!」


「でも………由美は恥ずかしないの?その、私に見られても………?」


「全然!だって、今は寛子なんだしね!」


「そうゆう問題かな?」


「グダグダ言わないで、早く脱いで行くわよ!」


「ち、ちょっと………」


寛子は下着までも脱ぎ取られてしまったが、寛子は直ぐにタオルを身体に巻き付けて、最後の抵抗をした。


そんな姿の寛子を由美は強引にお風呂場に連れて行かれた。



寛子はお風呂場に着いてもタオルを取ろうとしなかったので、由美は、寛子のタオルを無理矢理に取って裸にしてシャワーをかけた。


タオルを取られた寛子は、慌てて胸と股間の部分を手で隠したが由美にシャワーをかけられて、隠すどころではなくなり、堪らず手でお湯を防いだので隠していた部分は丸見えになっていた。


由美はそんな、寛子の行動を楽しんでいた。


「やっぱり、寛子って胸の形がいいよね!大きいし!」


「!!!!由美、シャワーかけるの止めて!!!」


「ごめん!ごめん!」


由美はシャワーをかけるのを止めて、改めて寛子の身体を見てみる。


見つめられて恥ずかしくなる寛子だったが、ほとんど見られたので観念して隠すのをやめた。


寛子は仕返しをしてやろうと思い、ある事を思い付くと由美に言った。


「ねえ、由美の身体を私が洗ってあげるよ」


「大丈夫だよ!自分で洗えるよ」


「いいから、遠慮しないの!」


「何か、企んでない寛子?」


「そ、そんな事ないよ!」


「怪しいな〜」


(由美はカンが鋭い………)


そう思いながら、寛子はスポンジにボディーソープを付けて泡を作り、由美の背中を洗い出した。


「ちょっ、ちょっと寛子、自分で洗えるよ!」


「いいから遠慮はなしよ!」


(ふふふ、今までの恨みを晴らすわよ!)


寛子は由美の後ろから背中を洗っていたが突然、由美の胸を鷲掴みして揉みはじめた。


寛子の突発的な行動に、由美はビックリして声をあげた。


「な、何してんのよ!?…………ぁっ!ダメ・・」


「由美ちゃんも立派な胸をお持ちですな!」


「ぁん!……や、止めないと………お、怒るわよ……」


「由美ちゃん、今日の仕返しだよ〜」


由美は力が入らない中、何とかしようて、手をバタバタさせていた。


次の瞬間………


バキ!!!………ゴン!!!


「うっ!?…………あう」


由美の振り回していた手が、寛子の顔に見事にヒットしてその後、倒れて浴槽で頭を打ったのだ。


「あっ!?ひ、寛子!大丈夫?」


「………ダメっぽい」


「寛子!!!」


「………………」


「だ、大丈夫?寛子!!!」





寛子は、薄れ行く意識の中で自分を心配する由美の声が聞こえた。

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