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ありえない

弘雅が私達はの側に来ると弘雅はニコニコしながら話し掛けてきた。


それとは対象に、私は表情を引き攣らていた。


和美はそんな二人の事を見て訳が判ってない状態だった。


私は、この姿で弘雅と話すのは三回目だった、弘雅と由美と私の三人は小学校からの付き合いでだが、弘雅には、この姿の事を明かしてはいなかった、しかし、病弱な双子の妹がいる事だけは教えていた。


7年前に始めて女体化して男に戻るまでの一週間の間、私は女性の姿で過ごしたのでが、女性の姿で学校に行って正体がバレるのが怖くて、親と相談して病気になったと学校には連絡をして休んでいたのだ。


しかし、母親が丁度いい機会だから寛子の方も存在を明かした方が、後々、都合が良いのではないのかと言って来てたので嫌々ながらも、私はしたなく学校に一日だけ登校した。


寛子の姿で始めて登校した日に丁度、同じ教室だった事もあり篤の双子の妹で紹介された後に、篤が風邪でお休みした事にしていたら、弘雅に休み時間に話し掛けられ、篤の容態と私の事を聞かれたのである。


それが一回目の会話である!二回目は登校した次の日に私は学校を休んだのだが、弘雅は体調を壊して休んでいた篤と私のお見舞いに家に方へ来て、その時にまだ女体化が解けていない私と、バッタリ出会ってしまい二回目の会話をしてしまったのだ。


弘雅は基本的に優しい人なのだが、変に感が良いのでうっかりした事を言うと疑って来そうなので出来れば会話はしたくないのである。


しかし、こいつは私の気も知らず、こうして話して来たのだった。


「お随分と久しぶりだったな、寛子!」


「そうね、前に会った時は7年前だもんね!」


「そっか………あれから、7年も経つのか」


「そうだよ!でも、よく私の事を覚えていてくれたんだ」


「当たり前だろ!でも、篤はまた体調を崩したのか?………あいつが体調を崩すなんて珍しいな!」


「う、うん!篤は普段は病気なんかしないけど一度、体調を崩すと中々、治らないのよ」


「そっか、確かに7年前も病気になった時は一週間も休んだもんな」


「そ、そうだったかな?………よく覚えているね?」


「当たり前だろ、寛子と篤は俺の友人だからな!」


「篤はとのかく、私も友人なんだ!なんか嬉しいね!」


「篤も寛子も友人だ!」


「うふふ、ありがとね!」


そんな会話を弘雅としていたら、和美は一人だけ話しに置いていかれたよ様な感じがしたので、私達の会話に入って来た。


「ねえ?二人って前も同じ学校のだったの?」


「おう!寛子も小学校からの同級生だぜ!」


「そうなんだ………」


「でも、寛子は入院して方が長いから俺もそんなには会っていなかったんだよ!」


「そうだね、私は殆どが病院の生活なのよ」


「寛子ちゃん何か、可哀想………」


「確かに、寛子の病気だけは、どうにもならないからな!」


「二人共、ありがとう!でも、これはしょうがないからね!」


(ううう………二人共、嘘付いて御免なさい………)


「でもさ、お前ら兄妹って何か偏っているよな?」


「何処が?」


「そうだな、身体の強さは篤が取ってさ、能力の強さは寛子が取っちゃた感じだな!」


「言われてみれば、井上君が言う様に確かにそう見えるよね!」


「そ、そうかな?確かに篤の方が体は強いけど、能力は方は篤の方が上かもよ?」


「「そんな事は無い!」」


(この二人、酷いよ………グズン)


そんな事を私が思っていたら、弘雅が何かに気付いた様な顔をして、私に質問してきた。


「そういえば、寛子が登校が出来る日は何故か篤が体調を崩すよな?二人が揃ってる所をまだ、見た事ないよな!」


「井上君、それ本当なの?」


「そうだな!7年前も篤が休んで寛子が登校して来たもんな!」


「そ、そんなの、偶然だよ!!!」


「そうかな?」


(ビクッ!!!……な、なんて奴だ………弘雅は変な所で感がいいんだよね!………だから嫌なんだよね!)


私は弘雅の発言に冷汗を流しながら内心、ビクビクしていたら教室の入口の方から男の声が聞こえてきたので私達は誰だろうと思い見てみると、そこには少し興奮している翼と男子生徒達がいた。


「弘雅!!!てめえ!!なに抜けがけしてんだよ!!!」


「「「そうだ!!!」」」


翼と男子生徒は弘雅にそう言いなが駆け寄って来た。


私と和美はその人の多さにかなり、引いていた。


弘雅は駆け寄ってくる、翼率いる男子生徒達に少し恐怖を感じながら後ずさりしていた。


「「「まーさーひーろー!!!!!抜けがけか?」」」


「いや、これは違うんだ!落ち着け翼!お前達!」


「「「何が違うんだ!!!!答えろ!!!」」」


「俺は久しぶりに再会した寛子に挨拶をしに来たんだ!」


「「「寛子?????何で呼び捨てなんだ!!!」」」


「いや!違う!海外さんにだ!」


「「「どういう関係だ!!!!!」」」


「海外さんとは、ど、同級生だよ!小学校からの!」


「「「はあぁぁぁぁぁ!?小学校からの??」」」


「そうだから!落ち着け!!寛子からも何か言ってくれ!」


「……………無理!」


「裏切り者!少しは誤解を解いてくれよ!」


(そもそも、私に頼られても断じて困ります!)


私は内心でそうも思っていた、このやりとりと私の名前で、呼んだ弘雅に翼率いる男子生徒達は弘雅に叫んだ


「「「また!!!名前で呼んだな!!!!俺らの天使に!!!………死刑だ!」」」


「こうなったら、逃げるが勝ちだな!!!」


「「「まていぃぃぃぃぃ!!!」」」


弘雅は私達の側から猛スピードで廊下の方へと走り出していった。


それを、翼と男子生徒達は追い掛けていった。


それを、見ていた私はもう勘弁して欲しいと心から思った………しかし、その後、胸に違和感を感じたので調べてみたら、私の胸ポケットに手紙が入っている事に気が付いた。


(天使って何なの?はぁ~………疲れつよ!………ん?いつの間に、入れられたんだろ?)


私は気になったので、和美にトイレに行ってくると伝え席から離れると、急いで人気のない場所へ向かい手紙を開けてみた。


そこに書かれていたのは、


【寛子へ手紙で済まないと思っているだが、邪魔が入るのを避けるために手紙に書く事にした。大事な話しがあるので、今日の放課後の17:30頃に第一校舎の地下にあるコートまで来て欲しい!………追伸、拒否は認めない!俺はお前の秘密を握っている!   井上 弘雅】



(弘雅から呼び出し!!!………話しって何よ??それに、私の秘密を知ってるって………これって、もう脅迫だよ!)


私は、混乱しながらその場に座り込んでしまった。




放心状態だった私をよそに、休憩の終わりの音が鳴り始めていた……………

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